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空晴 「いってきますの、あと」@東心斎橋ウイングフィールド

2009-07-11 15:23:15 | 演劇レビュー
空晴は元ランニングシアターダッシュのメンバーによって旗揚げされた劇団。
もうダッシュが解散して4年も経つのだねぇ。。。

ダッシュ好きだった儂としては、すぐにでも見に行きたかったのだけれど、ズルズルと行けずにここまできてしまった。

というわけで、初「空晴」デス。

空晴第四回公演
「いってきますの、あと」
作・演出:岡部尚子
大阪/ウィングフィールド 7月7日~7月13日
東京/OFFOFFシアター 7月23日~7月26日

おお、東京はこれからか。
ぢゃ、東京を見に行く人は以下読んじゃダメだよ。
#「読んだからもう見に行かなくていいや」はもっとダメだお

そんなこんなで感想とかなんとかかんとかイロイロ。

まぁ、旗揚げ以降、HPとかは見たりしていたので、今までやってきた芝居の感じとか活動の感じとかでなんとなく分かっていたのだけれど、比較的おとなし目のホームドラマという感じか。ダッシュの代名詞であるスポ根系の展開が激しい熱い芝居とは対極のタイプ(まぁ、その頃からこういう系統もやってなかったわけではないわけだけど)

脚本的には多少ご都合主義的な感じがしないでもない。
だってね、ヘタをしたら誘拐事件やでなぁ。いっくら「知り合いのお兄ちゃんところに行きます」と言っていた所で、父親がその人をしらんかったらもっと取り乱しているのが普通ちゃうんかと。小池さんのセンセイの(センセイとしては)おかしすぎる演技もちょっと違和感があるし。
まぁ、そこはそれ、計画をした主人公たちの浅はかさと、登場人物の性格的な問題として納める事にしよう。(なら言いな!)

でも話的には決して悪くない。
あぁ、あるよなぁ。そういう家族の記憶って。って共感できるホッコリ感は気持ちがいい。
反発したり、嫌な事があったりって事あるけれどもなんだか懐かしくなる大事な瞬間もある。布団おばけとか鼻ティッシュとか一つ覚えの料理とか。上瀧さん扮するお父さんが言うように、決してウチの家が主人公たちの親と似ているわけではないけれど、似たような懐かしさは感じるのだ。ノスタルジーかな。
最後に、父親に対しては反発する気持ちばかりだった弟が、事件を通じてその記憶に辿り着くというのは、ご都合主義かもしれないけれどやっぱり気持ちがいい。平本さんの演技は大学生という設定のわりには幼い感じだけど、逆に良かったのかもしれない。

上瀧さんも岡部さんも久しぶりに見るけどキャラが立っていていいなぁと思う。岡部さんの体を張ったキャラは。。。。。なんとも言えへんけど(そうか、ン0キロはないのか。。。)
上で、違和感があるとは書いたけど、小池さんのいっぱいいっぱいの演技は(小池さんがいっぱいいっぱい、という意味じゃなくって、いっぱいいっぱいになっているおっちょこちょいな感じのセンセイ、の演技っていう意味ね)でもやっぱりこの芝居の中ではいいバランス担っているのかもしれないな。うん。

強烈な印象にはならないので、一般に人気が出るようなお芝居ではないのだろうけれど、でもじんわりとほのぼのと伝わる佳作といえるのかな。

ちょっと贔屓目あるかも♪

空晴 「いってきますの、あと」@東心斎橋ウイングフィールドの画像

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