今週はBSで沢田研二関連の放送が2本あった。1つは78年のビッグ・ショー。
これはちょうど私が、テレビの歌番組で歌われる多くの曲の中から
「ジュリーのヒット曲」を意識し始めた時期でもあり、楽しく見た。
もう1本はNHKに残された「紅白歌合戦」や「レッツ・ゴー・ヤング」に
登場したシーンを中心に、時折ジュリーがナレーションを入れて歴史を
振り返る内容のもの。短い時間であるが、よく出来た番組だった。
何より「悪魔のようなあいつ」と「太陽を盗んだ男」に言及していたのが
嬉しかったし、数ヶ月おきにシングルをリリースする度に、ビジュアル・
イメージを変えていったのが手に取るようにわかるのが楽しい。
ジュリーは、ご存知のように大手プロダクションから独立した後も、
毎年のようにコンサートを行い、CDだけじゃなくDVDも続々と発表している。
ミュージシャンとして自分の作品をプロデュースし、テレビという旧態依然と
したメディアへの露出は少なくなったものの、ファンの期待にコンスタントに
応え続けているという意味で、充実した音楽活動を行なっているといえる。
膨大なジュリーの作品群に私が追いつくのはいつの日になるか。(笑)
掲載写真は75年に発表したアルバム「いくつかの場面」。
ジュリーのアルバムの中で1,2を争うくらい好きなアルバムだ。
冒頭の「時の過ぎゆくままに」はテレビ・ドラマ「悪魔のようなあいつ」の
主題歌だ。リアル・タイムであのドラマを見た人の衝撃とはどんな
ものだったのだろう。後追いで見た私にもかなり刺激的なドラマで
若きジュリーの格好良さ、取り上げた題材の刺激度、内容のハードさは
際立っていて、今でも思い出したように見返す。
先日亡くなったデイヴ平尾の好演も忘れられない。
聴きどころの多いアルバムである。
「U.F.O.」での及川恒平の歌詞の突飛で不思議な感じを、音で更に強烈に
表現したのはミッキー吉野グループ。この後ジュリーのツアーのバックを
務めるのだが、メンバーは既にプレ・ゴダイゴといっていい面子が揃っている。
どういういきさつで歌うようになったのかはしらないが、大瀧詠一の
「あの娘に御用心」も重要だ。演奏はティン・パン・アレイで、大瀧と
山下達郎はコーラスで参加。この時点で大瀧自身はこの曲をレコードとしては
まだ発表していない。ジュリーの歌唱は、大瀧の歌い方に似た感じが出ていて
(デモでのガイド・ボーカルを聞いたのでしょう)ジュリーの生真面目さが
よくわかる。
アルバム最後の曲はタイトル曲である「いくつかの場面」。
河島英伍の手になる曲で、私の勝手な思い込みは、不遇だったといわれる
PYG時代を想起させる。
シングル・ヒット曲は知っているけれど、アルバムを何か1枚というなら
日本のロックと大きくリンクするという意味でも、このアルバムを
推薦する。
これはちょうど私が、テレビの歌番組で歌われる多くの曲の中から
「ジュリーのヒット曲」を意識し始めた時期でもあり、楽しく見た。
もう1本はNHKに残された「紅白歌合戦」や「レッツ・ゴー・ヤング」に
登場したシーンを中心に、時折ジュリーがナレーションを入れて歴史を
振り返る内容のもの。短い時間であるが、よく出来た番組だった。
何より「悪魔のようなあいつ」と「太陽を盗んだ男」に言及していたのが
嬉しかったし、数ヶ月おきにシングルをリリースする度に、ビジュアル・
イメージを変えていったのが手に取るようにわかるのが楽しい。
ジュリーは、ご存知のように大手プロダクションから独立した後も、
毎年のようにコンサートを行い、CDだけじゃなくDVDも続々と発表している。
ミュージシャンとして自分の作品をプロデュースし、テレビという旧態依然と
したメディアへの露出は少なくなったものの、ファンの期待にコンスタントに
応え続けているという意味で、充実した音楽活動を行なっているといえる。
膨大なジュリーの作品群に私が追いつくのはいつの日になるか。(笑)
掲載写真は75年に発表したアルバム「いくつかの場面」。
ジュリーのアルバムの中で1,2を争うくらい好きなアルバムだ。
冒頭の「時の過ぎゆくままに」はテレビ・ドラマ「悪魔のようなあいつ」の
主題歌だ。リアル・タイムであのドラマを見た人の衝撃とはどんな
ものだったのだろう。後追いで見た私にもかなり刺激的なドラマで
若きジュリーの格好良さ、取り上げた題材の刺激度、内容のハードさは
際立っていて、今でも思い出したように見返す。
先日亡くなったデイヴ平尾の好演も忘れられない。
聴きどころの多いアルバムである。
「U.F.O.」での及川恒平の歌詞の突飛で不思議な感じを、音で更に強烈に
表現したのはミッキー吉野グループ。この後ジュリーのツアーのバックを
務めるのだが、メンバーは既にプレ・ゴダイゴといっていい面子が揃っている。
どういういきさつで歌うようになったのかはしらないが、大瀧詠一の
「あの娘に御用心」も重要だ。演奏はティン・パン・アレイで、大瀧と
山下達郎はコーラスで参加。この時点で大瀧自身はこの曲をレコードとしては
まだ発表していない。ジュリーの歌唱は、大瀧の歌い方に似た感じが出ていて
(デモでのガイド・ボーカルを聞いたのでしょう)ジュリーの生真面目さが
よくわかる。
アルバム最後の曲はタイトル曲である「いくつかの場面」。
河島英伍の手になる曲で、私の勝手な思い込みは、不遇だったといわれる
PYG時代を想起させる。
シングル・ヒット曲は知っているけれど、アルバムを何か1枚というなら
日本のロックと大きくリンクするという意味でも、このアルバムを
推薦する。