活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

VR.4.9くらい。

2010-07-10 13:28:44 | Weblog
ステレオ写真には流行があるらしい。
最も最近では,90年頃のゲンペーさんの「二つ目の哲学」のあたり。当時はその手の書籍や写真集がいっぱい出ましたね。
世界的には50年代にアメリカで流行したそうで,35ミリフィルムのリアリストサイズはその時にできたものとか。
1910年代にも流行ったようで,詩人の萩原朔太郎がステレオ写真マニアだったことはよく知られています。
しかし,流行ることはあっても今ひとつ定着しないのは,裸眼で見るには修養(?)が必要だし,赤青メガネやビュアーで観るのは煩わしいというのがあると思う。
ちなみに私は両眼の視力(視度)が極端に違うので,交差法とか平行法とかで立体視ができません(しくしく)。

そして21世紀はデジタルの御世。
一足先に3D映画が話題になっており,商業的にもこのジャンルが確立しそうな勢いです。
民生用のデジカメでは,デジタル二眼フジFinePix REAL 3D W1が先鞭を着けました。
そして,今度のサイバーショットでは,単眼でステレオ写真が撮影可能なスイング3D機能が実現です。
レンズが一つなのにどうして立体画像が撮影できるかと言うと,「1フレームから右目と左目用の2つの短冊状画像を切り出し,これらを多数つなぎ合わせて画像を生成する」ということだそうだ。何だかマトリクスな感じ。
コンピュータが作った画像の方がより現実らしい=バーチャル・リアリティーと言うやつかねえ。

スチール写真の場合,ゴーグルを装着して見るわけにいかず,流れは3Dテレビ→パソコンも3Dモニターとなると思われ。
ますます写真は紙から遠のいて行くのんなあ。


関係ないけど思い出した。「VR.5」(1995年)では電話モデムでVRに接続してましたね。時代を感じるなあ。