HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

FACT 14

2011-09-17 07:44:37 | ROCK

さて、貴方がレコード店のオーナーなら、否、一リスナーでもいいのだが、所持するアルバムは
どんな順番で棚に収納するか?。
ある程度のジャンル分けをして、その後はアーティスト名のABC順に並べるのが一般的だと思う。
我が家のLPは普通にABC順に並んでいるが、CDは実に適当で正直なところ何が何処にあるのか
わからない。大袈裟ではなく間抜けにも、これは真実で探していたCDがあるはずなのに見つからず
半年後にひょっこり目に留まる、なんてのはザラである。

遂にドゥルッティ・コラムの1ST、「THE RETURN OF THE DURUTTI COLUMN」のCDが、
伝説の紙ヤスリ・ジャケで再発された。700枚限定なので、これは即完売したであろう。

ワン・アンド・オンリーであり、他のヤツらと一緒にしてくれるな、という強靭な意思。
俺の横にくる奴(レコード)は全て傷つけてやるという悪意。
これが、パンクでなくて何だというのだ。音の表層は解りやすいパンクのソレとは違うが、その存在と
姿勢はパンクそのものであり、聞こえてくる音の鋭さは今でも有効だ。

さて、冒頭での問いは、イコールこの悪意あるジャケットを纏ったアルバムをどんなふうに収納するか、
である。このアルバムが発売された時点で、ドゥルッティ・コラムにとっては最初のアルバムなので、
レコード店には彼らのコーナーは無いだろう。そうするとレーベルは「ファクトリー」なので、気の利いた店なら
ファクトリーのコーナーを設けていたかもしれないが、そうするとレーベル・メイトの盤のジャケットを傷つける
ことになるのか?。私は紙ヤスリ・ジャケのLPを一度も見たことがないのだが、当時のレコード店では
棚に入れずに壁面に面陳列した、というのが正解なのだろう。

尤もこれを家に買って帰り、ドゥルッティ・コラムを気に入り、何枚かアルバムが揃ってきて
アーティスト毎に括って並べるとする。そうするとこれの横にくるであろう、「LC」を傷つけないよう
それなりの「保護」をしなければいけなくなり、ヴィニ・ライリーの当初の思惑は違う方向に向かってしまうのだが
そんなことに気を揉むのは粋でないのだろうね。(笑)

「THE RETUREN OF THE DURUTTI COLUMN」にファクトリーが与えた番号はFACT 14。
因みにFAC 13はジョイ・ディビジョンの『TRANSMISSION』。7インチはともかく、これの12インチは
もしかしたら、紙ヤスリの被害を受けたかもしれない。(笑)
えっ、FAC 15は何かって?。ハイ、それはイベントのポスターでした。

   2009年10月の当ブログで書いたように、
私は隙間だらけのこの箱の中に、今回の紙ヤスリ・ジャケットを収納する。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする