HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

77年6月23日~24日のロックパラスト その2

2010-08-14 15:36:53 | ROCK
77年6月23日から24日にかけて放送されたドイツの音楽番組ロックパラスト、先に
ロジャー・マッギンを取り上げたので順番は逆になったが、いや何れにしろ2番目に登場
したのがリトル・フィートだった。
リトル・フィートといえば、一般的にまずはローウェル・ジョージのスライド・プレイが
云々されるところだが、俺のとは違う。勿論ローウェルのスライドには惚れ惚れするのだが、
リッチー・ヘイワード(ds)とビル・ペイン(kbd)が作り出す、絶妙の横揺れが
このバンドの魅力の基本だと思っている。まあ、気にしないでほしい。
ザ・バンドについてもロビー・ロバートスンに冷たい男なんで。(笑)

ザ・バンドの名前を出したので、ついでに書けばフィートのメンバーは皆がコーラスが出来、
曲によってリード・ボーカルを変えることが出来るのも、バンドの魅力を大きなものに
している。ちなみにフィートの70年代の全作中、私が一番好きな曲のリード・ボーカルは
ビル・ペインだ。「OH ATLANTA」って言う曲だけど。

現行DVDは掲載写真のようなジャケットでは無いが、今でもこの映像は手に入れることが
できる。私が所持するDVDは改めて見るとそれほどシャープな画質ではないように思えるが
演奏は素晴らしい。何よりローウェル存命時のまとまったライブ映像は、今のところ、
これしか無いのだ。5曲目の「DAY AT THEDOG RACES」ではローウェルがステージから消える。
自分のスタイルに合わないから下がったのだろうが、この曲の副音声の解説ではビル・ペインが
「ぶつかりあうのがバンドの宿命さ。」とコメントしている。曲が終わると軽快なステップで
戻ってきたローウェルは何事も無かったかのようにギターを抱えて笑みを見せ、
「TRIPE FACE BOOGIE」では客席に向かってマラカスを放り投げる姿を見ることが出来る。

現行DVDを私は見ていないのだが、ロックパラストにおけるリハが6曲収録されている。
初版のDVDには無い映像なので、いつか購入したい。では初版のアドバンテージはと
言えば、ビル・ペインとポール・バレアの副音声解説があるのと、ボーナスで「COLD,COLD,
COLD」の映像がある点だ。ボーナス映像はロックパラストとは全く違う場所での野外ライブで
ビルは解説で「ロックパラストの1年くらい前かな」と言っている。ローウェルは
オーバーオールを着ていない。

副音声解説で興味深い事が語られているので、最後にそれを紹介して終わりにする。
「『HOY HOY』の1曲目を是非聴いてほしい。ローウェルがアコースティック・ギターを使って
『ROCKET IN MY POCKET』をプレイしている。あれこそがローウェル・ジョージの真の
姿だ。」(ビル・ペイン)

8月15日追記
なんてこったい、こんな記事を書いていながら重大なことに気が付かなかった。
3日前の8月12日にリッチー・ヘイワードが肝臓癌の合併症で死去したなんて。
享年64歳。R.I.P.
コメント (2)
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