中学生の時はゴダイゴと甲斐バンドに熱中していたことは何度か書いた。
1978年というのは、ちょうどテレビ・ドラマ「西遊記」が流行っていて
その主題歌である「ガンダーラ」がヒットしたことでゴダイゴを知る。
月に1枚のLPを買うのもなかなか難しい小遣い事情であったために、私を含めて
友人達もシングル盤を買い集めていたのだが、たまにLPを買うと
お互いに貸し借りをしてカセットに録っては何度も聴いたものだ。
今回取り上げるのは、ゴダイゴのボーカリストであるタケカワ・ユキヒデの
デビュー・アルバムである。ゴダイゴは既に多くのキャリアを積んでいて
多くのシングルやLPを出していることを知るのだが、その中でも
タケカワのソロ・アルバムは特別に購買意欲をそそる1枚だった。
CMソングで「ハピネス」が使われ、シングルと同じような写真を使った
LPが店頭に並んだが、実はシングルはゴダイゴが当たったために再録された
曲で、アルバムのジャケットも元々は全然違うデザインだった事が
その理由である。甲斐バンドのアルバム「誘惑」も最初のデザインが変更
されたものしか店頭で見ることができなかったので、「いつか両方とも
入手してやる。」と思ったのだが、どうすればいいのか解らず悶々としていた
中学生時代であった。(笑)四国の田舎には中古盤屋なんてのは無かったのだ。
アルバムが発売されたのは75年1月。74年秋口からレコーディングが
始まるのだが、ここで日本のロック史を振り返ると、キャロルも
頭脳警察もまだ存在している事に気がつく。うまく説明できないが
私が後に熱中する頭脳警察と時代が被っているのが妙な感じだ。
ZKは後追いで聴いたが故に、遥か昔のバンド(失礼)のように感じたに
過ぎないのだけど。
中学の時にカセットで聴いたものの、高校に入るとすぐにストーンズである。
ゴダイゴとか言っている場合ではなかったので、過去のカセットは
消されてしまい記憶も遠かったのだが、今回オリジナル・ジャケットでの
再発を機に聴いてみると、意外と覚えている部分が多くそれらは
中学時代の思い出に繋がり、なんとなく嬉しい気分になった。
ゴダイゴはシングルは日本語で、アルバムは英語で歌詞を歌っていたのだが
アルバムを聴いて全然違和感がなかったのは、タケカワの発音のせい(笑)
かもしれないが、ここでの自然な馴染み方が洋楽へすんなり移行できる
下地になったのかもしれない。
「失われたビートルズ神話を求めて」という帯の叩き文句は、全く不要だ。
今見れば苦々しくも笑ってしまう文句も当時は有効だったのだろうか。
どういう人をターゲットにしようとしていたかが伺える売り出し方だが、
良質なポップスというものは、いつの時代も瑞々しい。勿論ビートルズが
下敷きになっている必要も無い。タケカワ・ユキヒデという一時代を築いた
メロディ・メーカーの最初の一歩が、ここまで完成度が高かったということを
改めて確認した次第である。
そういえば、甲斐バンドの「誘惑」は昨年末にオリジナル・ジャケットで
CD化された。中学の時の私の願いは、30年越しで二つとも叶った
ことになるのだなぁ。
1978年というのは、ちょうどテレビ・ドラマ「西遊記」が流行っていて
その主題歌である「ガンダーラ」がヒットしたことでゴダイゴを知る。
月に1枚のLPを買うのもなかなか難しい小遣い事情であったために、私を含めて
友人達もシングル盤を買い集めていたのだが、たまにLPを買うと
お互いに貸し借りをしてカセットに録っては何度も聴いたものだ。
今回取り上げるのは、ゴダイゴのボーカリストであるタケカワ・ユキヒデの
デビュー・アルバムである。ゴダイゴは既に多くのキャリアを積んでいて
多くのシングルやLPを出していることを知るのだが、その中でも
タケカワのソロ・アルバムは特別に購買意欲をそそる1枚だった。
CMソングで「ハピネス」が使われ、シングルと同じような写真を使った
LPが店頭に並んだが、実はシングルはゴダイゴが当たったために再録された
曲で、アルバムのジャケットも元々は全然違うデザインだった事が
その理由である。甲斐バンドのアルバム「誘惑」も最初のデザインが変更
されたものしか店頭で見ることができなかったので、「いつか両方とも
入手してやる。」と思ったのだが、どうすればいいのか解らず悶々としていた
中学生時代であった。(笑)四国の田舎には中古盤屋なんてのは無かったのだ。
アルバムが発売されたのは75年1月。74年秋口からレコーディングが
始まるのだが、ここで日本のロック史を振り返ると、キャロルも
頭脳警察もまだ存在している事に気がつく。うまく説明できないが
私が後に熱中する頭脳警察と時代が被っているのが妙な感じだ。
ZKは後追いで聴いたが故に、遥か昔のバンド(失礼)のように感じたに
過ぎないのだけど。
中学の時にカセットで聴いたものの、高校に入るとすぐにストーンズである。
ゴダイゴとか言っている場合ではなかったので、過去のカセットは
消されてしまい記憶も遠かったのだが、今回オリジナル・ジャケットでの
再発を機に聴いてみると、意外と覚えている部分が多くそれらは
中学時代の思い出に繋がり、なんとなく嬉しい気分になった。
ゴダイゴはシングルは日本語で、アルバムは英語で歌詞を歌っていたのだが
アルバムを聴いて全然違和感がなかったのは、タケカワの発音のせい(笑)
かもしれないが、ここでの自然な馴染み方が洋楽へすんなり移行できる
下地になったのかもしれない。
「失われたビートルズ神話を求めて」という帯の叩き文句は、全く不要だ。
今見れば苦々しくも笑ってしまう文句も当時は有効だったのだろうか。
どういう人をターゲットにしようとしていたかが伺える売り出し方だが、
良質なポップスというものは、いつの時代も瑞々しい。勿論ビートルズが
下敷きになっている必要も無い。タケカワ・ユキヒデという一時代を築いた
メロディ・メーカーの最初の一歩が、ここまで完成度が高かったということを
改めて確認した次第である。
そういえば、甲斐バンドの「誘惑」は昨年末にオリジナル・ジャケットで
CD化された。中学の時の私の願いは、30年越しで二つとも叶った
ことになるのだなぁ。