■高崎市の若宮苑を巡る補助金の不正給付を巡り、市民オンブズマン群馬では、群馬県の介護高齢課が石原・関・猿谷法律事務所の関夕三郎弁護士を代理人として、この事件の対応を委託したことを知らされました。この事件は、当会会員が高崎市を相手取って係争中ですが、群馬県は直接当事者ではありません。なのに、なぜ弁護士を代理人として起用し、業務委託をしなければならないのか、その理由を探るべく当会は公文書開示請求を行ったところ、2017年8月23日(水)午後2時過ぎに県庁2階の県民センターで部分開示を受けました。
↑県がよこした公文書部分開示決定通知書。開示日が8月21日(月)10:00からとなっているが、当会の都合で同23日午後2時過ぎに変更。↑
上記の部分開示決定通知書に「窓口では10円×1枚=10円」とあるとおり、開示された公文書の枚数は次の1枚のみでした。
*****委任状*****PDF ⇒ 20170823jicj.pdf
委 任 状
群馬県知事 大澤正明は、次のものを代理人と定め、下記事項を委任します。
群馬県前橋市大手町三丁目4番16号
石原・関・猿谷 法律事務所
弁護士 関 夕三郎
記
■■■■■■■■■■所在の■■■■■■■■■■■が施設サービス計画を偽造したとする■■■■及び市民オンブズマン群馬から群馬県に対する各種要求等に対する対応及びそれに付随する事項
平成29年●月●●日
群馬県前橋市大手町一丁目1番1号
群馬県知事 大 澤 正 明 印
**********
■この1枚の委任状を提示されたため、思わず当会は「これだけ?」と叫んでしまいました。
なぜなら、開示を確約した事項について、群馬県は当会に対して2017年8月4日に、当初の公文書開示請求書を取り下げるよう要請し、「当初の請求書に示された次の開示情報はきちんと開示することを約束する」と明言していたからでした。
(1) 業務委託を行った法律事務所名
(2) 業務委託契約を締結した日にち。
(3) 着手金の金額。
(4) 業務委託の具体的な内容。とくに、委託業務内容が、行政対象暴力にかかわるものなのか、それとも若宮苑の不正請求事件にかかわるものなのか、あるいは、両方を包含したものなのか、または、そのほかの委託内容なのかが分かる情報を含みます。
※業務委託契約書に上記が全て記載されていればその写しでも可です。
ところが、開示された委任状には上記(2)~(4)の情報が含まれていません。日にちなどは黒塗りにしてある始末です。明らかに当会の請求を軽んじていることが容易に解かり、当会のメンツは潰れた格好になったのでした。そのため、異議申し立てをしようと思いましたが、余計時間がかかってしまうため、あらためて追加情報の開示請求をすることにして手続きをしました。
■すると同日8月23日午後2時過ぎに県庁県民センター情報公開係から電話がかかってきたので、翌日8月24日朝、確認のために次のメールを発信しました。
*****8月24日10:45発信メール*****
From: masaru ogawa <ogawakenpg@gmail.com>
日付: 2017年8月24日 10:45
件名: 介護高齢課にかかる関弁護士の起用に関する情報開示請求について
To: kenminsen@pref.gunma.lg.jp
県民センター御中
毎々お世話になります。
今朝、御庁の宇野様から、昨日午後2時過ぎに、私が相談室におじゃまして表記に関し、ご依頼申し上げた件で、お電話をいただきました。
用件は、関弁護士の起用(選定)について分かる情報を追加でお願いした件で、今回介護高齢課の事案を委託した関弁護士(あるいは同弁護士が所属する石原・関・猿谷法律事務所?)と群馬県が顧問契約を締結しているということで、その一環として介護高齢課が、訴訟事件でない高崎市の若宮苑を巡る事件で関弁護士との間で委任状をかわしているという説明でした。
そのため、なぜ委任状で当該弁護士のサービスを得られるのか、そのことが分かる当該弁護士あるいは所属法律事務所との間で、どのような顧問契約を締結しているのか、その作業範囲、対価はどういうふうに規定されちているのか、あるいはいないのか、なぜ数ある県内の弁護士もしくは法律事務所のなかから、当該弁護士あるいは法律事務所がどのようなプロセスで選定されたのか、など、公金を支出するために必要な手順とその結果について情報を提供してくださいとお願いしたつもりです。
このことについて、宇野様から疑義がある旨のお電話を今朝ほどちょうだいしたわけですが、途中でプルンと電話が切れたきり、その後再度コンタクトをお待ちしておりましたが、公務多忙のご様子なので、非礼を顧みず、メールで当方のお願いについてあらためてお示しする次第です。
もし、依然として私の依頼事項について疑義がある場合には、誠に恐縮ですが折り返しメールにてお問合せくださるようお願い申し上げます。
市民オンブズマン群馬
代表 小川賢
*****8月24日12:53受信メール*****
From: kenminsen@pref.gunma.lg.jp <kenminsen@pref.gunma.lg.jp>
日付: 2017年8月24日 12:53
件名: Re: 介護高齢課にかかる関弁護士の起用に関する情報開示請求について
To: masaru ogawa <ogawakenpg@gmail.com>
市民オンブズマン群馬 代表 小川賢 様
お世話になっております。
今朝は開示請求の範囲について確認いたしたく、御電話差し上げた次第でございます。
途中で切れてしまいましたが、それまでの会話で確認ができたものと考え、再度の御連絡には至っておりませんでした。
小川様の方から、ご多忙の中御連絡いただけましたので、こちらで捉えている請求範囲を提示させていただければと思います。
群馬県と関弁護士との関係として、
1.県の顧問弁護士として委嘱しているもの(日常的な業務における法律相談等)
(介護高齢課で委任したものはこちらに含まれております。)
2.個別の案件について、訴訟代理人等として業務委託をしているもの
がございます。
昨日のお話しの中で、色々な訴訟で関弁護士にお会いになるはどうしてかというお話しがありましたので、
今回の請求対象は上記1だけではなく、上記2も含めた請求と理解しております。
以上の様に今回の請求範囲を捉えておりますが、それでよろしいか御連絡いただければと思います。
県民センター 情報公開係
主事 宇野文人
*****8月24日14:53発信メール*****
From: masaru ogawa <ogawakenpg@gmail.com>
日付: 2017年8月24日 14:53
件名: Re: 介護高齢課にかかる関弁護士の起用に関する情報開示請求について
To: "kenminsen@pref.gunma.lg.jp" <kenminsen@pref.gunma.lg.jp>
県民センター 情報公開係
宇野様
ご連絡いただいた通りのご理解でOKです。
つまり、個別案件もふくめ、最近、裁判所の開廷表を見るたびに、石原・関・猿谷法律事務所所属弁護士の名前が代理人の欄にやたら目に付くので、どういう個別案件を業務委託しているのか、1.の業務も含め、本当にきちんと仕事がこなしていけるのか、同事務所および所属弁護士(関弁護士のほかにも石原弁護士の名前もよく出てくるので、たぶん同事務所を念頭に業務委託契約をしているのではないかと思います)に対する業務委託の全貌を把握したいためです。
小川
**********
■9月6日あたりに開示にかかる何らかの通知が来ると見られます。群馬県では、群馬弁護士会を通じて、定期的に顧問弁護士の推薦を打診しているような話もあります。一旦、行政の弁護を行うと、その後、行政訴訟を住民から請け負った場合、妙な恩義を行政に感じてまともに弁護しようとしない弁護士が多々見受けられます。
今回の情報開示請求を通じて、そうした群馬県と弁護士との関係を検証してみるのも目的の一つです。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
↑県がよこした公文書部分開示決定通知書。開示日が8月21日(月)10:00からとなっているが、当会の都合で同23日午後2時過ぎに変更。↑
上記の部分開示決定通知書に「窓口では10円×1枚=10円」とあるとおり、開示された公文書の枚数は次の1枚のみでした。
*****委任状*****PDF ⇒ 20170823jicj.pdf
委 任 状
群馬県知事 大澤正明は、次のものを代理人と定め、下記事項を委任します。
群馬県前橋市大手町三丁目4番16号
石原・関・猿谷 法律事務所
弁護士 関 夕三郎
記
■■■■■■■■■■所在の■■■■■■■■■■■が施設サービス計画を偽造したとする■■■■及び市民オンブズマン群馬から群馬県に対する各種要求等に対する対応及びそれに付随する事項
平成29年●月●●日
群馬県前橋市大手町一丁目1番1号
群馬県知事 大 澤 正 明 印
**********
■この1枚の委任状を提示されたため、思わず当会は「これだけ?」と叫んでしまいました。
なぜなら、開示を確約した事項について、群馬県は当会に対して2017年8月4日に、当初の公文書開示請求書を取り下げるよう要請し、「当初の請求書に示された次の開示情報はきちんと開示することを約束する」と明言していたからでした。
(1) 業務委託を行った法律事務所名
(2) 業務委託契約を締結した日にち。
(3) 着手金の金額。
(4) 業務委託の具体的な内容。とくに、委託業務内容が、行政対象暴力にかかわるものなのか、それとも若宮苑の不正請求事件にかかわるものなのか、あるいは、両方を包含したものなのか、または、そのほかの委託内容なのかが分かる情報を含みます。
※業務委託契約書に上記が全て記載されていればその写しでも可です。
ところが、開示された委任状には上記(2)~(4)の情報が含まれていません。日にちなどは黒塗りにしてある始末です。明らかに当会の請求を軽んじていることが容易に解かり、当会のメンツは潰れた格好になったのでした。そのため、異議申し立てをしようと思いましたが、余計時間がかかってしまうため、あらためて追加情報の開示請求をすることにして手続きをしました。
■すると同日8月23日午後2時過ぎに県庁県民センター情報公開係から電話がかかってきたので、翌日8月24日朝、確認のために次のメールを発信しました。
*****8月24日10:45発信メール*****
From: masaru ogawa <ogawakenpg@gmail.com>
日付: 2017年8月24日 10:45
件名: 介護高齢課にかかる関弁護士の起用に関する情報開示請求について
To: kenminsen@pref.gunma.lg.jp
県民センター御中
毎々お世話になります。
今朝、御庁の宇野様から、昨日午後2時過ぎに、私が相談室におじゃまして表記に関し、ご依頼申し上げた件で、お電話をいただきました。
用件は、関弁護士の起用(選定)について分かる情報を追加でお願いした件で、今回介護高齢課の事案を委託した関弁護士(あるいは同弁護士が所属する石原・関・猿谷法律事務所?)と群馬県が顧問契約を締結しているということで、その一環として介護高齢課が、訴訟事件でない高崎市の若宮苑を巡る事件で関弁護士との間で委任状をかわしているという説明でした。
そのため、なぜ委任状で当該弁護士のサービスを得られるのか、そのことが分かる当該弁護士あるいは所属法律事務所との間で、どのような顧問契約を締結しているのか、その作業範囲、対価はどういうふうに規定されちているのか、あるいはいないのか、なぜ数ある県内の弁護士もしくは法律事務所のなかから、当該弁護士あるいは法律事務所がどのようなプロセスで選定されたのか、など、公金を支出するために必要な手順とその結果について情報を提供してくださいとお願いしたつもりです。
このことについて、宇野様から疑義がある旨のお電話を今朝ほどちょうだいしたわけですが、途中でプルンと電話が切れたきり、その後再度コンタクトをお待ちしておりましたが、公務多忙のご様子なので、非礼を顧みず、メールで当方のお願いについてあらためてお示しする次第です。
もし、依然として私の依頼事項について疑義がある場合には、誠に恐縮ですが折り返しメールにてお問合せくださるようお願い申し上げます。
市民オンブズマン群馬
代表 小川賢
*****8月24日12:53受信メール*****
From: kenminsen@pref.gunma.lg.jp <kenminsen@pref.gunma.lg.jp>
日付: 2017年8月24日 12:53
件名: Re: 介護高齢課にかかる関弁護士の起用に関する情報開示請求について
To: masaru ogawa <ogawakenpg@gmail.com>
市民オンブズマン群馬 代表 小川賢 様
お世話になっております。
今朝は開示請求の範囲について確認いたしたく、御電話差し上げた次第でございます。
途中で切れてしまいましたが、それまでの会話で確認ができたものと考え、再度の御連絡には至っておりませんでした。
小川様の方から、ご多忙の中御連絡いただけましたので、こちらで捉えている請求範囲を提示させていただければと思います。
群馬県と関弁護士との関係として、
1.県の顧問弁護士として委嘱しているもの(日常的な業務における法律相談等)
(介護高齢課で委任したものはこちらに含まれております。)
2.個別の案件について、訴訟代理人等として業務委託をしているもの
がございます。
昨日のお話しの中で、色々な訴訟で関弁護士にお会いになるはどうしてかというお話しがありましたので、
今回の請求対象は上記1だけではなく、上記2も含めた請求と理解しております。
以上の様に今回の請求範囲を捉えておりますが、それでよろしいか御連絡いただければと思います。
県民センター 情報公開係
主事 宇野文人
*****8月24日14:53発信メール*****
From: masaru ogawa <ogawakenpg@gmail.com>
日付: 2017年8月24日 14:53
件名: Re: 介護高齢課にかかる関弁護士の起用に関する情報開示請求について
To: "kenminsen@pref.gunma.lg.jp" <kenminsen@pref.gunma.lg.jp>
県民センター 情報公開係
宇野様
ご連絡いただいた通りのご理解でOKです。
つまり、個別案件もふくめ、最近、裁判所の開廷表を見るたびに、石原・関・猿谷法律事務所所属弁護士の名前が代理人の欄にやたら目に付くので、どういう個別案件を業務委託しているのか、1.の業務も含め、本当にきちんと仕事がこなしていけるのか、同事務所および所属弁護士(関弁護士のほかにも石原弁護士の名前もよく出てくるので、たぶん同事務所を念頭に業務委託契約をしているのではないかと思います)に対する業務委託の全貌を把握したいためです。
小川
**********
■9月6日あたりに開示にかかる何らかの通知が来ると見られます。群馬県では、群馬弁護士会を通じて、定期的に顧問弁護士の推薦を打診しているような話もあります。一旦、行政の弁護を行うと、その後、行政訴訟を住民から請け負った場合、妙な恩義を行政に感じてまともに弁護しようとしない弁護士が多々見受けられます。
今回の情報開示請求を通じて、そうした群馬県と弁護士との関係を検証してみるのも目的の一つです。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】