市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

群馬銀行頭取あてに、多胡事件について公開質問状を提出

2008-11-29 19:54:00 | 土地開発公社51億円横領事件
■当会のブログ記事のうち、タゴ事件をめぐる群馬銀行の戦略について記載した件で、11月11日午前2時42分に、匿名の方から、「群銀が安中市収入役と認識していたことはないと思います。コード付与の関係で地公体職員はすべて収入役と印字されます。」というコメントを頂きました。
匿名とはいえ、重大なポイントについて指摘があったため、放っておくわけには行かないため、当会では、11月26日に公開質問状を群馬銀行に提出しました。

**********
公開質問状
2008年11月26日
〒371-8611 群馬県前橋市元総社町194番地
群馬銀行 取締役頭取 四方 浩  殿
〒379-0114群馬県安中市野殿980番地 小川 賢(市政をひらく安中市民の会事務局長)
貴殿におかれましては、安中市の指定金融機関として、安中市の発展に不断の努力をいただきありがとうございます。
さて、市政をひらく安中市民の会では、1995年6月、安中市土地開発公社を舞台にした巨額詐欺横領事件の発覚を契機に、事件の真相解明、責任の所在の明確化、再発防止を目的に、活動を続けております。
 この事件で、安中市元職員・多胡邦夫により騙し取られた巨額の貸付金の返済をめぐり、貴行が安中市及び安中市土地開発公社を相手取り提訴した貸金・保証債務履行請求訴訟の結果、貴行と安中市等との間で締結された和解条項に基づき、103年ローンという形での事件の処理が続いていることは、ご承知の通りです。
 ところで、この事件の刑事記録を調べたところ、貴行の資料のなかで、多胡邦夫に関する「個人取引推進カード」に次のように記載があります。
・多胡邦夫
・取引先コード 0013652
・業種 151000
・勤務先 安中市収入役
・生年月日 昭和27年3月30日
 この事実を、11月10日に当会のブログに掲載したところ、11月11日に匿名の投稿者から次のようなコメントが寄せられました。 
「群銀が安中市収入役と認識していたことはないと思います。コード付与の関係で地公体職員はすべて収入役を印字されます。」
 この匿名コメントの内容が事実かどうか確認するため、次の質問にお答え下さい。
 ①貴行は、多胡邦夫のことを、どのように認識していましたか。例えば「安中市の収入役」「市長の名代」など
 ②多胡邦夫の「取引先コード0013652」と「業種151000」というコード付与について、貴行は、どのような基準と判断に基づいて、行なったのですか。
 ③貴行は、地公体(地方公共団体)職員に対して、どのようなコードを付与していますか。
 ④貴行は、地公体(地方公共団体)職員に対して、すべて「収入役」と印字しているのですか。
 ⑤勤務先「安中市収入役」と記載されていますが、「取引先コード番号」と「業種番号」との関係で、「安中市」「収入役」と記載したのでしょうか。
 ⑥平成7年以前、個人取引推進カードは、コンピュータ処理をしていましたか。それとも台帳に手書き記入していましたか。
公開質問状(別紙参照)への回答は、12月3日(水)17時までに、当会宛FAX若しくはEメールにて必着でお願いします。お答えいただいた内容は、すべて公表させていただきます。また、お答えを頂けなかった項目についても、その旨を公表いたします。
**********

■11月26日午後4時15分ごろ、群馬銀行本店を訪れて、受付で頭取宛公開質問状を差し出したところ、秘書室に連絡し、最上階の12階から藤井秘書室長ら2名が応対のため、1階ロビーに降りてきたので、10分間ほどあらましを説明しました。驚いたことに秘書室長は、「多胡邦夫」の名前はおろか、当会が13年以上に渡って取り組んでいるタゴ事件についても、ピンと来ていませんでした。タゴ事件に関与した関係者は、その後左遷人事を受けたようですが、秘書室長がタゴ事件のことを聞いて首を傾げるほど、群銀としては、本件にもはや関心がないのかもしれません。安中市民を担保にとっているため、100年ローンの取りはぐれもないし、安中市の命運は群馬銀行が握っているとして、何の心配もしていないのでしょう。

10分ほど、タゴ事件の経緯と今回の質問の趣旨を丁寧に説明し、「さらに詳しい経緯は当会のブログを見てほしい」とお願いしたところ、「秘書室では内容が分からないため、関係部署に諮った上で、対応したい」といいつつも、秘書室長は当会の公開質問状を受理しました。

12月3日までの回答は確約いただけませんでしたが、遅くとも12月定例市議会のあと、岡田市長による住民説明会までには回答を知りたいところです。役所と異なり、これまで期限の約束はきちんと守ってきた群銀ですので、群馬県を代表する金融機関としてのモラルに期待したいところです。なお、群銀には、「回答がない場合でも、その旨公表します」と伝えてあります。

回答があり次第、ご報告いたします。

【ひらく会事務局】

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 不要な配水管工事への公金支... | トップ | 12月17・19日のタゴ事件報告... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

土地開発公社51億円横領事件」カテゴリの最新記事