備忘簿

日常の呟きを記録する。

クサレダマ「駄洒落も通じぬ美しさ」

2006年06月29日 06時20分35秒 | 野草
さて、妙な名前なのでどんな漢字を当てるのか興味がおありだろう。「くされだま」とパソコンに打ち変換すると「腐れ玉」となることが多いと思う。それではあまりにもこの花がかわいそう。正解は「草連玉」なのだ。黄色も鮮やかなサクラソウ科の花だ。
実は、江戸時代に、南ヨーロッパからレタマretamaというマメ科の花木が移入され、大変珍重されたそうだ。これを、連玉と書き、レタマなのにレダマと読ませまてしまったのだ。レダマは短命なことと虫害に犯されやすいので、次第にエニシダに取って代わられたようだ。ちなみに、スペイン語辞書でretamaを引くと、エニシダとある。
さて、黄色い花を付ける花木のレダマに、このサクラソウ科の草の花の色が似ているというだけで草+連玉=クサレダマと誰かが駄洒落たのかも知れない。クサレダマにとっては迷惑な話に違いないが、付いてしまった名は変えられないものだ。
画像のクサレダマは、千葉県のとある湿地の葦の中にミズチドリと一緒に今盛りと咲いている。
コメント (1)
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