Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

ヤマハ 原器 応用 結果(No.2669)

2023-04-18 23:17:52 | グランドピアノの買い方・選び方
ヤマハが製作したグランドピアノの型番の一覧がこれhttps://download.yamaha.com/files/tcm%3A39-1124089/
ヤマハ横浜の宮崎さんから「ヤマハ原器はG3,C3,C7,S400B」を聞いたのが1993年か1994年。それ以降ヤマハが原器を作った形跡は無い。それ以前の原器は他にコンサートグランドピアノの CF, FC がある。時系列は以下の通り。

  1.  1949 FC
  2.  1954 G3
  3.  1967 CF, C3, C7
  4.  1982 S400B

ヤマハグランドピアノが「試作機」レベルを越えたのが、1949年。初のコンサートグランドピアノ=FC を発表した。実は、佐伯周子 は弾いたことあり。そこそこ悪く無いピアノであった。耐久性もあり、21世紀まで、問題無く動いている。(カワイKG6Cとは全く違う><)
FC は「SC(1953)」と言う「大型セミコンサートグランドピアノ」を応用で製作した。現物は知らない。「大型ピアノアクションを小型ピアノに適応すると、弦が切れ易い」が多分このピアノである。

◎ヤマハ躍進の第一歩 = G3(1954) →応用 G7, G5, G2

この内、G5とG2 は長く残るのだが、G7 はアクションが悪かったのか? C7発売時に打ち切られた。183cm → 227cm はやはり無理か???

◎ヤマハが大躍進した1967年 = CF, C7, C3

イタリア人技術者=タローネ の指導の下、CF は開発された。おそらく、ヨーロピアンピアノ。だが、下位機種は「タローネとは無関係」。学校ピアノ=G3 に「CFアクション + CFハンマー」付ける、の発想は世界初。これが爆発的に「ヨーロッパ音楽大学」に普及した。
1967年はC7,C3のみ、C5 C6 は27年掛けてゆっくり開発されたのだ。

◎響板up のS400B

スタインウェイA に近付く → S400B。それなりに近付いたのだが、「それなり」の範囲。

◎原器G3 を G1 に応用

う~ん、相当にキツい。

◎A1以下のベビーグランドピアノ → 何とか「鳴れば良い」

ただ鳴るだけ。

ヤマハはG2(178cm)以下に原器が無い。スタインウェイは「S(155cm)原器 + ボストン156原器」あり、が大きな差


現行ヤマハC1X は1954年G3 の アクション + ハンマー 受け継いでおり、最小に言って「調律の留まりは悪い」確実、「アクション悪影響」も大いにあり得る。「G2時代5cm差」でさえ、調律の留まりが悪かったからなあ!
20cm以上差はこの寸法で乗り越えられているのだろうか?

1967 C3 & C7 発売 → 1994 C6 発売 27年だが、とうとう"C2"は開発出来なかった


スタインウェイO(180cm)が到達出来ていないのだ!


ヤマハ S, CF 推移



  1.  1982 S400B 原器
  2.  1989 S700E ← C7 フレーム + アクション + ハンマー
  3.  1994 (S4 &) S6移行 & C6誕生 ← C6 フレーム新設 + C7アクション + C7ハンマー
  4.  2011 CF4 & CF6 誕生 ← S4 & S6 フレーム + アクション + CFXハンマー
  5.  2017 S3X移行 ← C3 フレーム + アクション + ハンマー
  6.  2021 C3Xエスプレシーヴォ ← C3 フレーム + アクション + ハンマー

響板の工夫はある。
フレームとアクションは1982年S400Bが「ヤマハ原器の最後」のようだ。

C3 の起用が近年は強い

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