日本オペレッタ協会創業者 = 寺崎裕則 2023.04.07 死去、89才
一時代が終わった、の感。「オペレッタ 日本語訳詞上演派」の最先鋒であった。時代に逆らっていた様子で、J.シュトラウス二世「こうもり」新国立劇場初演を任されたが、支持されす、「ウィーンフォルクスオーパー演出」に差し替えされてしまった><
ここで初めて明かすが、私高本は「日本オペレッタ協会:白馬亭にて」に出演した。合唱団のメンバーである。32年前か! 現在63才だから、人生半分以上前である。「日本語訳詞上演」に拘り、「言葉の意味」を強調していたことが懐かしい。反面、「音楽の流れ」については1度も言及無かったことも印象深い。
寺崎裕則 晴れの舞台 = 1999年4月の新国立劇場「こうもり」は、オルロフスキーを Aキャスト=男性、Bキャスト=女性 とするなど、一貫性が全く無い舞台であった><
◎ベルリンコーミッシェオーパーで「フェルゼンシュタイン演出=自国語翻訳上演=リハーサル徹底公演」が持論
だったので、新国立劇場スケジュールと全く合わなかったのだ、と今振り返れば思う。
日本オペレッタ協会常連メンバーをAキャストとBキャストに振り分けたことも裏目に出て、両キャスト共に、日本オペレッタ協会並みの「緻密なアンサンブル」は無かった。
再演されず、7年後新国立劇場は「ウィーンフォルクスオーパー版」をそっくりそのままの「こうもり」を導入した。今年末も再演する。