Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

堺シティオペラ第26回定期公演『妖精ヴィッリ』『ジャンニ・スキッキ』批評(No.1935)

2011-09-15 21:21:08 | 批評
 土日のオペラ批評が木曜までずれ込んだのは、ひとえに私高本の責任である。関係者各位並びに読者の皆様に深くお詫び申し上げます。


プッチーニの「スコア通り」を徹底して蘇らせた 粟國淳演出&ゲオルギ・バブアゼ指揮「妖精ヴィッリ」+「ジャンニ・スキッキ」


  「ジャンニ・スキッキ」は私高本が大好きなオペラなので、これまでも機会ある毎に聴いて来た。「遺産争い」と言う古今東西を問わぬテーマを用いて、人間の本質を笑いで吹っ飛ばした名作。
 ・・・で、大きな期待で堺まで足を運んだのだが

期待よりも遥かに素晴らしい出来。演出がここまで掘り下げられた「ジャンニ・スキッキ」は初めて観た!


である。
 プログラムノートのP26に「ジャンニ・スキッキの衣裳プランスケッチ(衣裳デザイン:増田恵美)」が白黒印刷で掲載されている。粟國の(2つの演目の内)最も演出上で大切だ、と思っていることがわかる。このスケッチ通りの人物像が目の前に色彩鮮やかに浮かび上がって冒頭から飛び廻る。
 過去多く見て来た演出では、

  1. 遺産争いの遺族8名がごちゃごちゃと言い争っているだけ なのに
  2. 1人1人の性格が「衣裳で70%,動きで30%」で『個性がはっきり打ち出されている』こと!

 基本的にはみんな「1円(1リラ?)でも多く自分の懐に遺産を手に入れたい」欲望丸出しなのだが、
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