Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

シューベルト Brown Ms.9 の素晴らしさ(No.2385)

2014-05-22 23:24:02 | 作曲家・シューベルト(1797-1828
 佐伯周子の演奏会への練習を聴いて愕然としたことがいくつかある。その中で最大のモノは

「シューベルト Brown Ms.9」は、シューベルトの舞曲中でも最大規模に匹敵しており、聴きごたえのある曲集である!


事実である。この曲集は、『原題 = 12のコーダ付きドイツ舞曲』なのだが、内容と照合して『ベーレンライター新シューベルト全集』では「12のトリオ付きドイツ舞曲」と確定されている。

 この曲集は、ディアベリの初版楽譜出版時の命名に影響され、「最後のワルツ集」として、世に出回ってしまった(泣


 この「シューベルト Brown Ms.9」は、過去1回も(少なくとも)『この形では、東京近郊では演奏されていない』は、「ぶらあぼ」&「音楽の友」上では確定している。「録音上」では皆無である。

 この曲集を含む『最後のワルツ集』は、「繰り返しが省略されることが相次ぐ」が原因で、「時間短縮」が図られ過ぎである! と私高本は感じる。

「シューベルティアーデのための初めてのワルツ集 =  Brown Ms.9」は、意欲作!


と感じる。「きちんとシューベルト指示通りの繰り返しを実行すると、35分程度かかる意欲作」であり、1818-20頃までは『シューベルティアーデ』では、この曲集が繰り返し(全体であれ、部分であれ)演奏されたこと、と推察される。


 私高本は、「シューベルトの録音」については、可能な限り全て収集している = 「犬のサンダル集め」 なので、これは「録音」については間違いない。
 佐伯周子の素晴らしい演奏 を1人でも多くのお客様に「自身の耳で聴いて」評価して欲しい次第である。
コメント
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