指揮者=飯森範親 & 作曲家=池辺晋一郎 だけに ブラヴォー が掛かった オペラ「鹿鳴館」再演初日
終演後のカーテンコールにて、上記の通り 飯森範親 と 池辺晋一郎 にだけ ブラヴォー が掛かった「鹿鳴館」再演初日となった。聴衆側も世界初演時の熱狂は冷め、「新国立劇場委嘱新作オペラに於ける初の再演演目」となったが、「鹿鳴館」初演当時「オペラ芸術監督代行」であった 尾高忠明 が、「鹿鳴館」「夕鶴」「沈黙(新演出)」「夜叉ケ池(委嘱新作世界初演)」の経験を踏んで、上演しただけあって、初演時よりも出来映えの素晴らしい公演になった。特に素晴らしかったのが、指揮者 = 飯森範親。初演時の 沼尻竜典 の演奏も良く研究し、さらにデュナーミクの拡大を目指し、成功した演奏に初日から仕上がっていたのは見事! キャスティング も今回の方が (同じ人が演じた役もいくつかあるが)大徳寺顕子役=高橋薫子 を除き、全て今回の方が上だった。尾高忠明 の手腕に舌を巻いた次第である。
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(明日、続編)