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佐伯周子:シューベルト「自筆譜に拠る舞曲演奏会」第1回ご案内(No.2382)

2014-05-19 23:56:56 | ピアニスト・佐伯周子

佐伯周子:シューベルト「自筆譜に拠る舞曲演奏会」第1回ご案内


2014年5月25日(日)午後3時
ビーテックジャパン東京スタジオ(東京メトロ銀座線虎ノ門駅7番出口徒歩1分 03-6205-4005)


  
「会議は踊る」として有名な「ウィーン会議」は1814年9月1日から開催され、1815年3月にナポレオンがエルバ島を脱出したとの報が入るまでが最盛期。(脱出は2月!) ウィーンを舞台に世界首脳陣がワルツを踊りまくった時期である。
 シューベルトがプロ作曲家デビュー作「糸を紡ぐグレートヒェンD118」1814年10月19日、友人マイヤーホーファー詩「湖にてD124」1814年12月7日作曲。

シューベルト作曲家デビュー = ウィーン会議真っ只中


 「舞曲」は「ドイツリート」と並んで数が多い。だが、「シューベルトが書いた通りの舞曲集の形での出版」は、『ベーレンライター新シューベルト全集舞曲第1巻BA5529(1989)』が世界初! シューベルト死後161年経過。さらに本年まで四半世紀が経過しているが、「演奏するピアニスト」も「録音するピアニスト」も世界中皆無である(爆涙
  佐伯周子はこの巻を用いて、シューベルティアーデの会場とほぼ同じ広さの「ビーテックジャパン東京スタジオ」にて至近距離にて聴いて頂くシリーズである。


  1. 12のトリオ付きドイツ舞曲 Brown Ms.9(1815) D135+D139+D145+D146


      シューベルティアーデの友人=マイヤーホーファー詩「湖にてD124」から始まったシューベルティアーデにて最初に作曲され踊られた「ドイツ舞曲 = ワルツ」集。「ドイチュ番号」が4つ並ぶ通り、新シューベルト全集出版までは、4種の別々の作品集と考えられて来た。中間部=トリオ も1曲の舞曲なので、実際には24曲作曲された。1818年頃までの最大のワルツ集となった。
  2. 20のレントラー Brown Ms.34(1818-20)D145+D366+D970


      1818-20の楽譜用紙に作曲された「レントラー」集。この曲集も3種の別々の曲集と考えられて来た。20曲はワルツ系の自筆譜曲集中最大曲数! 作品番号付きの本格発売(1821.04.02)前なので、シューベルティアーデの友人たち「だけ」の為に作曲された最後期のレントラー。
  3. 12のエコセーズ Brown Ms.44(1823.01)D781


      楽譜出版を「カッピ&ディアベリ社」から「ザウアー&ライデスドルフ社」に切り替える(1823.04)直前のエコセーズ。エコセーズは、直訳は「スコットランドの」の意味だが、軽妙な2拍子の曲。ブレンデルが録音しているが、第1曲と第2曲以降が別の曲としている。通して演奏するピアニストは過去東京ではいなかった。
  4. 6のドイツ舞曲 Brown Ms.54(1824.10)D820


      シューベルトの舞曲自筆譜は1825年4月まで。3曲以上の「舞曲集」の最後が1824年10月作曲のD820。6曲と題されているが、1→2→1→3→1→4→5→4→6→4 の順に延べ10曲分演奏するように、の指示がある。内田光子が好んで演奏し、録音を残している。(今回の演奏と同じ順)
  5. ピアノソナタ第17番ニ長調作品53 D850(1825.08)


      交響曲「グレートD944」第3楽章スケルツォと同じ時期に作曲されたピアノソナタ。全ピアノソナタ中、最大のスケルツォ楽章を有す。奇数楽章のリズム感の面白さと偶数楽章の優美な色調の中の聴こえる景色が突如変化する千変万化!

全席自由 ¥4,000
主催:ピアノミュージックジャパン044-271-7027

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