備忘簿

日常の呟きを記録する。

ヤマユリ「山林の白い空間」

2006年07月28日 06時41分07秒 | 野草
敗戦後間もない頃、ヤマユリは子供の頃の採集ターゲットだった。近所の山野で見付け次第子供達は先を争って堀取ってしまった。このため付近の山野ではヤマユリは全く見られなくなるほどだった。堀取ってどうしたか、あまり覚えていない。ただ、食べたり庭に植えたりしたのだと思う。食べたと言っても、子供には大変苦くて食べられた代物ではなかったようだ。何故堀取ったのか。今でも良くは分からないが、何本取った。こんな大きな根を取った。などと仲間で自慢したことは覚えている。
暗い山林の中にヤマユリの咲いているのを見ると、そこだけ白い空間がぽっかりと空いているような感じを覚える。特に年を重ねて1本の茎に7輪8輪と花を付けているヤマユリは清楚と言うよりは豪華だ。そして、一晩閉め切った部屋の中に置いておくと、その香りでむせかえるように芳醇と言うより濃厚なの香りだ。またその花粉は見た目は赤いのだが、体や衣服に付くと黄色に着色し、洗っても中々落ちない。思い出の多いヤマユリ。画像のヤマユリは近くの公園の茂みの中に咲いていた自生のもの。
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