ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

06/10/29 さい芸で映画『オペラ魔笛』鑑賞

2006-10-29 23:59:04 | 映画(映画館、DVD、TVを含む)
今日は大学時代の友人とさいたま芸術劇場にベルイマン監督のオペラ映画で『魔笛』を観に行く。有名な夜の女王のアリアを聞きたいと娘もバイトの休みをもらって一緒に観る。

「埼玉県芸術文化振興財団」のメンバーズだと500円の割引があるのでずいぶんと元がとれたのも嬉しい。
ウィキペディアで『魔笛』はこちら
イングマール・ベルイマン監督について詳しい方のサイトはこちら
TV映画用にスタジオ内に実物そっくりの舞台を作って撮影したようだ。客席には老若男女で肌の色も多様な観客を配し、視覚的にひまな序曲の間はその顔を映し出していた。その中の女の子の表情は幕が開いてからも度々表情の変化を映し出す。
これは子どもが観ても親近感をもつことができて、オペラの入門用にはとてもいいのではないかと思いながら観ていた。
今回は余裕がなくて全く予習なしで観てしまったのでお話自体があまりに他愛ないのでちょっと肩すかしをくう。自分の心構え不足が大きい。
内容は以下のような感じ。
王子タミーノは、夜の女王の娘パミーナがザラストロにさらわれているので救出を頼まる。その時に魔法の笛が与えられ、それがタイトルの由来。
しかしながら、そのさらったとされるザラストロはパミーナの父で、母親にふさわしくない夜の女王から娘を引き離すために手元に連れてきていたのだ。パミーナをもうけるまでに至った夫婦が別れることになった理由は最後の最後までわからなかった。それがちょっと釈然としない。
森で出会った鳥刺しパパゲーノがタミーノの連れとなるのだが、こちらは道化役。今回のキャストはとても童顔でチラシ写真で一番大きく写っているのだが、子どもだとばかり思っていたほどだ。歌いだすとバリトンでそのギャップにちょっと驚く。パパゲーノは魔法の鈴を与えられる。その鈴を使った歌やパンの笛を使った歌も映画『アマデウス』などで聞いたことがあって耳になじむ。
タミーノはまあまあハンサムだったが、パミーナはいかにも北欧の女性だったがあまり美人とは思えなかった。まあ歌えることが優先だろう。
夜の女王はけっこう美人の迫力のおばさまだった。ミュージカル『モーツァルト!』でもちらっと出てきたアリアは「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」だった。娘にザラストロの殺害をけしかける歌だった。こういう場面で歌われる歌だったというのも予想外で驚く。

後半はザラストロが娘を託すに足る人物かどうかをタミーノを3つの試練を与えて試すという話になっていく。ザラストロがその仲間たちのリーダーなのだがテーブルについて話をしている場面などはダ・ヴィンチの「最後の審判」のようなイメージが湧いた。モーツァルトがメンバーだったフリーメイソンの影響らしいが、普通にキリスト教的な感じもした。
そこでも紆余曲折がある。タミーノの心を疑ってパミーナが自殺しようとして三人の童子に救われる場面。浅はかな女だなぁとあきれてちょっとひいてしまった。恋人を欲しがっていたパパゲーノもめぐりあったと思ったらすぐに姿を消されてしまって自殺を企てて童子たちに救われる。魔法の鈴を使って再びパパゲーナにめぐりあえる。
タミーナとパミーナも試練を一緒に乗り越えたあたりが睡魔の絶頂だった。そこに夜の女王たちが最後の巻き返しにきてくれて睡魔から私は救われる。
そして太陽が夜を駆逐して最後はハッピーエンド。パパゲーノとパパゲーナ夫婦には早くも何人も子どもが取り巻いていてその幸せを増幅して、幕!だった。

歌もよく知らないし、俳優も知らない。話の筋も全くわからないではやはりとっつきがあまりよくなかったようだ。
オペラはやはりもう少し歌も聞きこんでから行かないと私には楽しめないのかもしれない。NHKでやったベルリン歌劇の舞台を録画したビデオもっていて観ないまま。今見てきたら1998年録画だった。うわっ、中心部に近いところに白カビ発見。

確かこういうののクリーニングサービスあるって何かで見たなあ。変に感心した記憶が残っているのだが、いざ、どこだったかとなると思い出せないものだ(^^ゞ

その後は3人でカラオケで2時間。私はリクエストもあって越路吹雪のシャンソンも中島みゆきもユーミンも沢田研二も歌う。美空ひばりは挑戦してみようとしたがやはりやめた。今日はオペラからカラオケまですごい日だった。

写真は『オペラ映画 魔笛』の今回のチラシを携帯で撮影。
追記
2007年4/8にMETライブビューイングで「魔笛」を観た。その感想にこちらをリンクして読み直してみて誤字に気づき修正しておいた。やはり2回目だからか、演出が私の好きなジュリー・テイモアだからかMETライブビューイング版はとても面白かった。これからは「魔笛」を初めて観る方にはMET版の映画をおすすめしたい。


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1 コメント

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ベルイマン監督のお孫さん?! (ぴかちゅう)
2006-11-05 01:17:11
この映画鑑賞予定を書いた記事http://blog.goo.ne.jp/pika1214/d/20061007にonscreen様からベルイマン監督の最新映画についてTBしていただきましたm(_ _)m
その記事の中にこの『魔笛』についてコメント欄にベルイマン監督のお孫さんの顔がちらちら映るとありました。もしかして何度もアップが映った女の子がそうなのかも。なるほど~、だからあんなに愛情こもったドアップだったんだなぁと勝手に納得しております。onscreen様の記事のURLをこちらでもご紹介させていただきます(^O^)/
http://blog.goo.ne.jp/onscreen/d/20061022
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