備忘簿

日常の呟きを記録する。

ミズチドリ「香は淡かった」

2006年06月30日 06時57分27秒 | 野草
6月22日に成東・東金食虫植物群落のミズチドリについて投稿したが、望遠レンズで撮らねばならぬほど遠く離れており、その香りを嗅ぐことは出来なかった。ところが、昨日投稿のクサレダマが咲いていた同じ所に、このミズチドリも群落を作って咲いており、間近に見てその香りを嗅ぐことが出来た。結論を言えば、何とも淡い上品な香りで、図鑑に書いてあったように強烈に香ることはなかった。しかし、顔をミズチドリに付けて香りを嗅ぐことが出来て感激した次第だ。
しかし、クローズアップで見ると、ヤマサギソウと大変よく似ているのが分かる。それもそのはず、両者とも同じラン科ツレサギソウ属なのだ。
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クサレダマ「駄洒落も通じぬ美しさ」

2006年06月29日 06時20分35秒 | 野草
さて、妙な名前なのでどんな漢字を当てるのか興味がおありだろう。「くされだま」とパソコンに打ち変換すると「腐れ玉」となることが多いと思う。それではあまりにもこの花がかわいそう。正解は「草連玉」なのだ。黄色も鮮やかなサクラソウ科の花だ。
実は、江戸時代に、南ヨーロッパからレタマretamaというマメ科の花木が移入され、大変珍重されたそうだ。これを、連玉と書き、レタマなのにレダマと読ませまてしまったのだ。レダマは短命なことと虫害に犯されやすいので、次第にエニシダに取って代わられたようだ。ちなみに、スペイン語辞書でretamaを引くと、エニシダとある。
さて、黄色い花を付ける花木のレダマに、このサクラソウ科の草の花の色が似ているというだけで草+連玉=クサレダマと誰かが駄洒落たのかも知れない。クサレダマにとっては迷惑な話に違いないが、付いてしまった名は変えられないものだ。
画像のクサレダマは、千葉県のとある湿地の葦の中にミズチドリと一緒に今盛りと咲いている。
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ヤマサギソウ「地味な美しさ」

2006年06月28日 06時51分10秒 | 野草
千葉県成東・東金食虫植物群落にはあの優雅な白いサギソウが8月になると咲くが、ヤマサギソウは一見大変地味なのだが、よく見ると中々味わいがあり美しい。茎も葉も花も緑で、花はやや明るい緑色だ。細く長い距を突き上げるように上に向けている。この群落では主な花に名札が付けられているのでその名前などが分かるようになっているので、大変ありがたい。そうでなければ、このヤマサギソウのような花は中々見付けられないし見分けも付かないだろう。
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ハナビゼキショウ「ゼキショウは多い」

2006年06月27日 06時43分05秒 | 野草
ハナビゼキショウはイグサ科の植物。セキショウはショウブによく似たサトイモ科の植物。これは、葉が似ているのでゼキショウが付いているのだ。パソコンでゼキショウで検索してみると、何々ゼキショウと何々が変わるだけで14、15種類はすぐ検索できるほど多い。
イグサ科やカヤツリグサ科やイネ科などは似たものが多く、見分けるのに大変なので敬遠している。しかし、このハナビゼキショウは名前が面白いので撮ってみたもの。線香花火がパッパッと燃えている様に似ているのでこの名が付いたのだろう。似た名前のものにコウガイゼキショウというのもあった。コウガイは笄なのだ。これは、葉が笄に似ていてさらに石菖に似ているからと念の入ったものだ。場所は千葉県成東・東金食虫植物群落。
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コヒルガオ「葉は矛型」

2006年06月26日 06時44分33秒 | 野草
ヒルガオと共に陽にめげず咲いているヒルガオ科の花。ヒルガオより全体にやや小さく、花も白っぽい。矛という武器があるが、それは諸刃の剣の基部が両側に鋭く突き出ている。これに葉がよく似ている。葉の基部の両翼が張り出している。そして、なお詳しくは、花筒の基部の萼を覆う2枚の苞の先端の形でヒルガオと分ける。ヒルガオはこの2枚の苞の先端が丸いかへこんでいるのに比し、コヒルガオのそれは鋭くとがっている。いずれにせよ、道路脇でも何処にでも咲いているので、その花を見るとほっとする。そして、よく見れば大変美しい。これもまた私の好きな花の一つなのだ。
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オカトラノオ「何とかトラノオは多い」

2006年06月25日 06時27分48秒 | 野草
トラノオと付く植物はけっこう多い。実際の虎の尾は長いけれどそんなにふさふさしていないと思う。猫の尾でもよいのだろうが、やはり強いイメージの虎になるのだろう。サイトで検索してみるとオカトラノオをはじめ、ヌマ・ヤナギ・イブキ・ハナ・キン・ハル・ヤエベニなどとあり、イチハラは桜の種類で、ウミなどは海草だ。皆下にトラノオが付く。画像は千葉県佐倉市に咲いていたもの。
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ヤマホタルブクロ「蛍を入れてみたい」

2006年06月24日 06時32分17秒 | 野草
山路の縁に重そうに頭を垂れて咲いていた。キキョウ科の植物。これもまた私の好きな花なのだ。子供が花の中へ蛍を入れて遊んだからこの名が付いたという。本当だろうか。私は子供の頃、田舎の蛍が居る環境に住んでいたがそんな遊びをしたことはない。どこかの地方でそんなことが行われていたのだろうか。誰かがそんな遊びをしたら面白いだろうなと、想像して付けたのかも知れない。
ホタルブクロもある。ヤマホタルブクロと萼の形状が異なる事で見分けると言うが、萼の形状も両者の中間のものもあり、見分けるのは難しい、両者併せてホタルブクロで良いのではないかと、ある図鑑には書いてあった。
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ムラサキシキブ「花も紫」

2006年06月23日 06時31分56秒 | 樹木
ムラサキシキブは、秋に実る紫色の小粒の実が我々の愛でるところだが、花もまた細かい紫色で美しい。雄しべが花から突き出ていて、その黄色の大振りの葯が特徴だ。私も花は初めて見るのだと思う。はて、これは何の花だろうと写真には撮ったが分からなかった。帰宅して図鑑で調べると、ムラサキシキブであった。ただ、コムラサキも同じような花らしいので、添付画像が本当にムラサキシキブなのかあまり自信はない。どちらにせよ、小粒の宝石のような紫色の実を付けるムラサキシキブが、花もまた美しいと言うことで納得したところだ。画像は、千葉県佐倉市の印旛沼を望む丘陵で撮ったもの。
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ミズチドリ「香りが届かない」

2006年06月22日 06時59分02秒 | 野草
千葉県成東・東金食虫植物群落のこの時期を代表する花と言えば、このミズチドリだろう。数はあまり多くはないが、その独特の白い花穂は遠目でもよく分かるほどだ。そして、この花はよい香りがするそうなのだが、木道の近くにはないので、まだ嗅いだことはない。一度嗅いでみたいものだ。ラン科の植物で花穂の長さはだいたい10~15cmほど。ノハナショウブと並んで咲いている様などは、紫と白とのコントラストが大変よい眺めだ。一度来たときは近くに咲いていないので、300mm望遠レンズを持って日を改めて撮りに来たものだ。以前は、木道の近くにもあったのだが、これも数が減っている。
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コモウセンゴケ「苔ではない」

2006年06月21日 06時40分55秒 | 野草
モウセンゴケ科の多年生食虫植物。この画像のものは、千葉県成東・東金食虫植物群落にあるものだが、ロゼット状の直径はたったの3cmほどの小さなもの。これが地面にびっしり連なるように生えている様は、毛氈を引いたように見える。名前の由来もうなずけるところだ。モウセンゴケは大きいので、草がやや密生しているところにも生えているが、コモウセンゴケはやや開けて草がまばらなところに生えているようだ。7月になると白い花を咲かせるので、撮りたいと思っている。
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