アブラナ科オオアラセイトウ属の2年草。オオアラセイトウ自体、中国原産で、江戸時代に観賞用として渡来したものだという。近くの公園にたくさん咲くのだが、その中にシロバナが数株混じっており、やや珍しいのかなと思う。一株にシロバナと紅紫色の花が混じって咲いているものもある。どういう加減でそうなるのだろうか。5月2日、千葉市内で撮影。
ユリ科アマドコロ属の多年草。図鑑によれば「黄白色の太い根茎が、ヤマノイモ科のオニドコロに似ていて、甘くて食用になることによる命名」だそうだ。実際にその根を掘り取ってみたことがないので詳しくはわからない。ナルコユリに似ているが、高さが低く全体に柔らかい感じに見える。そして、茎に稜線があるので区別できるそうだ。葉腋に筒状の花が垂れ下がって咲く様子がまた面白い。5月2日、千葉市内で撮影。
ラン科キンラン属の多年草。この花が咲くと春も本番から終わりに近いなと思う。黄色い花が総状について、半開きに咲いている様は大変豪華というかほのぼのとした眺めとなる。やや暗い林床に咲くので、ポット明かりが付いたようだ。5月1日、千葉市内で撮影
スミレ科スミレ属の多年草。葉が卵円形であるのでこの名が付いたようだ。葉は結構大きく、花が終わってからもっと大きくなる。花は白色で、唇弁に細い筋がわずかにある。このスミレを撮るのを忘れており、慌てて撮りに行ったのだが、わずかに2株ほど残っていた状態だった。それに前日の雨の影響で、葉が泥まみれだった。それにもっと驚いたのは、住宅地の開発がすぐ前まで迫っており、ここが無くなるのも時間の問題かもしれない。4月29日、千葉市内で撮影。
キク科キオン属の多年草。沢と言っても谷川のような所ではなく、都市河川の休耕田などに生えていることが多いようだ。画像のものも、千葉市の都市河川の中流域の両側に広がる休耕田の中に咲いているもの。普通は芦原が広がっているが、所々に足の少ないところがあり、そこにサワオグルマが咲いている。初め、こんな所に菊が咲いているが何という菊なのだろうと思ったものだった。
その湿地のようなところが段々と陸地化して乾燥してくると、それに伴ってサワオグマは消えてしまう。そして、又、湿ったところで葦などが茂っていない場所に移って行く。今ではその支流の休耕田にまで進出して咲いているものがある。4月25日、千葉市内で撮影。
その湿地のようなところが段々と陸地化して乾燥してくると、それに伴ってサワオグマは消えてしまう。そして、又、湿ったところで葦などが茂っていない場所に移って行く。今ではその支流の休耕田にまで進出して咲いているものがある。4月25日、千葉市内で撮影。
メギ科イカリソウ属の多年草。自宅の庭にも園芸種が咲いているが、近くの公園の草地には野生のイカリソウが見られる。花の形が船の錨に似ているのでこの名が付いたトイことは、花を見れば大変頷けるところだ。その他には、漢方では陰萎(ED)にも効用があるという。それほどでもないということもいわれているが、一応滋養強壮、強精に効ありという。今年は公園の草地にたくさん咲いていた。4月25日、千葉市内で撮影。
アケビ科アケビ属の落葉蔓性木本。雌雄異花で雄花は花序の先に総状に付いている淡紫色で、雌花は基部から垂れ下がり紅紫色だ。秋にはアケビの実がぱっくりと口を開き中の果肉が見える。この果肉が大変甘く美味である。何カ所かアケビのあるところを知っているが、秋になっても誰もそれを取って食する人は今は居ない。まあ、私自身も取って食しようとは思わない。むなしく朽ちて行くだけだ。4月25日、千葉市内で撮影。
バッタ目バッタ科ツチイナゴ亜科の昆虫。バッタ科中唯一成虫で越冬するそうだ。だから4月の早い時期に見られたのだろう。体は全体が茶色っぽく大きさは6cmほどで、結構大きく見えた。詳しいことは知らないが、他のバッタがイネ科の植物を食草とするのに、ツチイナゴはクズの葉やカナムグラの葉を食草とするらしい。4月19日、千葉市内で撮影。
スミレ科スミレ属の多年草。スミレという菫と言うことになり、一般名としての菫なのか、固有のスミレを指すのかややこしい。そこで、種小名のmandshuricaで呼ぶことも多いようだ。いつもならば他の菫よりも花期がやや遅く4月に入ってから咲くのだが、今年は他の菫も遅かったので、皆一緒に咲いていた。4月19日、千葉市内で撮影。
スミレ科スミレ属の多年草。小菫と書くので、どれほど小さいのかと思うが、実際にはかなり大きくノジスミレなどほとんど同じ大きさになる。ところが、今年は、なぜかコスミレは小菫なままのコスミレしか見ていない。画像のものも高さ4cm程の大きさで、正に小さな菫だ。それにコスミレが中々見られなかった。今年の冬が寒かったことが影響しているのだろうか。4月19日、千葉市内で撮影。