HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ROCK AND ROLL DOCTOR

2014-04-05 00:05:38 | ROCK

これまで、まとまったリトル・フィートの映像と言えば77年にドイツのテレビ番組「ROCK
PALAST」で放送された映像が商品化されているだけであったが、先日76年のオランダの
ピンクポップ・フェスティバル出演時の映像が商品化された。
DVDとCDの組み合わせで、DVDには9曲、CDには11曲が収録されている。

野外コンサートでの特設ステージは客席の目線よりかなり高い位置に設置され、尚且つ
ステージそのものが異様に狭いので、いずれにせよ通常のアリーナやライブハウスでの
映像とは違う雰囲気を楽しむことができる。

演奏に関してだが、この時期の演奏が悪かろうはずもなく見所聴き処は満載。
ローウェルのスライドは勿論だが、要所を締めるビル・ペイン、ローウェルと張り合っても
見劣りしないスライドも披露するポール・バレアと皆がいきいきと演奏する様は見ていて実に
楽しい。そしてバンドの屋台骨がケニー・グラッドニーであることにいやでも気が付く映像
でもある。

面白いのは、メンバーがマラカスをどんどん客席に放り込む幾つもの場面。一体、何セットの
マラカスを持ち込んでいたのだろう。(笑)最後の『TEENAGE NERVOUS BREAKDOWN』
では曲の途中でローウェルがステージを去り、「えっ?」と思っているうちに、どんどんメンバーが
減っていき誰もいなくなったと思ったら、それでもベースだけ鳴っている。そしてステージ
裏側に集結したメンバーがベースにあわせて曲のコーラスをつけるという演出が最高に
格好良いのだ。最後はまたステージに戻って大団円で良かった、よかった。(笑)

このピンクポップ・フェスの映像は『COLD COLD COLD』1曲のみが「ROCKPALAST」の
DVDのボーナス映像として収録されていた。このDVDにはビルとポールのコメントが
副音声で入っているのだが、二人はこの映像が何処でのライブかを正確に把握していない。(笑)
ビルは「ロンドン南部」だなんて言っているし。ビルは年代だけは正確に記憶していたようだ。
そして、『DIXIE CHICKEN』と『TRIPLE FACE BOOGIE』をメドレーで演奏したことを
回想する。

そんなメドレーがあるんなら、見たいものだと思って10数年。ようやくそれを見ることができた
喜びは大きい。それにしても映像がなくてCD音声のみの2曲のうちの1曲が
よりによって『OH ATLANTA』とは・・・。
またいつ見ることができるのかできないのかもわからない映像に対しての欲望が
頭をもたげてきた・・・。(笑)

コメント (2)
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