ショウジョウバカマは白馬かどこかで見た覚えがあるのだが、そのシロバナ型が千葉県にあるとは知らなかった。これは養老川の支流の1つの最奥部で見たものなのだ。支流沿いの崖の水のしたたる場所に咲いていた。それも岩場ではだめで、少し土のある崖だ。千葉県の植物誌にある記事を参考に、息子が探し当てたもの。我が息子ながらたいしたものだと思う。再度見に行くというので私も同行してこの写真を撮ることが出来た。また、他の情報によればある県道の道路沿いの崖にも咲くという。これならば苦労して沢歩きなどしなくても見られるようなので、来年はそこへ見に行こう。
これも変異した菫なのだが、この千葉市の公園で見たタチツボスミレは姿は明らかにタチツボスミレなのだが、距が白いのだ。回りには普通のタチツボスミレが咲いていて、その中に距の白いものが数株まとまって咲いている。スミレ専門サイトなどをみたが、2、3の発見の報告はあるが、それに対して同定はされていないようだ。
ケイリュウタチツボスミレによく似ているのだが、離れたところに池はあるが、この公園には川はおろか渓流などないのだ。今のところ距白タチツボスミレとでも言う他はない。ご存じの方がいらっしゃったら、お教えいただきたいものだ。
ケイリュウタチツボスミレによく似ているのだが、離れたところに池はあるが、この公園には川はおろか渓流などないのだ。今のところ距白タチツボスミレとでも言う他はない。ご存じの方がいらっしゃったら、お教えいただきたいものだ。
千葉市のとある公園には今まで7種類のスミレが咲くと思っていたら、このスミレが新たに加わり、都合8種類となった。この日も公園内を散策していると、スミレが咲いているのが見えた。数株ありそれをカメラに納めて自宅で画像をよく見るとスミレなのに側弁に毛がないものがある。ネット上で検索などすると、毛がないと言うことは髭のまだ生えそろわない若衆に例えて、ワカシュウスミレと言うらしい。こじつけも良いところだが、これでこの公園で見られるスミレは8種類という事になった。
この菫は千葉県上総地方のとある田圃の土手に咲いている。毎年咲くのを確認に行くのだが、今年も咲いていた。距が2本あるのだ。基本的にはノジスミレで、昨日のノジスミレとほとんど株を接するように咲いていた。距が2本あるので花がうまく開けない。裏高尾町の駒木野と言うところで最初に発見されてこの名が付いたようだ。千葉県では私の息子がこの場所で最初に見付けた。他の菫でも距が2本あるのがあると言うことをどこかで読んだことがあるような気がするが珍しいものだ。
千葉県上総地方で見たノジスミレ。野路に咲くから野路菫とは安易な名前を付けたものだ。野路に咲く菫は他にも色々あるだろうに。しかし、名前はどうであれ一応そのものの指標だから何でも良いのかもしれな。名付けた方もそんな気持ちで付けたのだろう。
千葉県の山へ行くと、今盛りとマメザクラが咲いている。美しいピンク色の固まりは、遠くからもよく分かりまだ新緑にならない山々に彩りを添えている。富士山の裾野周辺に多いというのでフジザクラの別名もあるそうだが、名前のように花の小さなサクラで、花は下向きに咲いており。近くで見るとまた大変美しい。
フキノトウは蕗の花なのだ。天ぷらにしてもおひたしにしてもそのほろ苦さが春の味だ。しかし、スーパーではとんとお目にかかれない。やはり自分で野山へ行って摘んでこなければ春の情緒に浸れないかも知れない。薹とは花茎のことで「薹が立つ」の薹だと言うことだから、この花茎があまり伸びてしまったものは堅くて食べられないと言うことだろう。
千葉県君津市の林道にいたもの。この時期よく見ることが出来る蝶なのだ。こんな早い時期に見られる蝶はほとんどが成虫で越冬したものだ。寒い冬の間木の葉などの下でじっと耐えていたのだろう。天狗のように顔の前が突き出ているがもちろん鼻ではない、何と下唇ひげというものだそうだ。枯葉の中に入ると裏側の紋様が有効な保護色となっていることが分かる。この日はかなりの数のテングチョウが見られた。
千葉県君津市の林道で見た蝶は、このコツバメとテングチョウとヒメアカタテハの3種類だった。このコツバメが珍しいと言えば珍しいかも知れない。もう帰り際にチョロチョロっと何か黒いものが飛んだのでよく見るとコツバメだった。しかし、この蝶にコツバメという名を良くも付けたものだ。黒いことは黒いのだが、その飛び方はツバメのように鮮やかなものではないのに。蝶の中ではかなり小さい方だ。前翅長11mmほどだという。止まると陽に体をかざすように暖を取っている。何枚か撮ってからもっと近づこうとしたら逃げられてしまった。後を追ったがすぐに見失った。しかし、飛ぶとその翅の表側が紫色に光ったのが印象的だった。
千葉県君津市の林道を散策した。けっこう谷が深く、まだ花の時期には早いが毎年このフサザクラの花を見に訪れているのだ。谷筋に多くあるのと葉の形が桑に似ているのでタニグワという別名もあるほどだ。サクラと付くがサクラではない。フサザクラは何とも不思議な花を咲かせる。いわゆる花びらも萼もないのだ。赤い雄しべが露出していて、それがよく目立つのだ。世界に1属3種類あり、ヒマラヤと中国、それに日本だ。だからこれは日本固有種と言うことになる。日本では珍しくもない樹木だが、世界的に見れば珍しい樹木に違いない。