備忘簿

日常の呟きを記録する。

ドクダミ「十薬」

2006年06月12日 06時45分34秒 | 野草
ドクダミが咲き出している。これもまた私の好きな花のひとつなのだ。花と言っても、白い花びら状に見えるのは苞で、中央に伸びている筒状のものが花序でそれに小さな黄色い小花が密生しているわけだ。
ドクダミは民間療法の三大薬草の一つで、ドクダミの名前の由来は、広辞苑などによれば「ドクダミの生の葉は、全草に特有の臭気があるために、なにかの毒が入っているのではとドクダメ(毒溜め)と呼ばれるようになった。または、毒を止める、の意からドクダミと呼ばれるようになった」と諸説あるようだ。
また、ドクダミには10の薬効があるというので十薬という別名がある。これについて広辞苑によれば「大和本草(やまとほんぞう・1708)」に「わが国の馬医これを馬に用いると、十種の薬の効能があるので、十薬(じゅうやく)という」という記述がある」というわけである。
子供の頃、栄養状態がよくなかったのか、よく腫れ物が出来たものだが、母親がドクダミを揉んで新聞紙に包み焼いてそれを腫れ物に貼ってくれた。何回か貼り換えると、腫れがひいたものだ。
その独特な匂いと薬効の多いことで、忌むべき場所などに生えていることが多かった。それは、呪術的な意味合いをも込めて植えられていたのかも知れない。意識しないまでもそんな気持ちがあったのだろうと思う。
コメント (2)
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