この花は、ユリ科ネギ属で、いわゆるラッキョウと親戚なのだ。しかしその根はラッキョウのように大きくならず、味もないそうだ。千葉県成東・東金食虫植物群落の一年の最後を飾る花の一つ。華やかだがその紫色は湿原にしっとりと染みこむような感じがする。大分前のまだ蕾の時に撮った画像だが、細かな花が開くともう少し華やかになるが、この蕾の時が大変美しいと思う。
リンドウの湿地型だという。ここ千葉県成東・東金食虫植物群落にはリンドウも咲いている。同じ所にホソバリンドウとリンドウがあることになる。まあ、葉が細いことは細いのだが、リンドウとは花などあまりかわらない。この群落は湿地なのか草原なのか、微妙な所と言うことになるのだろう。
千葉県成東・東金食虫植物群落の秋の最後に咲く花の一つ。この後はタカトウダイの花紅葉が群落一帯を飾って今年は終わるのだ。五輪の白い花は梅の花に似ておりその名が付いた。長い花枝の下の方にハート形の葉が一枚付いている。中々可憐な花だ。
千葉市泉自然公園の「下の池」には色々な鳥が来ているが、アオサギについてで大きな鳥がこのダイサギなのだ。たぶん昔はチュウダイサギとかコモモジロと言われていた思う。これとは別にダイサギとかモモジロと言われるサギがおり2種に分けていた。ところが今では同じものとしてダイサギ1種なのだ。昔ダイサギと言われていたものはより大型で、現在では冬期北方からわたってくるもので亜種と言うことになっている。たぶんこの画像のものは普通のダイサギだと思う。普通のダイサギ(昔のチュウダイサギ)は、冬期は南方に去り、代わってダイサギの大型の亜種(昔のダイサギ)が北方から来て入れ替わるというのだ。何ともややこしいことだ。
千葉市泉自然公園には、オシドリがやって来る。10月の初旬あたりから盛んにつがいになるために♂の♀争奪戦が始まる。今年もそれを撮りたいと思っていたのだが秋の長雨でその機会を失った。そして、中旬あたりに♂♀のつがいが決まり、それぞれ繁殖にはいる。やっと色々な条件が合って撮りに行ったのだが、遅すぎて池にはつがいの決まった2組のつがいしか残っていなかった。
キンクロハジロは一応海ガモなのだが、内陸の池沼にも飛来するようだ。3、4日前のテレビのニュースで横浜市の三ツ池公園の池にキンクロハジロが飛来したなどと言っていた。ここ千葉市泉自然公園にもキンクロハジロが1羽だけ飛来していた。冠羽が短いので♀のようだ。どうしてここに1羽だけで来たのか理由は全くわからない。この池にはカルガモやマガモなどがいるのでマガモと一緒に来てしまったのかも知れない。
以前ゲンノショウコは、千葉県では薄いピンク色しか見られないと書いたが。やっと濃いピンク色のゲンノショウコに会えた。千葉市泉自然公園の中に山野草園があり、色々な野草が栽培されているが、その中で見付けた。ゲンノショウコを展示するために敢えて濃いピンク色のものを選んだのか、たまたま植えたものが濃いピンク色のものだったのかは知らないが、残念ながら自然のものではないようだ。
英名でjapaniese beauty berryという。図鑑によれば、古くはムラサキシキミとかミムラサキとも呼ばれていたとある。だから、紫式部の名から付けられたというのは少しこじつけだ。撮ったものの方が光に輝くその実は宝石のように美しい。
ツリバナは、ニシキギ科ニシキギ属の木本で葉腋から5、6cmの花柄を出して花を咲かせる様が花が吊り下がっているように見えることからこの名が付いたという。そして、ニシキギやマユミが花や萼が4弁なのに、これは5弁だという。中々微妙なものだ。里山の縁にこの赤い実が枝かがぶら下がったように付いているのは大変目立つので里山の彩りとしても大変美しい。