Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

ショパンの"f" ショパンの"p"(No.1683)

2009-09-13 21:15:51 | 作曲家・ショパン(1810-1849)
第16回国際ショパンコンクールが来年開催される。私高本が初めてFMラジオで聴いたのが、1975年 = 第9回。聴く前が8回、聴き始めた後が今回で8回目、私高本も年を食ったモノだ(爆
1927年が第1回。う~ん、私高本が聴き始める前の方がさすがに間隔が空いているか! 良かった(爆


ショパンの音楽を久しぶりに集中的に聴いて感じたことがある。本日号の標題の『フォルテとピアノ』の件である。

ショパンは「シューベルトよりも後に産まれ、後に死んだ作曲家」であるが、デュナーミク表示はシューベルトよりも大まか


である。マジでだ。

  1. シューベルト : ppp~fff、「mfあり」の7段階

  2. ショパン : ppp~fff、「mfなし」の6段階


だからである。マジ?!
 「ピアノという楽器」はショパンやシューベルトの生きていた時代は「日進月歩」であった。ショパンもシューベルトも「最新のピアノの性能」を最大限に生かす曲を作曲している。シューベルトだと、「さすらい人」幻想曲 作品15 D760 とか ピアノソナタ第17番ニ長調「第2グランドソナタ」作品53 D850。ショパンだと、練習曲作品10 とか 幻想ポロネーズ作品61とか。


 少なからぬ『日本人ピアニストの卵』が、『ショパンのデュナーミクの秘密』を誤解して消えて行く。小林さん、樋口さん、森さん、、、
 皆素晴らしいピアニストであったのに、今はどうしているのだろうか? その後の世代でも素晴らしいピアニストはたくさんいる。今回各自「本人が納得できる成果」を獲得してほしい。


 「ショパンのフォルテ」のすぐ下のデュナーミクは、「ショパンのピアノ」である。これは、シューベルトどころかベートーヴェンをも前の時代に逆戻りである。う~ん。

 シューベルトは「mf」をピアノ曲にきちんと残した作曲家である。ショパンが本格的に活躍する6年くらい前に死んでいる。ショパンも「シューベルト並みのデュナーミク」に記譜することは可能だった。だがショパンの記譜は(外見上は)やや甘い。これはなぜか?

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 久しぶりにショパンを集中的... | トップ | 批評「松岡万希」ソプラノリ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

作曲家・ショパン(1810-1849)」カテゴリの最新記事