トンボ科シオカラトンボ属のトンボ。いわゆるムギワラトンボより一回り大きいというか、ずっしりとした重みを感ずる。オスは水辺を離れないで生活しているが、メスは水辺の近くの林の中にいることが多いようだ。目立つので隠れているのか、陽の光にあまり当たりたくないのか。呼び名はオオシオカラトンボの雌であって、オオムギワラトンボとは言わないのが面白いと思う。6月3日、千葉市内で撮影。
ミツガシワ科アサザ属の多年生水草。やや暗い水面に葉が浮かび、その隙間から黄色い花が咲いている。その姿はたいへん鮮やかであるので、一度見たら忘れられない。私の住んでいる若葉区内で2箇所咲いているところを知っているが、そのうちの1箇所は公園に植えられたものだ。画像のものがそうだが、今では全く自然状態に見えるほどしっくりと咲いている。他の1箇所は小さな休耕田だ。この土地の持ち主がどういう考えでいるのかわからないが、そっとしておいてほしい。そして、長く咲き続けさせてほしいものだと思う。
イネ科コバンソウ属の1年草。ヨーロッパ原産。コバンソウの小穂は2cm近くあるが、ヒメコバンソウの小穂は4mm程と大変小さい、これがなんと我が家の植木鉢の中に生えていたのだ。植えたり種を蒔いたりした覚えは全く無いのにもかかわらすだ。他の雑草とは異なり歓迎すべきなのだが、1年草なので来年も生えるかどうかはわからない。5月29日、千葉市内で撮影。
シソ科メハジキ属の多年草。子供が短く切った茎をまぶたに挟んで目を開かせて遊んだという和名だそうだ。野原や道端などの荒れ地に生えるというが、私は実際に生えているのを1度しか見たことがない。ほとんど植物園などに植えられたものだった。これもそうである。まあしかし、たいへん地味な花ではある。5月25日、千葉市内で撮影。
スイカズラ科タニウツギ属の落葉小高木。日本固有種で、海沿いに分布しており、美しいので栽培もされている。花ははじめ白色で、後に紅色に変化する。名に相違して箱根には少なく、和名は、箱根に多く産したという誤認によるものとされているらしい。5月25日、千葉市内で撮影。
キキョウ科キキョウソウ属の1年草。北米原産。約20年前のことで、その当時成田市内で仕事をしていた時に初めてこの花を見つけた。ところが、持っている図鑑には載っておらず、しばらく不明のままであったが、本屋で新しい図鑑を見ていた時に載っているのを見つけてやっと名前がわかった。その後、色々な所で見るようになって、今ではごく普通に見られるようだ。5月23日、千葉市内で撮影。
モウセンゴケ科モウセンゴケ属の多年草。群生すると、赤い絨毯を敷き詰めたように見えるという和名。苔ではなくれっきとした草本である。ただ、食虫植物であることが特殊だ。葉の腺毛の先端から粘液を出して虫を捕らえる。そして、腺毛から消化液分泌し消化する。低湿地から高山の湿地まで広く分布している。5月21日、成東・東金食虫植物群落で撮影。
ラン科トキソウ属の多年草。日当たりの良い湿地に生える。朱鷺色だという和名。成東・東金食虫植物群落では、トキソウが大群落となって全面的に咲いていた。やや大げさだが草地全体が紅紫色に染まったように見えた。5月21にち、山武市内で撮影。