HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

GRAHAM PARKER / THE BOOTLEG BOX

2011-01-23 11:09:45 | ROCK

熱心なグラハム・パーカーの聴き手かと問われれば、残念ながら心許ない返事を
せざるを得ない。1ST「HOWLIN' WIND」から85年の「STEADY NERVES」くらいまでは
それなりに聴いたのだが、以降は気まぐれに聴いてきたので、どんなアルバムが出たのかも
詳しくない。一番熱心に聴いたのは2枚目の「HEAT TREATMENT」なのは間違いないが。

初期作はニック・ロウのプロデュースが続くし、曲や歌唱にはボブ・ディランを彷彿させる瞬間も
あるのだが、アルバムを出すにつれて特に我が国では聴き手が少なくなっていったのは
エリオット・マーフィー(もうすぐ新作が出る!)のようであり、それならば私のような爺が
聴き続けなければと思ったり・・・。

掲載写真は昨年リリースされた6枚組の「THE BOOTLEG BOX」。もともと、パーカーのHPで
単体で発売されていたCDがまとめられて一般の流通経路にのったものだ。
ここに収録された6枚のうちの2枚は今でもHPで購入が可能だが、残る4枚はHP上では
CDの販売が終了しておりMP3かFLACでの購入しかできないので、私のような買い逃した者には
嬉しい箱物というわけである。値段が3000円ちょっとというのも嬉しい。

ザッパやディランのブートレグ・シリーズに触発されたということがHPに記されてあったのだが
実際のところ、音がいいブツばかりではない。大方のファンが一番聴きたいであろう、75年の
ルーモアを率いてのライブは、まさに一昔前のブートレグの音なのだが、こういった音源を
アーティストが自身の作品として世に出すことが「当たり前」となったことを喜んで享受できる
時代になったのだなぁ。



この2枚は今やこのボックスでしかCDでの入手は不可能だ。HPでは両方ともここに収録していない
曲をFLACで購入できるという事実もあるが。(笑)ボックス収録の6枚とも具体的な収録年月日や
場所が記載されていないのが不満だが、掲載写真左は01年から02年のツアーの音源を集めた物で
掲載写真右は04年のツアー音源で構成されている。どちらも面白いカバーが収録されていて
左の盤ではラモーンズの「SHEENA IS A PUNK ROCKER」が、右の盤ではグレイトフル・デッドの
「SUGAREE」のカバーを聴くことが出来る。そういえば、パーカーにはザ・フーの「恋のピンチ・ヒッター」の
カバーもあったな。

6枚を通して聴くとグラハム・パーカーは、デビュー以降全くブレのないアーティストだということを
改めて痛感した。それ以上のことは・・・・。

DON'T ASK ME QUESTIONS.(笑)

 

コメント (2)
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