Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

ヴィッテチェク=シュパウン筆写譜が1曲も無い「シューベルト:舞曲」続々(No.2469)

2016-02-22 23:57:00 | 作曲家・シューベルト(1797-1828
  シューベルト生前の「飯の種 = リート & ピアノ舞曲」であった。リート に多数「ヴィッテチェク=シュパウン筆写譜」が存在していたのは、

"Franz Schubert Deutsch-Verzeichnis(1978)"(Studienausgabe) を購入してから


熟知した。私高本がシューベルトに興味を抱いたのは、1978年末の「ブレンデル:シューベルト遺作3大ソナタLive」を 当時は「FM東京 = 今の Tokyo FM」が放送してからだ。楽譜を「無意識に購入する」ようになったのは、(埼玉大学卒業後)就職して2年経って「東京都の本社勤務」になってからだった。地方勤務で特に「支出が多い」と感じたことは無かったのだが、実態としては「食費が大幅に軽減 & 借り上げ社宅の一部費用負担分」が楽になって、手元に余裕資金(・・・と言っても、家を買う、とか、車を買うの域では無い ><)が出来たのが原因。真っ先に購入した記憶がある。マルC 記載が(当時の西ドイツでは義務では無かったらしいので)全く分からないが、私高本の懐勘定からすると、1984年末以降にハズ。もっと遅かったような記憶が朧気にある。う~ん、「現在56才の私高本でさえ、こんな程度の記憶力」なので、シューベルト没後30年以上経過してからの「シューベルティアーデ参加者老人の記憶は信じない = アインシュタイン判断」を私高本は尊重する(爆


佐伯周子 は、「シューベルト作曲:ワルツ&レントラー&ドイツ舞曲」の生前出版作品番号付き作品を番号順に舞台演奏した(おそらく)世界初のピアニストである!


  実は、第1回が無事に盛況に演奏された直後に真っ先に考えたのは、「ピアノソナタをどの順に弾いてもらうか?」とか「即興曲と楽興の時をどの順に弾いてもらうか?」では無かった。「ワケわからんほど大量に存在している2巻のピアノソロ舞曲をどの順に弾いてもらうか?」であった。ベーレンライター新シューベルト全集を読み込むと、「第1巻=自筆譜&筆写譜」が優先で「第2巻=印刷譜」は「その他」扱い。う~ん、注釈読んでも何が何だかわからなかった><
 2004年8月当時、「ベーレンライター新シューベルト全集舞曲I & II」楽譜出版済み & "Michael Endres : SCHUBERT Tanze(CAPRICIO)" が発売されていたので速攻で購入した。その後、2016年に至るまで、これ以上の資料は存在しないので、正しい判断だった。


シューベルト作品は「世界初演者&日時が確定している作品」が大半なのに、ピアノ舞曲は「全部の作品で世界初演が人も日時も確定していない」><


  交響曲やミサ曲&オペラみたいな大規模作品だけでは無い。リート や (最小編成の)ピアノソロ作品 に至るまで「世界初演者 & 日時」は確定している作品が多い。
 だが、舞曲は「生前出版」「没後出版」を問わず、全く不明なのである><

「悲しみのワルツ」op.9/2 D365/2 は、「シューベルトオリジナル譜」印刷前に、(現代解釈で言えば)海賊版2種出版された!


が現実。「生き馬の目を抜く」状況だったのだ!


 今まで「シューベルト生前出版譜」を中心に、佐伯周子ベーレンライター新シューベルト全集完全全曲演奏会を進めて来たが、今回「自筆譜中心の視点」に転じて見ると、違う角度からの「見る目」があった。

 「シューベルトの音楽世界」を十全に伝えて行きたい

と切に願っている。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヴィッテチェク=シュパウン... | トップ | 益田正洋 GGサロン コンサ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

作曲家・シューベルト(1797-1828」カテゴリの最新記事