Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

スタインウェイ&ブリュートナー スプルース響板の活用(No.2749)

2023-10-01 12:03:38 | グランドピアノの買い方・選び方
ピアノで最も高価な部品=響板=スプルース柾目板である。(リムでは無い)
スタインウェイアップライトピアノ詳述(No.2747) - Piano Music Japan
記載の通り、「最高峰の」アップライトピアノ=132cm & 125cm の2機種のみ。

スタインウェイ 118cm, 114cm, 105cm アップライトピアノは「最高峰響板では無い」


ご覧頂きたい。
『コンソールの時間 スピネットの時間』

『コンソールの時間 スピネットの時間』

突然ですが、皆さんは弦を使ったピアノの種類っていくつあるかご存知ですか?何を今さら、というかんじでしょうか。一般的にピア…

    ブログ読んでお茶にしませんか? 

 

アップライトピアノは「フルサイズ」「コンソール」「スピネット」の3種類存在し、アクションが異なる



  1. フルサイズ → 118cm以上
  2. コンソール → 105-114cm → ダイレクトブローアクション
  3. スピネット → 105cm未満 → ドロップアクション

スタインウェイは「フルサイズ最小」「コンソール最小」を製造!
スピネットは最悪アクションなので止めましょう。スタインウェイは製造しませんでした。


昔「最高峰の」スプルース響板機種 → 118cm & コンソール機種


今「最高峰の」スプルース響板機種 → 118cm & ボストン


「最高峰の」スタインウェイに使われなかった大量のスプルース板は捨てられるのでは無く、下位機種に使用されている。


世界最多=7ブランド有する ブリュートナー の場合

ブリュートナー → へスラー → レーニッシュ → イルムラー ヨーロッパ & フプフェルト ヨーロッパ


ブリュートナー で使用されなかったスプルース板 → へスラー
へスラー で使用されなかったスプルース板 → レーニッシュ
レーニッシュ で使用されなかったスプルース板 → イルムラー ヨーロッパ & フプフェルト ヨーロッパ

ブリュートナー・へスラー・レーニッシュ は同一工場敷地内で製造されている。イルムラー ヨーロッパ & フプフェルト ヨーロッパ は隣国ポーランドで製造である。
純ドイツ製最廉価ピアノ=レーニッシュ。価格と説明はRÖNISCH «  「ピアノでココロ豊かな人生を」ピアノ愛好家のための 浜松ピアノ店

上から3番目のレーニッシュ響板までは自然乾燥のルーマニンスプルース


イルムラー ヨーロッパ & フプフェルト ヨーロッパ の響板は「自然乾燥のルーマニンスプルース使用の積層響板」である。
アメリカでの価格一覧(183cm越えグランドピアノ)

  1. ブリュートナーBlüthner Piano → $132652
  2. へスラーHaessler Piano → $97026
  3. レーニッシュRönisch Piano → $86880(浜松ピアノ店616万円税込み)
  4. イルムラーIrmler Piano → $38785

イルムラーは、「末尾E = ポーランド製」「末尾E無し = 中国ハイルン製」である。
183cm越えのグランドピアノ価格を見比べると、ブランド力が明解に判る。


響板だけを「スタインウェイ ライン」「ブリュートナー ライン」を比べる。

「へスラー & レーニッシュ」クラス響板 = 「ボストン」響板


レーニッシュ175 = 500万円
ボストン156PEII = 245万円
どちらがお好き?
リムは圧倒的にボストンが上www

ファツィオリとベーゼンドルファーは、セカンドブランドを持っていないので、ブリュートナーと対比しました。
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