嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

履き道楽2023 キングオブローファーへの道−1

2023-02-19 07:45:09 | 履き道楽

ひさびさの履き道楽ネタでございますw。画像は、キングオブローファーとの呼び声も高い、JM WESTON謹製の180ローファー。

30年前に買ってからこちら、かなりなヘビロテでもってここまで維持し続けてまいりました。

30年はいてもオールソールと呼ぶ靴底の張り替えは1回のみ。踵のゴムはすでに入手からの通算で7枚目(!)、このソールに張り替えてからは3枚目がなくなるか、というくらいに履きこんでおります。

カタログ名ブルーと呼ぶ濃紺ですが、経年変化で色が褪せてきていい感じっす。ステッチのほつれや型崩れなどというマイナートラブルとは30年間無縁の作り込み。ものすごく堅牢なイメージ。新品からここまで印象は変わっておりません。

これ、ほかの靴にはあり得ない耐久性です。リーガル3足分の性能です、いやマジっすw。

オールソールはさすがにレベルにこだわって高い店に預けちゃいましたけど、踵のゴムなんて自分でできるレベルw。なので、近所のミスターミニッツにお任せっす(爆)。

お店によっては切り込みの入るジョンロブタイプなんかも可能だったりするので、ミスターミニッツも侮れないんですよ、最近。

調べてみますと、このモデルは1946年リリースだというから、すでに立派なクラシック。履き心地も独特ですが、素材がまた素晴らしく、ご覧のような地味で飾り気のないミニマルな外観ながら、型崩れのなさや緻密そのものの皮質などが手に取るだけで感じられる仕組み。

完成度の高さは履くまでわからないが、一度ならしたら最後、手放せなくなる一足です。モデルチェンジなしにここまで作り続けられてきたのは完成度の高さを物語りますが、それ以上に作り続けられていることで生まれるメゾンへの信頼感のようなものが効いている気がします。

使い込んでダメになっても、いつでも同じものが入手可能、というのは実際、決してダメにならないんですけれども大きい。ロレックスの各モデルもそうですね。

そんななか、某Mカリでアレやこれやと覗いていたところ

なんとクロコダイルアッパーのマイサイズで、赤茶色というドンズバな個体が出品されているのに先週の木曜日に出会ってしまいますた。お値段もそれなりですけれど、許容範囲。程度も未知数ながら、まだまだ履けるご様子。

ヤフオクID 取得の頃から(爆)中古市場を中心に探し続けて、はや30年w。これまで一度も巡り合うことのなかった仕様とサイズです。

過去にはマイサイズ(6D)があっても色が黒クロコだったり、販売時にワンサイズに対して6種類が用意されるワイズが違ってたり、あとワンサイズあげて、ワイズをCに落として(これ、ものすごくカッコいいやつ)検索。

のようなことなどなどあらゆる手立てで探し続けていたのですが、とうとう巡り合いませんですた。

そりゃそうです。この手のモデルは私のような熱心な(?)180信者さんが長年アコガレまくった挙句、2足目いや3足目にキヨミズジャンプをかましてやっとの思いで手に入れられるかどうか、という雲上モデルなのですから、中古品が滅多やたらと流通するものでもございやせん。

黒クロコでガマンするか、といって妥協しそうになったことも1度や2度ではございやせんw。Cワイズに落として履いてもカッコいいけど、Dで得られているこのフィットは得られない、と悩む夜もございました(涙)。

半額で済んぢゃうリザードにしておけばラクになるぞ〜、とかね〜。同じ道を歩まれた方々、あるあるでしょう〜w。

パリに出向いた折にはトーゼンお店に出向くのですが、当時から別格のお値段ですし、ローファーごときにwそんな大枚叩くのはそもそも想定外です(爆死)。2015年からはジョンロブDワイズコレクションの完成という壮大な計画もありましたしね〜(とほひめ)。

ちなみにこのモデルの価格は2023年現在、10年前のほぼ2倍に跳ね上がっておりまして、10年前にはまだ30万円台。素材を考えると非常にお値打ちな印象だったのが、いまや70万円をうかがうイキオイ(!)。

お値打ちに思えたと申しますのは、2010年当時のジョンロブのローファーにLOPEZというモデルがあって、そいつのクロコバージョンが168万円だったからです(のけぞる)w。

素材のほうも、ワシントン条約を尻目にクロコダイルからアリゲーターに変更されて、斑(ふ)と呼ぶ、個別のパターンが異なる風合いの素材に移行してしまい、このモデル特有の迫力が薄れてしまいました。画像は現行のものです(HPより抜粋)。682000円也。

アリゲーターには悪いけど、クロコ素材がもつ立体感が薄く、パッと見型押しレザーに見えちゃう、というかね(ナマイキいってるなよ)。

コロナ末期にきた円安もすごいままだし、こりゃいよいよダメなのかと思いつつも、諦めてはならじ、と画像検索を繰り返すことはや30年(新品買えば)w。

それもこれも手元にあるウエストン180の使い勝手のよさからくるもので、こんなにいいんだったら、頂点を極めておきたい、手が届かないアチラ側に行ってしまう(もともとアチラ側ですけど)前になんとかしないとw。

というわけでキングオブローファーだ、とモノカタログ各誌絶賛の180クロコモデルは、ジョンロブのコアコレクションに目がゆかなくなって久しい(爆)、私のリストの筆頭にあったのでございました。

その雲上モデルが真冬の平日の昼前、いきなりディスプレイの向こうに現れちゃったのです、しかも個人出品で、お値段は現実味を「若干」ですけど帯びているw。ううむ、どうする〜>自分w

以下次号