アヤメ科アヤメ属の多年草。和名は、野生のハナショウブの意か。言わずと知れた園芸植物として古くから愛好されているハナショウブの原種である。外花被片は大きくて垂れ下がり、内花被片は細く直立している。濃い赤紫色の花は端正で、りんとして美しい。湿地や草地に群生するが、この湿地でも全体が紫色に染まるほどたくさんの花が咲いていた。7月3日、成東・東金食虫植物群落内で撮影。
ラン科ネジバナ属の多年草。花序がねじれて咲く様を言う和名。別名はモジズリ。漢字では捩摺。これは捩れ模様に染めた染め物の一種で、捩れた花序をこれに例えたものと言われている。
図鑑によれば、花序の捩れ方は一定しておらず、左巻きもあり右巻きもあり、はては途中で向きが変わることもあるという。7月3日、成東・東金食虫植物群落内で撮影。
図鑑によれば、花序の捩れ方は一定しておらず、左巻きもあり右巻きもあり、はては途中で向きが変わることもあるという。7月3日、成東・東金食虫植物群落内で撮影。
トウダイグサ科トウダイグサ属の多年草。名の通り背の高いトウダイグサ。1m近くになるものも見られる。燈台と言っても船の航路を見守る燈台ではなく、灯明台のことで、江戸時代の浮世絵などで見る室内照明器具である。5寸ほどの板の台の上に2尺ほどの棒を立てて、その上に皿を乗せる板を取り付けて、小皿に菜種油か魚油などを入れて、灯心に火を付けて明かりとしたものだ。倒れやすく危なっかしいものだと思う。まあ、江戸の町に火災の多かったのも頷けるかも知れない。
さて、タカトウダイであるが、秋になるとこれが赤く色づいて草紅葉となり、食虫植物群落内を赤く染める。7月3日、成東・東金食虫植物群落内で撮影。
さて、タカトウダイであるが、秋になるとこれが赤く色づいて草紅葉となり、食虫植物群落内を赤く染める。7月3日、成東・東金食虫植物群落内で撮影。
サギ科アオサギ属の夏鳥。資料によれば、日本では亜種チュウダイサギが夏鳥として日本で繁殖して冬は南方へ渡り、亜種オオダイサギが冬鳥として中国東北部で繁殖して冬に日本へ渡り越冬する。このため夏冬共に見られるので、渡り鳥であるものの留鳥のようだ。
アオサギと共に我が国サギ類虫最大種で飛んでいる姿も大変大きくゆったりと羽ばたく。7月3日、成東・東金食虫植物群落内で撮影。
アオサギと共に我が国サギ類虫最大種で飛んでいる姿も大変大きくゆったりと羽ばたく。7月3日、成東・東金食虫植物群落内で撮影。
スズメ目セッカ科セッカ属の留鳥。夏に葦原などでよく見かける。飛翔しながらヒヒヒヒジョンジョンジョンなどと鳴くのでセッカだとすぐに分かる。体長は12.5cmとかなり小さい。その鳴き声は独特で、夏だと思わせ、好きな鳥だ。7月3日、成東・東金食虫植物群落内で撮影。
ウ科ウ属の留鳥。主に淡水域に多くいるという和名だが、近年では海水面にもおり、ウミウと見まがうことがある。だが、背が褐色を帯びていることなどから何となく見分けが付くようだ。画像は、多古町を流れる栗山川にいたものだが、カメラで狙うと、飛びたって逃げていった。7月3日、多古町で撮影。
オモダカ科オモダカ属の多年草。葉が人の顔に見えるという和名。そう言えば、アフリカの人面の彫刻によく似ているように思う。葉は二つに裂けた矢尻型で、格好がよいと言えば格好がよい。花は花茎の先につき、上部の節ごとに3個ずつ輪生する。上部に雄花、下部に雌花がつく。正月などにその球茎を食するクワイはこの面高の変種だそうだ。7月3日、多古町で撮影。
サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。オカトラノオ属には白花のグループと黄花のグループとがあり、クサレダマは黄花グループの一つだ。和名の由来は、江戸時代、マメ科でレタマという花木がもてはやされたことがあったという。それは現在のエニシダに似た黄色い花をつける南欧原産の花木だそうだ。ところが病虫害に弱いためにすぐエニシダに取って代わったらしい。そのレタマに花の色が似ているからと言うだけで草レタマと名付けられたようだ。だが、クサレタマとするところをクサレダマとわざと濁って付けたようだ。まあ、わざとかどうかは空想だが。retamaをスペイン語辞書で引いてみると、エニシダとなっている。7月3日、多古町で撮影。
サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。湿地に生える。前2者と異なり、茎頂に花序を直立させて咲かせる。付いている花の数がやや少ないかのように、若干花と花の間に透き間があるように見える。だが、しっかり咲いてしまうと、その透き間はなくなり、立派な花穂となるようだ。7月3日、成東・東金食虫植物群落で撮影。
サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。いわゆる野路に見られるので、と言う和名。しかし、若干湿ったところの草地に生えているようだ。幸いなことに我が家の近くの公園の草地に生えているので、毎年見るのを楽しみにしている。そこは、湿っては居らず、普通の草地なのだが、6畳間ほどの広さの群落を作って毎年咲いている。花序はぷつんと途切れているような感じで、オカトラノオほどにはたなびいていない。若干洗煉さが欠けていると言ったところか。7月4日、千葉市内で撮影。