ミズキ科ミズキ属の落葉高木。春先に枝を切ると水のような樹液が多量に流れ出る事による和名。5月中旬に東名高速道を観光バスに乗ったが山間部に入ってからたくさんのミズキが盛んに咲いているのを見た。枝先に10cmほどの平たい散房花序を出して、細かい白い花を蜜に付けている。遠くから見ると枝先が笠をかぶっているように見える。画像のものは植物園に咲いていたもの。5月6日、千葉市内で撮影。
モクセイ科ヒトツバタゴ属の落葉高木。タゴはトネリコ(タモ)の別名だとある。一つ葉のトネリコと言った意味か。別名のナンジャモンジャノキの方が有名。本来の原産地は日本では、対馬、岐阜県東濃地方の木曽川周辺、愛知県に隔離分布する絶滅危惧種だという。花期には木一面に白い花が咲き雪が積もったようだという。画像のものは植物園に植えられているもので、新聞にナンジャモンジャの花が咲いたとあったので撮りに行ったもの。花期の終わりで花が少ない。5月6日、千葉市内で撮影。
シソ科キランソウ属の多年草。蔓性のようで大変毛深くウツボグサに似た花を咲かせる、と言う和名。ウツボグサ似と言うよりはジュウニヒトエに似ていると思う。まあ、どちらも同じシソ科の花だから。毛深いがその毛は大変剛毛という言葉が当てはまるかもしれない。5月1日、千葉市内で撮影。
昨日の雄に引き続いて雌のキジ。今まで雌のキジに出会ったのは二度ほどしか無く、滅多にお目にかかれないようだ。一度はくさむらをあるいていると、足下からばたばた飛びたって逃げていったので飛んでいる後ろ姿だった。今回出会ったのは雄と共に藪の中を餌を探して歩いていたもの。雌雄同時に撮りたかったのだが、雄はやや遅れて後ろから付いてくるといった塩梅で、一画面に入らなかった。大変地味な姿で、ちょっと目を離すとどこにいるかわからなくなってしまう。5月1日、千葉市内で撮影。
キジ目キジ科キジ属の鳥の一種。そして日本の国鳥。この春4月には何度もキジに出会った。ほとんど雄だけだが、繁殖期なのだろうか、自分の縄張りを宣言しているのだろう、ケーンケーンという鳴き声と共にその雄姿を見せていた。鳴き声と共に他の雄にその姿を見せると言うことも大事なのかもしれない。4月19日、千葉市内で撮影。
キク科キオン属の多年草。沢と付いているが、これは湿気のあるところに咲くと言うくらいの意味で、休耕田などに咲いていること多いらしい。それも、地面が水没しているところより、水気のあるじめじめしているところだ。それには休耕田は絶好の繁殖場所と言うことになる。そして、そこに葦などが生えてきて丘のようになると、いつの間にかサワオグルマは居なくなってしまう。そして、別の休耕田に咲き出す。こんな事が千葉市内のとある場所の休耕田で繰り広げられている。4月19日、千葉市内で撮影。
サトイモ科テンナンショウ属の多年草。花序の付属体が、仏炎苞から長く伸びているのを浦島太郎が釣りをしている姿になぞらえたものという和名。その60cmほどもある長い付属体は浦島太郎の釣り糸に容易に想像できるから面白い。地中の球茎は多数の小球を作り、盛んに栄養繁殖している。4月19日、千葉市内で撮影。
ユリ科チゴユリ属の多年草。花を寺院や五重塔の軒に下げる宝鐸に見立てた和名。宝鐸とは大型の風鈴だという。我が家の庭にも園芸種だと思うが葉に白い斑の入る斑入りのホウチャクソウがある。斑入りだけが異なり、後はほとんど野生のものと同じだ。4月19日、千葉支那で撮影。
シソ科キランソウ属の多年草。花が幾重にも重なって咲いている様を昔の女官の着ていた十二単になぞらえた和名。この草も金蘭と同じく、クヌギの疎林の下草として大群落で咲いていた。ふわっとした感じがして、いかにも衣を重ね着しているように見えるから妙だ。4月19日、千葉市内で撮影。
ラン科キンラン属の多年草。まばらなクヌギの林の下草として咲いていた。ちょっと暗い中にポッと明かりが付いたように見える。なかなかの風情であった。画像のものは早かったのかまだ花が開いていないが、開いても開いていなくとも余りその眺めは変わらない。4月19日、千葉市内で撮影。