前記事に書いたことの続きだが、NHKの「まやまやぽん!」体操が、悪魔崇拝ともとれるような異様な内容であることに関して、さらに書いておきたい。
「まやまやぽん」は、現在上野の国立博物館で開催している「古代メキシコ~マヤ・アステカ・テオティワカン~」展のことを多くの人に周知したいためにNHKがやっている番組らしい。(私はテレビは見たことがなく、you tubeで歌と踊りを知った。)
この展覧会自体、NHKが主催しているものでもあるからだ。主催者は東京国立博物館・NHK・NHKプロモーション・朝日新聞社である。
それで、テレビを見る子どもたちに、マヤ文明に関心を持ってもらうということで番組を制作しているようだが、その内容があまりにも異様である。
ここではどうしても歌詞を書かないと意味が伝わらないので、気持ちの悪い言葉を記載する。
オルメカポン! アステカポン! テオティワカン!マヤマヤポン!
から歌が始まる。
なりたいな なりたいな!とってもつよーいジャガーさんになりたいな!
このジャガーさんというのは「ジャガーの戦士」というアステカのエリート貴族戦士でジャガーの姿をした神なのだそうだ。会場に入ってすぐ左側に展示されていたが撮影してこなかった。
なりたいな なりたいな! お空を翔けるワシさんになりたいな!
なりたいな なりたいな! みんなのあこがれ わしの戦士!
ここで歌っているのはこれのことだ。私が会場で撮影してきたものである。
こんなものになりたいと思いますか?
横から見るとこんな感じ。
等身大とみられる戦士の像で、王直属の「鷲の軍団」を構成した高位の戦士だそうである。あるいは勇敢に戦って戦死し、鳥に変身した戦士の魂を表すものとされているようです。
このようなものにあこがれるなんてあり得ません。
動物と合体 パワーをもらうよ フュージョンジャガーの完成だ!
エリートってなんだかいい響きだけど負けたら心臓捧げます!
負けた方が生贄になって心臓を捧げると言う恐ろしい内容。
テオティワカン テオティワカン!
なりたいな なりたいな! 羽の生えてる蛇にさんに!
なりたいな なりたいな! そこらの蛇とは違うんです!
これはテオティワカンの「羽毛の蛇のピラミッド」に彫刻されているものだ。
羽毛の蛇とは、神話の中の農耕・文化の神様だそうだ。ピラミッドは羽毛の蛇の頭と雨の女神の彫刻で装飾されている。
この「羽毛の蛇」というのは、実は蛇ではなく、蛇のように長くてきれいな尾を持つ「ケツァール」という鳥がいるそうだが、ピラミッドの装飾が架空の蛇だとしても、いったいこの歌詞のように、子供がそれになりたいなどと思うのだろうか?
そうして、このテオティワカンには太陽のピラミッドと月のピラミッドもあるのだが、地下にトンネルがあり、月のピラミッドでは、胴体から切り離された頭蓋骨や後ろ手に縛られた異民族の捕虜や肉食動物、猛禽類、爬虫類などの死骸が発見されたそうだ。神への供物として生贄の風習があったのだそうだ。
マヤマヤポン マヤマヤポン なりたいな なりたいな! 天国パタパタ 蝶々さん!
なりたいな なりたいな! いい子しかなれない 蝶々さん!
蝶になりたいとか 天国とか いい子しかなれないとか、意味不明
死んで蝶になるとしか解釈できないのだが、この歌詞はいったいなんなのか!
生贄たくさん見届けてきたよ 集団生贄200人!
天国行きたきゃ楽しちゃだめだよ 心臓どくどく捧げよう!
これは、あまりにも気味が悪すぎる。当時のマヤ王国がこうだったってことを歌っているのか?
しかし、今現在自分たちがこうしようと言っているかのようだ。
「チャクモール像」という一見かわいらしい姿の石像があった。
ちょっと変わった体勢だと思うわけだが、腹部の上に皿や鉢のような容器を抱え、膝を折り曲げた形になっている。この腹の上の皿は供物などを捧げるためのものであり、ときには生贄の人間の心臓が捧げられたそうだ。
人間を生贄として捧げることで自然を司る神と折り合いをつけようとしたとのこと。
何も考えずに写真を撮ったのだが、この腹の上に殺された人間の心臓が載っていたのかと思うと、ぞっとしたのだった。
心臓どくどく捧げよう!
なんて歌、あまりにも気持ちわるい。
このNHKの「マヤマヤポン」は、古代メキシコ文明を子供に教えることになっているのだろうか?
あまりにも不謹慎で気持ちが悪すぎる。すぐに放送をやめてもらいたい。
・・・
その後、you tubeを見ていたら、マヤマヤの役のあのちゃんが絵描き歌をやっていた。
それが「チャックモールさん」というのだが、これは上に書いた生贄を捧げるための像である。
お腹にお供え物を載せるとうたっているが、最後にあのちゃんが「ああ楽しかった」と言っている。
そして最後にお腹の上に心臓が載っている映像が出ていたのだ。
全くどういう神経をしているのだろうか。
このようなものを見た子供が、何を考えると思いますか、何をしようと思うでしょうか?
いったい何のためにこんな番組をやっているのか?
かつて10代の少年が過去に犯した恐ろしい事件などもあります。そういうものを発生させ得るような発想を誘引しているのではないですか。
そういうことが極端なことだとしても、あまりにも人の命について無感覚過ぎませんか。
NHKいい加減にしろ!