やっぱり買ってしまった。いや、別にファンというわけじゃないんですよ、と
意味不明な言い訳を・・・。(笑)
掲載写真はジンジャー・ベイカーズ・エアフォースが、ドイツのTV番組「BEAT CLUB」の
収録のために演奏した映像を収録したDVD「LIVE 1970」。
「BEAT CLUB」用に収録したものの放送されなかった映像が沢山あるということは
昨年来CSで繰り返し放送されているジェフ・ベック・グループや、DVDになったロリー・
ギャラガー、ブートレグで見ることが出来るMC5といった例を出すまでも無く
周知の事実。エアフォースの映像だと、グラハム・ボンドの曲である「12 GATES OF
THE CITY」が放送され、日本でもVHSやLDで発売された際に収録された。
今回のDVDは全6曲51分が収録されている。それにしても1曲目「EARLY IN THE MORNING /
SUNSHINE OF YOUR LOVE」からして22分弱の尺なのだ。
これを一体どうやって放送しろというのだ。(笑)
それでも見どころは沢山ある。フロントの二人の女性ボーカリストは特別個性的な声を
しているわけではないが、個性的な胸なのは間違いない。3曲目あたりからは、御御足も
披露してくれるし。いや、そんなことじゃなくてグラハム・ボンドがサックスとオルガンを曲によって
使い分けて熱演するところは英国ロック・ファンにはたまらないだろう。
一座の中心は勿論ベイカーさんで、相変わらず半開きの口にニヤけた顔で、ドコドコと
タムをまわしバスドラを踏む。私見ではあるが、本当にこの人は上手いのかどうか
未だに疑問だ。個性的なのは間違いないし、あまりに自己中心的すぎて笑いを誘うところは
並みのドラマーでないのは理解できるのだが。ただ私がギタリスト(でも何でもいいが)なら
絶対一緒にやりたくないタイプのドラマーなのも間違いない。(笑)
冗談はさておき、エアフォースの活動期間は1年ちょっと(アルバムは2枚)と極めて短い。
そんなバンドの映像をたっぷり見ることができるというだけで感謝しなければならないだろう。
いや、それ以上にエアフォースと自身のソロを含めると1970年に都合4枚のアルバムを出した
グラハム・ボンドの「働きマン」ぶりを再確認するいい機会にもなった。
ベイカーさんのファンの方は是非手元に置いてほしいDVD。
リージョン・フリーのNTSC仕様なので安心してどうそ。
もう一度書く。
私はジンジャー・ベイカーさんのファンではない。(笑)