小樽に1泊した翌朝は余市に向かい、その日はもう東京に帰る日でした。
30分後に小樽発余市方面行の電車が出発するというときに、初めてそのそばに「三角市場」というのを発見しました。
これが海の方から見ると、駅に向かって右のほうにあるということは、到着した日に船着き場の人から聞いていて、一旦は海のほうから駅付近まで戻ってきたのですが、それらしきものは見当たらず、夫が「そんなもん駅のそばになんかあるわけないだろ」と言って、そのまままた海の方に戻って旧銀行の建物などを見物して歩きました。
確かに、海の物を売っている市場が、なぜ海のそばになく駅のそばにあるのか、あるわけないよね、という感じです。
でもやっぱりあったんですよね。思ったよりも狭いのでその存在が駅前からは見えなかったのでした。
ああ、なんだそこにあったじゃん、ということで、出発前ですがちょっとだけでも見ようということになりました。
中には、カニや貝や魚など海産物がたくさん売っていますが、生鮮食品なので持ち帰ることもできません。それらは冷蔵や冷凍で直送してくれるのだそうですが、そういう注文をしている時間もありません。
でも、時間があったところで、その値段の高さではやっぱり購入はしなかったでしょう。
ズワイガニは、すぐに丸ごと茹でて冷凍して送ってくれるそうですが、ちなみにいくらかと聞くと8000円だそうです。(それにさらに送料加算?)うちの家計では無理です。
しかし、それを注文している修学旅行の女子高校生がいたので驚きました。
なんて裕福な家の子どもなんでしょうね。(それともこれが普通?)
昔は修学旅行にはお小遣いを3000円以上持って行ってはいけないなどと言われていましたが、今では個人の自由かもしれないし、万単位かもしれないし、電子マネーなどを使うのでしょうか?
家の人からカニを注文してくるようにと頼まれていたのかな。
そういえば、同じホテルにも修学旅行の高校生が泊まっていましたが、ツイーンとかトリプルに泊まり、2000円くらいの朝食バイキングを食べているんですよね。昔は10人部屋で布団を並べて枕投げとかしてましたし、朝食なんてお粗末なものでしたね。
それはさておき、小樽で何も買わないというのも寂しいなあと思い、乾きものでもいいかと思って「カズチー」という珍味の小さい袋を1個だけ買いました。
これが、ハガキサイズくらいの小袋で580円もするんです。
カズチーはチーズの中に数の子が入っていますが、その他にホタチーやエビチーなどもあったようです。
こんなものでさえ、高いなあ~とビビりながらも、意を決して買ったのでありました。
本当は10袋入り5000円(?)くらいのを買って、土産に分けたりするのかな?
お店の人からは、たった1袋かい、せこいな、と思われたかもしれません。
三角市場では、食べてみたかったイクラウニカニの海鮮丼も朝から食べられたようです。それならばホテルの朝食ではなくここで食べればよかったかなと思いますが後の祭りです。
ホテルは修学旅行の生徒がいて朝食バイキングが満席で空席待ちをしたりしてました。
市場の人が、「海鮮丼食べられますよ~」と勧めますが「ここがあるのを知らなかったので、ホテルで食べてきちゃったんですよ、残念です」などと答えました。
そうしたら「じゃあ、次に来た時にぜひ寄ってくださいね~」と言うんですが、「はい」とこたえながらも、もう小樽に来ることはないんだろうなと思うのでした。
残された人生の中では、まだ行ったことのない観光地が日本にたくさんあるので、そちらが優先されるでしょう。
それにやっぱりウニカニイクラは北海道でも高いものだから、時間があっても食べる決意がつかない可能性大ですね。
(三角市場入口から小樽駅を見たところ。右に石川啄木の歌碑が写ってる。)
さてさて、それから駅に戻り、夫がトイレに行っている間に私がふらふらしていると、小さなスーパーがあったので何気なく覗いていました。
すると、入り口に、先ほど買ったのとおなじ「カズチー」が売っていたのですが・・・
なんと値段が430円!!! だったのです。
な、な、な、な、・・・なんと150円も安いんですよ。これはいったいどういうことですか!
三角市場には乾き物のお店が何件もありましたが、どこも580円でしたよ。
駅のスーパーは「たるしぇ」というお店でしたが、ここで買えばよかったです。
本当にもうショックでたまりません。
三角市場はぼったくりか?
それともこれが訳あり商品なのか?
スーパーで売っていたのは賞味期限を見なかったのですが、三角市場で買ったカズチーの賞味期限も数日しかなく、短いなと思いました。(あまり売れないみたい。)
高く買ってしまったものはもうしょうがない。しかも三角市場ではレシートもくれませんでした。
気を取り直して、そのスーパーで品物を眺めていると「北海道キャラメルかりんとう」というのが売っていたので、買ってみることにしました。230円という手ごろな値段です。
家に帰ってきて食べてみると、とてもおいしかったです。
かりんとうにしては、ちょっと変わった形をしています。
それからカズチーのほうは、中には10円玉くらいのチーズが7個入っていて、食べると数の子がプチプチしていました。
ちょっと塩分が強く、高血圧の夫は1つしか食べませんでした。私が時々つまんで2~3日で食べ終わりました。
観光客が観光地の名産品を買おうとすると、なかなか高いものなんですね。
どこが安いかもわからないで買ってしまうし、1度しかないチャンスだから少しくらい高くても奮発しようと思う人が大部分だと思います。
節約精神で買わないで帰ってきてしまったら、それはそれで、買えばよかったとか食べればよかったとか思い残すことが多いんですよねえ。
追記:ショックな事実
カズチーは東京のそこらへんの店で安く買えることがわかった。
カズチーのことを調べていたら、成城石井で486円で売っていることを知った。
成城石井といえば高いスーパーで、あんまり買いたくない店なのだが、ここでさえ三角市場よりも100円近くも安いのである。
さらには、元々カルディで売っていて人気が出た珍味だそうだが、カルディでは430円で売っていたらしい。これは小樽の「たるしぇ」と同じである。
ようするに、三角市場はぼったくりで、あんなところで買うべきではないということだ。
北海道の小樽まで行って、超高い買い物をした。
自宅から徒歩10分のカルディで買うのが1番だということがわかった。