コガネグモ科コガネグモ属のクモ。腹部に黄色と黒のこまかい縞模様がある大きなクモで、黒い縞よりも黄色の縞が太く目立つので大変美しいと思う。ジョロウグモも大きく美しいが、ナガコガネグモとジョロウグモとはあまり同じところには居ないような気がする。これは9月に撮ったものだが、8月頃から11月いっぱいは見られるようだ。9月18日、千葉市内で撮影。
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の多年草。細い花柄の先につり下がって咲く様を、つるして使う釣り花生けの中で舟形をしたものに例えた和名。やや湿り気を帯びた草地に咲いていることが多い。図鑑によれば、花は花弁3個、萼片3個からなり、萼片も紅紫色で、下の1個は大きく袋状になり、その先端は細長い距になってくるりと巻いている。そしてこの距の部分に蜜が貯まるのだと言う。その格好の面白さは言うに及ばず、紅紫色が美しい。9月18日、千葉市内で撮影。
キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。釣鐘様の花冠、朝鮮人参に似たその太い根による和名。山野にごく普通に見られる。花は茎の先端から下へ数段に別れて輪生しているのだが、きれいに付いていることはまれで、ぱらぱらとまばらに咲いている様に見えることが多いようだ。普通に見られるが、やはりこの花に出会うと何となくうれしく楽しい気分になる。リンリンと小さな釣鐘が風に揺れて鳴っているような風情だからだろうか。9月18日、千葉市内で撮影。
キク科シオン属の多年草。やや山地の乾いた草地や道ばたにごく普通に見られる。舌状花は白色であるが、一つの花についている数は少なく、何となくすかすかに花びらが付いているように見える。そのすかすか感が寂しげに見えて、面白いというか、好きな花だ。図鑑によれば、シラヤマギクの若葉はヨメナに対してムコナと呼ばれ食用にされるとある。9月18日、千葉市内で撮影。
オミナエシ科オミナエシ属の多年草。語源ははっきりしないというか不明。オミナは女郎であるが、エシについては諸説ありはっきりしない。自生しているオミナエシを近くではっきりと見たのは成東・東金食通植物群落でであった。湿地にオミナエシというのもおかしな話だが、この湿地が普通の草地化している証拠だろうか。そして、近年では、近くの公園の草地に自生していることを見つけて毎年それを見るのを楽しみにしている。語源は葉キリしないと言ったが、古来、黄色い粟飯を女飯と言ったという、そんなところから、細かい黄色い花をたくさん付けているこの花をオミナ飯と言ったのがオミナエシになったというのが説得力があるかも知れない。秋の七草の一つ。ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、アサガオの花9月18日、千葉市内で撮影。
マメ科ヌスビトハギ属の多年草。花が藤に似ており葉がマメ科の甘草に似ていると言う和名。茎は1m以上にもなり、先の方は花の重さに絶えかねてほとんど垂れ下がって咲いている。花も大きめで満開に咲いているときは大変美しい。
この花を初めて見たとき、私の図鑑で一生懸命さがしても分からなかった。それもそのはず、私の図鑑にはこの花がどうしたことか載っていないのだ。マメ科だろうと言うことはその花を見てすぐに分かり、その実を見て盗人萩に大変良く似ていたのでその仲間だろうとは思ったが、はて、その名が分からない。そこで、ネット上でマメ科の花と言うことで検索してみて初めてフジカンゾウだと言うことが分かったものだった。と言ってもこれは二十年近く前のことであって、今ではこの花を見るたびに懐かしく思い出すことではある。9月12日、佐倉市内で撮影。
この花を初めて見たとき、私の図鑑で一生懸命さがしても分からなかった。それもそのはず、私の図鑑にはこの花がどうしたことか載っていないのだ。マメ科だろうと言うことはその花を見てすぐに分かり、その実を見て盗人萩に大変良く似ていたのでその仲間だろうとは思ったが、はて、その名が分からない。そこで、ネット上でマメ科の花と言うことで検索してみて初めてフジカンゾウだと言うことが分かったものだった。と言ってもこれは二十年近く前のことであって、今ではこの花を見るたびに懐かしく思い出すことではある。9月12日、佐倉市内で撮影。
イネ科チヂミザサ属の多年草。笹のように葉が広く、葉の縁が縮れていることによる和名。その縮れている姿が変わっているので、林の中などを歩いていると目に付きやすいからか、よく見かける。葉の縮んでいるわけを調べてみたがよく分からなかった。まあ、必要があってそうなっているのだろうが。9月12日、佐倉市内で撮影。
アオイトトンボ科アオイトトンボ属のイトトンボ。頭から腹の端まで体の背面が金属緑色に輝き大変美しい。春から秋遅くまで見られ11月になってから見たことがある。体も大きく、翅を開いて止まるのが特徴。9月12日、佐倉市内で撮影。
セミ科ツクツクボウシ属の蝉。言うまでもなくその鳴き声そのものが和名。どこかで鳴いているなと思って窓を開けて外を見ると、なんと隣の家の壁に止まって盛んに鳴いていたので、それを望遠400mmレンズを持ち出して撮ったもの。だから雌に違いない。森林性の蝉なので、やや暗い林の中で鳴いていることが多いのに、なぜこの明るい壁に止まって鳴いているのか分からないが、まあ、気まぐれかも知れない。9月10日、千葉市内で撮影。