HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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77年6月23日~24日のロックパラスト その1

2010-08-13 19:54:37 | ROCK
77年6月23日~24日にかけて放送されたドイツのテレビ番組「ROCKPALAST」。
この日はロリー・ギャラガー、リトル・フィート、ロジャー・マッギンズ・サンダーバードという
豪華3組が出演。この時の演奏で最初に商品化されたのはリトル・フィートで、私の所持する
DVDには2000年の表記がある。それから、しばらく経って2007年にロリー・ギャラガー
の演奏も商品化された。こうなってくるとロジャー・マッギンの映像も見たいと思っていたら
遂に今年になって正式に商品としてリリースされた。3者を順番に見ると、気分は77年の
ドイツへひとっ飛び(笑)できるようになったというわけだ。

ロリー・ギャラガーの弟でマネージャーだったドネル・ギャラガーが語ったロックパラストの
舞台裏の話をレコード・コレクター誌09年1月号で読むことが出来る。
マネージャー達が「誰がトリを務めるか」で揉めた話なのだが、個人的には大勢が出る
フェスのような場合、一番見たいバンドはトリではなく先の方で出て欲しいと思っている。
体力的に余裕がある時間帯で見たいとか、先のバンドがつまらなかったら退屈だし
目当てのバンドに満足すれば次のバンドがつまらなければ帰りたくなるとか、もしくはテレビなら
チャンネルを変えたり電源を落としたりしたくなるからだ。
今回は揉め事が嫌いなロリーが1番手で出て、どういう取り決めがあったか知らないが
フィート、ロジャーの順での登場となった。

ロジャー・マッギンズ・サンダーバードでの演奏は、キーボード無しのギター・バンドの
スタイルで、ロジャーのリッケンバッカーとリック・ヴィトのストラトの混ざり具合が
気持ちいい。ただカメラ・ワークがバンドというよりも、ロジャー主体で映像を捉えているのと
ギター・ソロになったらリック・ヴィトをひたすら抜くという感じで、バンドのダイナミズムを
今一つ伝えきれていないように感じる。演奏はオープニングの「LOVER OF THE BAYOU」、続く
トム・ペティ・カバー「AMERICAN GIRL」で快調にスタート。但しハウリングが耳障りな箇所も
ある。途中フィートのサム・クレイトンが参加することから、出演順は舞台裏の揉め事であって
バンド間にはわだかまりは無かったことも伺える。
ただ、やはりというべきかバーズ・ナンバーの比重が高いようにも思えるが、結局のところ
私もソレで盛り上がってしまうのだから重要と供給の関係は大事ということを考えさせられたり。

ロリーの映像を見た時も思ったが、2000年のリトル・フィートのDVDに比べたら
音質も映像もかなり良くなっている。ロジャーってアップで見たらブライアン・ウィルスンに
ちょっと似ているかも。リージョン・フリーのNTSC仕様なので安心して見てください。
コメント
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