HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

関西 NO WAVE

2010-08-22 07:43:00 | 日本のロック・ポップス
暑い日が続くと、麺類を食べる日が多くなる。咀嚼することに使う体力さえままならず、
食べ物をあまり噛まずに喉に流し込んでいるとしたら、我ながら間が抜けている。
しかしながら、そんな中でも冷麺や冷やし中華を食べることはほとんどない。
キムチと豚肉と揚げ玉をのせた熱いうどんを、汗だくになりながら食べるのを好む。
なんとなく、健康的なイメージがあるので。ビールの量を減らせば、尚良し。(笑)
今日も暑さをぶっとばすヤツを聴くことにする。

掲載写真の2枚は78年から81年頃までの関西を代表するパンク・バンド、SSとINUだ。
どちらもリアル・タイムでは聴いていない。両者の名前とレコードの存在を意識したのは
85年。同年に立風書房から発行された「ロック名盤・レコード&ビデオ・ガイド」の
広告の中にアルケミー・レコードの広告が掲載されていて、そこにSSとイヌの名前があった。
「幻のバンドがLPで蘇る!」との文句に、パンクってついこの間のように思えたのに
もう伝説なのかと不思議な気分でその広告を眺めていたのだが、今なら当時の時間の流れが
今とは比べ物にならないくらい早かったことは理解できる。

右はSSの「LIVE!」。オリジナルのレコードは79年3月のライブを収録したもので
84年にリリースされプレス枚数は500枚。CD化に際し、79年京都での未発表ライブが
追加された。速い、あまりに速い演奏は曲ごとのインデックスさえ拒む。(笑)
ただの速いだけのハードコアと違うのは、楽曲に歌心があるということだ。それがそのまま
フィンガー5の曲をカバーをする度量に繋がる。ラモーンズの「電撃バップ」も冗談のような
スピードで耳を横切る。ディッキーズもSSを聴いたら、勝負したくなったに違いない。
SSの音を最初に知ったのはレコードではなく、ビデオ「東京ロッカーズ」。
関西のSSがこのビデオに収録されたことは意味のあることだったはずで、事実そこで
見ることが出来た映像は、おそろしく格好良かったのだ。

左はINUが81年に出した「メシ喰うな!」。東京ロッカーズ達とは明らかに違う印象は、
関西風というのもあるが突き放すようで、どこか人懐っこい感じがあるからだろうか。
今の耳で聴けば、音が痩せているようにも聞こえるが、それが攻撃的な印象と混沌の色合いを
強めるのに効果的だったと思う。収録曲の「夢の中へ」はいつ聴いても気が遠くなるような
錯覚を与える。

京都のSSに大阪のINU。どちらも黄色が目に痛いジャケットだ。
久しぶりに自由軒のカレーが食べたくなった。
「メシ喰うな!。」「メシ喰わせろ!。」
ああ、昨日の流れからうまく繋がりましたね。(笑)
それではもう一度。
「メシ喰うな!。」「メシ喰わせろ!。」

俺はおまえを正確にやる。
コメント (6)
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