山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

少しずつ少しずつ

2010-09-06 23:46:47 | 日記
例年にない暑い日が続いています。
まだ、1週間くらい続くそうです。
東京には木曜日ころ台風が来て、雨が降るそうでが、相変わらず暑いそうです。

それでも、朝晩は少し涼しくなってきたようです。
今夜は、冷房をしないでも寝られそうです。

適温での生活がしたいなあ、とつくづく思います。
暑くもなく寒くもないってのいうのが、一番いいです。

洗車は、もう、1か月以上していません。
駐車場の炎天下では無理です。
かなり汚れています。
ガソリンスタンドで洗ってくればいいんでしょうけど、
そこまでは汚れていないような気もします。
涼しくなったら、またバケツに水を汲んで洗おうと思ってます。

冷房しないでも寝られるくらいだと、夏バテも解消できそうです。

あと1週間の辛抱です。
きっともうすぐ涼しくなります。


ライダー定食

2010-09-06 21:50:07 | 読書
昨日、「ライダー定食」という小説を読んだ。
人とうちとけることのできない性分の主人公 彰子が、原付バイクに乗って北海道の旅に出る、という話で、彼女の夢は、湖と岬のある冊琢内という場所のカフェで、マスターと話をしながら、その店の名物「ライダー定食」を食べるということだった。
彼女は、フェリーで知り合ったライダー仲間の大部分ともなじむことができず、性格が暗くて楽しい雰囲気を壊すということで、多くの人の鼻つまみ者になってしまう。しかし、冊琢内の目的地に着くと、夢に描いていたように物事がうまく運び、彼女は幸福の絶頂。彼女の夢はあっというまに成就するかに見える。
ところが・・・・。
ずいぶんうまく事が進むなあ~と思いながら読んでいると、思わぬ展開になった。
なんとも後味の悪い短編小説だ。こんなもの読まなきゃよかったと思った。

しかし、後半の展開は、抽象画のように記号としてとらえたほうがいいのかもしれない。

この小説、何が言いたいの?という、割り切れない思いが心に残る。
そうだ、それこそがこの小説の目的なんだろう。

仲間ってなんだ?容易に世の中の楽しい仲間に溶け込めないし、楽しさに乗ることができないというのは、どちらかというと、私もそのタイプだろう。
そういう人間にとって、何が幸せなんだろうか?自分を変えることはできないのだから、一般人と楽しくつきあって行くのは、永遠に苦痛なのだ。
皮肉にも、彰子は、自分が心を開き信じた数少ない者によって思わぬ結末を迎えるが、それは彼女にとって幸福だったのかもしれない。

彼女のような人間は極端だけど、人間づきあいは煩わしいことは確かだ。
仲間っていいな、と思う一方で、ああ、こういうところがいや、と思う部分が、なんだかすごくよくわかるような気がした。

彼女が、人とうちとけてうまく行ってしまったら、それは彼女が彼女でなくなるということだから、そんなストーリーはきっと面白くもなんともないだろう。

いろんなことを考えさせられる作品。
読む人それぞれが、それぞれに解釈する作品なのかもしれない。

この本は、もう何か月もまえに、ブックオフに立ち寄ったときに、題名に引かれてなんとなく買ってきたものだが、買っただけで読まずに積んであった。このあいだ、図書館に行ったときに、書架の中に見つけ、どこかで見たことのある本だなと思ったら、自宅にもある本だということを思い出した。それでふと、読むことにした。
買った時は1冊200円の単行本を5冊くらい買おうと思い、「運転に関係あるかな」くらいに思って選んだのだった。
読みはじめたときは、「ライダーっていっても、なんだ原付かよ」と思い、「冊琢内」という場所が北海道に本当にあるのかと思ってパソコンで検索したら、この小説だけが出てきたので、架空の土地とわかった。

何をやってもカッコ悪い。自分では正しく頑張っているつもりでも、知らないで人に迷惑をかけてしまう。
もしかしたら、そんな要素は多かれ少なかれ、多くの人が持っているのかもしれない。

私も鼻くそ野郎だ。