HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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MADE IN CALIFORNIA

2013-09-02 01:39:11 | ROCK

掲載写真はビーチ・ボーイズの50年の歴史を振り返るべく編まれた
6枚組CD「MADE IN CALIFORNIA」。ほぼLPサイズの装丁で
卒業アルバムのようなブ厚いジャケットの作りが、何だか「懐かしさ」とこれで
「卒業」みたいな空気を醸し出していて、記念盤とでも言うべきなのに妙に
感傷的になってしまう。

まあ、50周年記念ツアー以降は、ほぼ二組にすっかり袂を分かったメンバー達なので
新録音には期待しないけど、アーカイブ物はいくらでも出せるだろうから、
何も「卒業」することはないのだけど。

この6枚組は、未発表曲・未発表ミックスやライブが70曲弱も入っているのに加えて
ここ近年のミックスであると明記された曲が目立つ。
つまり「これで、てっとり早くビーチ・ボーイズの50年を網羅しよう。」という人向きではなく
今までに出された数多の未発表曲入り編集盤や、最新ミックスを謳って出された
ベスト盤を手元に揃えてきた人が、自分のコレクションを更に充実させるための盤と
考えるのが自然だろう。各楽曲には簡単なクレジットが付いているのが助かる。

例えば目隠しでこのボックスに収録された『英雄と悪漢』を聴かされて、それがどのバージョン
なのか当てろと言われると心許ない。オリジナルなのか、GVボックス収録バージョンなのか
スマイル・ボックス収録バージョンなのか、はたまた90年に出た2イン1使用CDに収録された
ボーナス・トラックなのか。

私の過去盤の聴きこみ不足を露呈してしまうことになるような、お恥ずかしい話であるが
これが本当のところ。『英雄と悪漢』はオリジナルのシングルもプロモ盤のシングルも
持っているのだが、それと2012年のステレオ・ミックスの差異もよくわからないのだから
何だか宿題が増えただけのような気がしないでもない。

学校の卒業アルバムなんて今まで見返したことは唯の一度も無いのだが、ビーチ・ボーイズの
この6枚組は何度も繰り返して聴くだろう。(だから、卒業じゃないっての。)
そして、何度も過去盤を振り返るのだ。

それにしても、何で「MADE IN CALIFORNIA」なんだろう。
86年には「MADE IN U.S.A.」という盤を出しているだけに、気分は複雑なのだ・・・。

コメント
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