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パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

モンテ・クリスト伯 6-1

2021-05-03 | book
6-1第6巻
81話「パン屋の隠居の部屋」82話「押しこみ」。アンドレア21歳が手当てをやっているカドルッス50歳がアンドレアを呼び出す。現ナマを手に入れようとシャン・ゼリゼ30番地のクリスト伯邸に盗みに入る相談をする。アンドレアはクリスト伯を生みの親だと話す。クリスト伯は、ブゾーニ司祭に化け、待ち構える。カドルッスは、一緒にトゥーロン刑務所を逃げたベネデットが、アンドレア・カヴァルカンティだと司祭に話す。カドルッスは、司祭を刺すが、帷子に阻まれる。司祭は、カドルッスにダングラール男爵あてにアンドレアは59号囚だと証明書を書かせる。逃がしてやるクリスト伯。邸を逃げ出すカドルッスは暴漢に襲われる。
83話「神の手」。そこにアリと司祭(クリスト伯)が助けに入る。クリスト伯は自分をさらけ出す。息を引き取るカドルッス。「これで一人!」とクリスト伯はいう。
84話「ボーシャン」。ジャニナ通信の記事の真否を確かめたボーシャンが、アルベールと会う。記事は正しかったとボーシャン。しかし、この記事がアルベールの父、モリセール伯爵だとは思わないだろうと説得する。
85話「旅」クリスト伯はアルベールを誘い、ノルマンディーへ旅立つ。しかし、別の新聞に記事のフランス将校はモリセール伯爵だと掲載された。
86話「審判」議場で糾弾されるモリセール。釈明するが、そこにエデが証人として現れる。アルベールは、今回の黒幕を探るため、ボーシャンを問い詰める。ダングラールに会うアルベールとボーシャン。2人は、黒幕はクリスト伯だと断定する。

モンテ・クリスト伯 5-3

2021-05-02 | book
5-3
78話「ジャニナ通信」。モリセールは、21歳の息子アルベールとダングラールの娘、17歳のユージェニーの結婚を進めるために、ダングラール家を訪れる。しかし、ダングラールは首を縦に振らない。ダングラールは、ボーシャンが編集長を務める新聞「アンパルシアル」に乗った記事「ジャニナ通信」を確かめる。アルベールは、その記事を見て激怒。尊敬する父の過去が暴かれていた。アルベールは、クリストにボーシャンとの決闘の立ち合いを依頼するが、クリストは断る。アルベールは、ボーシャンにその記事の撤回を求め、決闘を申し込む。ボーシャンは、その記事を確かめるために2週間の時をくれとアルベールに告げる。
ノワルティエの老僕、バロワが、ノワルティエの飲むレモネードを飲み、死んでしまう。そこにいた医師のダブリニー。ダブリニーは、サン・メラン侯爵、侯爵夫人、そしてバロワの死因を同じと断定。バロワはノエワルティエの身代わりだと、その犯人をその死で得をするヴァランティーヌだという、ヴァランティーヌは侯爵の薬を包み、夫人の薬を煎薬し、ノワルティエの毎朝飲むレモネードを持参していたからだという。
5巻は、79話「レモネード」80話「告発」まで。クリストと、仇敵のダングラール、モリセール、ヴィルホールの3家を巻き込んで、話はとにかくややこしい。しかも、ハラハラドキドキの連続。よくもこれだけの込み入った筋書きを生み出せるものだと感心する。しかし、次はどう展開するのか。やめられない。ここまで来ると。1956年8月第1刷、1985年4月第32刷。


モンテ・クリスト伯 5-2

2021-04-25 | book
5-2
73話「約束」。窮地に陥るヴァランティーヌ。そこにマクシミリアンが忍び込み、結婚の署名を前に、駆け落ちしようと持ち掛ける。2人の恋の行方。しかし、約束の時間になってもヴァランティーヌは現れない。マクシミリアンは、ヴァランティーヌの元を訪れる。伯爵夫人が亡くなったのだ。2人はヴィルホールと医師の会話を聞いてしまう。死因に疑義があると。毒を盛られたのではと。ヴァランティーヌは30歳のマクシミリアンと、父ヴィルホールの父、唯一の味方、祖父のノワルティエを訪ねる。ノワルティエは、自分に任せろという。
ノワルティエ老人は、フランツ・デピネーに会い、ある文書を読ませる。そこには、デピネーの亡き父、デピネー将軍の最期が書かれていた。その決闘の相手とは。75話「「調書」
76話「アンドレア・カヴァルカンティの売り出し」。クリスト伯がダングラール邸を訪ねる。そこにはアンドレアがいた。娘のユージェニーとダングラール夫人とともに。クリスト伯は、そこでデピネーが婚約の破棄をしたことを知る。そこにユージェニーの許嫁アルベールが現れる。
アルベールがエデを訪ねてくる。77話「エデ」。エデは、トルコのジャニアのパシャ、アリ・テブランの娘。アルベールの父は、エデの父、アリ・パシャに仕えていた。クリストは、アルベールにその話はするなとくぎを刺す。エデは父の非業の最期を語る。


モンテ・クリスト伯 5-1

2021-04-18 | book
5巻の1
66話「結婚政策」ダングラールのもうけ話の相談に乗るクリスト。モルセールの過去をダングラールは教える。30年来の友人で、昔は漁師だったと。フェルナン・モンデゴというのだと。
67話「検事総長室」。ダングラール夫人は、心配でたまらずヴィルホールを訪ねる。ヴィルホールが語るダングラール夫人との秘密。ナルゴンヌ未亡人だった彼女との出来事。子どもを手提げ金庫の中にいれ、穴を掘り、埋めようとしていた時の出来事を。その子の行方がわからなくなったと。ヴィルホールは、オートィユの家の持ち主、クリストは何者かと調べると夫人に告げる。
69話「情報」ヴィルホールは、クリストが、名声あるブゾーニ司祭と昵懇で、金持ちのウィルモア卿と敵対関係にあると情報を仕入れる。そして、2人に会いに行く。ウィルモア卿の正体は誰か。
モルセール家での舞踏会に現れるクリスト。メルセデスとの温室でのひと時。71話「パンと塩」。クリストはマルタで一人の娘を愛していたと過去を話す。アルベールが、ヴァランティーヌの祖父、サン・メラン侯爵がパリへ来る途中で亡くなったと告げに来る。
侯爵夫人は、ヴァランティーヌとフランツの結婚を急がせる。しかし、その侯爵夫人も卒中で倒れる。

論語と算盤 5/5

2021-04-11 | book
その高橋が参考にしたのが、岩波現代文庫の宮崎市定の「現代語訳 論語」だ。2000年5月平成12年発行、2019年平成31年12月に18刷。

この本は東洋史家の宮崎1901~1995が、1974年昭和49年に上梓した。金谷本と異なり、通し番号で499の論語を、訓読の読み下しと、忠実な「翻訳」ではなく、意訳という現代人の言葉で大意を伝えるという形をとった。高橋が依拠した所以だ。

論語と算盤 4/4

2021-04-04 | book
この論語を現代語訳したのが、高橋源一郎の「一憶三千万人のための論語教室」だ。2019年10月初版、20年2月7刷。

著者の作家の高橋源一郎は、20世紀から21世紀に変わる頃、古典の現代語訳の出版の話があり、自分は論語だったと。しかし、その後、この話は、なしのつぶてだったと。が、自分は、論語に惹かれ、この作業を続けていたと。

新書とはいえ、533ページで厚い。活字も大きく、読みやすい。

論語と算盤 3/3

2021-03-28 | book
守屋本の現代語訳から、この原本へ、そして、岩波の金谷「論語」の巻末の語句索引から、論語のどこにあるかを探り当てという作業に着手したのだ。この語句索引、人名索引は役に立った。

論語と算盤 2/4

2021-03-21 | book
渋沢の「論語と算盤」は、平成20年2002年初版で、購入したのは令和2年2020年4月の40版だ。これもロングセラーだ。底本は、昭和2年1927年刊の「論語と算盤」。
原本なので、守屋本に収められてない録もある。渋沢が引用している中国古典の出典も原文だ。漢文調だが、センテンスが短いのでじっくり読める。

そこで紹介されている論語も読みたくなるのが人情だ。

論語と算盤

2021-03-14 | book
維新前から激動の時代を、明治、大正、昭和の初めまで生きた実業家渋沢栄一の講演録「現代語訳 論語と算盤 」ようやくを読んだ。守屋淳訳の新書版。
渋沢栄一は、2024年度発行の一万円札に肖像が採用され、2021年の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主人公だ。今や時代の寵児だ。

1868年の明治元年に渋沢は28歳。埼玉県の農家に生まれ、武士になりたいと一橋家の家臣になるが、明治維新を迎える。しかし、その才能を見込まれ、新政府の大蔵省に勤めることになる。そして、1873年33歳、大蔵省を辞め、実業界に身を投じる。91歳、昭和6年、1931年に亡くなる。

「論語と算盤」は、大正5年1916年、渋沢が76歳の時に発刊された。現代語訳は、この「論語と算盤」のなかから重要な部分を選び、漢文調の現代語訳したものだ。2010年2月に発刊。10年後の2020年3月には43刷というベストセラーだ。10章からなる。

渋沢が「論語」を通じて得た倫理、人生観で,日々の暮らしを生き抜く術を、その指針を、立ち位置を、自分の知識と経験の上に論ずるのだから、説得力が半端ない。仏教は心の面から暮らしの支えとなるべきものだが、論語はあくまでも現実主義だ。

ああそうだ、そうなのかと感心することばかり。還暦を過ぎた私が、今、出会えた幸せを感じている。もう少し、若い頃に出合っていれば・・・、なんてことは思わない。なぜなら、今の自分の経験と知識で、ようやくなるほどと思うのであって、わたしの若い頃に、とても渋沢のような感性は持ちえなかったと思うからである。


蕪村と芭蕉 鑑賞のお供

2021-03-07 | book
蕪村と芭蕉の鑑賞のお御供に購入したのが、「現代語訳付き 蕪村句集」だ。蕪村の句といわれる2,850句のうち、1,000句を選んだ。平成23年(2011)2月初版で、令和2年(2020)に20版。訳文は直訳であっさりしたものだが、17文字の文学である俳句とはそういうもの。そこに季語と解説があり、参考になる。もちろん、朔太郎の評に掲載されている句で、この句集にない句もあるが。

また、「現代語訳付き 芭蕉全句集」は、平成22年2010年12月初版、令和2年2020年19版。季語別に、出典、訳文、年次、語釈、解説を記した。

そして、1997年2月1刷の岩波文庫創刊70周年記念の特装版。「蕪村句集」は「蕪村句集」「蕪村遺稿」「蕪村自筆句抄」「俳詩」からなる。先の2つは季語別に並んでいるので、同じ季語で数句掲載されているものもあり、興味深い。「芭蕉俳句集」は、制作年次順に配列されている。