日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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ぶっそうな書名だが、実はフランス・プロラグビーの実情を描く内容。

著者のジョン・ダニエルはニュージーランド出身。
オックスフォード大学で英文学を学び、プロ化になったフランスに渡る(ポジションはロック)
1997-2000年ラシン、2000-2003年ベルビニャン、2003-2006年モンペリエに所属。
こうしてチーム名でみると、サッカーチームにもある名前があったりするものの、仏ラクビーについて「ほとんど何も知らない」ことを再自覚。


本の流れは、ジョンの最後のシーズン、2006年モンペリエでの闘いを振り返りながら、フランス・ラクビーを語る。

サッカー同様、ホーム、アウェイの闘いなのだが、この土地土地それぞれにある「歴史」を語ってくれるのが、まず楽しい。
例えば、英アストン・ヴィラのチームカラーをまねたというアルプス山脈にあるブルゴニアン。
スペイン国境近く(1659年まではカタルーニャの一部)地中海から内陸にある数キロペルピニャン。
一方同じスペインでもバスク地方にある人口3万のビアリッツとか、読んでいるうちに自分もそのロードに参加しているような気になってくる。

一方で驚きは、フランスのラクビーの暴力度合いが過激なこと。
敵のアタマを蹴っ飛ばす、関節をありえない方向にねじ曲げる、そして極めつけは、フランスラクビーのお家芸?「目玉えぐり」。
ラクビーといえば、ノーサイドを持って「皆が仲間」という意識だったのだが、この暴力具合はちょっと凄過ぎ!


このように、フランスラクビー界の移籍、給料、監督、レフェリー、禁止薬物…などの話題が、散りばめられている。
ニュージーランド出身なので、なぜニュージーランドチームが「オールブラックス」と呼ばれるようになったか?というネタも笑えたけど、ね。
結論:ラクビー好きにはお勧めの1冊と言えよう!

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