市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

公立碓氷病院で不正行為?・・・実際の損害額の有無と規模を確認すべく安中市長に情報開示請求書を提出

2017-08-07 22:48:00 | 安中市の行政問題
■市民オンブズマン群馬が安中市長あてに7月31日付で「親展」として提出した要請書は、その後、総務部で開封されたあと、碓氷病院に送られたようです。そして、外部からの情報提供と言うことで、さすがに碓氷病院側も無視できず、総務部の秘書課を通じて正式に市長に報告されたものと見られます。
 当会では独自の調査で碓氷病院における不正行為の実態があることを認識していますが、実際に事実関係を把握するには、やはり病院側の資料のチェックが不可欠です。そのため、8月4日付で安中市長と公立碓氷病院長あてに次の2件の行政文書開示請求書を提出しました。

**********PDF ⇒ 20170804r1.pdf
様式第1号(第3条関係)
                              平成29年8月4日
            行政文書開示請求書
 安中市長 茂木英子 様
 公立碓氷病院長 唐澤正光 様
                     郵便番号 379-0114
                     住所 安中市野殿980  
                        市民オンブズマン群馬
                     氏名 代表 小川 賢
                     法人その他の団体にあっては、所在地、名称及び代表者の氏名
                     電話番号 090-5302-8312
 安中市情報公開条例第6条第1項の規定により、次のとおり行政文書の開示を請求します。
<開示を請求する行政文書の内容又は件名>(行政文書を特定できるように具体的に記入してください。)
公立碓氷病院の診療技術部リハビリテーション室に勤務する■■■■■に関する有給休暇届に関する虚偽申告の問題が市民の間で取り沙汰されています。このことに関して、次の情報を有する行政文書。
① ■■■■■本人から当初、提出されていた有給休暇届(平成28年1月1日以降現在に至るまで)。ただし本人の氏名は不開示(黒塗り)とする。
② 病院内でこの問題が発覚後、事務部長が平成29年3月頃、■■■■■本人に正しく有給休暇届を修正するように指導した結果、本人から提出された新たな有給休暇届(平成28年1月1日以降現在に至るまで)。ただし本人の氏名は不開示(黒塗り)とする。
③ 平成29年1月1日以降、現在に至るまでに事務部が、診療技術部リハビリテーション室の■■■■■の有給休暇届を巡る虚偽申告問題に関して受領あるいは作成した一切の文書(報告、請願、申立、嘆願、通達、通知、決議、提案等)。ただし本人の氏名は不開示(黒塗り)とする。
④ 平成29年1月1日以降、現在に至るまでに■■■■■から事務部に提出された診断書(同2月中旬に提出された気分障害の診断書や、同3月上旬に提出された富岡総合病院の診断書)。ただし本人の氏名は不開示(黒塗り)とする。
<開示の実施方法> ① 閲覧   ② 写しの交付(□郵送希望)   3 視聴
(希望する公開の実施方法の番号を○で囲んでください。)
<備考>
<受付及び受理日>情報公開窓口受付印 所管課受理印 所管課は受理印欄に収受印を押してください。
※太枠の中を記入してください。

**********PDF ⇒ 20170804iryohoushuu.pdf
様式第1号(第3条関係)
                             平成29年8月4日
            行政文書開示請求書
 安中市長 茂木英子 様
 公立碓氷病院長 唐澤正光 様
                      郵便番号 379-0114
                      住所 安中市野殿980
                         市民オンブズマン群馬
                      氏名 代表 小川 賢
                      法人その他の団体にあっては、所在地、名称及び代表者の氏名
                      電話番号 090-5302-8312
 安中市情報公開条例第6条第1項の規定により、次のとおり行政文書の開示を請求します。
<開示を請求する行政文書の内容又は件名>(行政文書を特定できるように具体的に記入してください。)
公立碓氷病院の診療技術部リハビリテーション室に勤務する■■■■■に関する療法士別実施一覧に関する虚偽申告の問題が市民の間で取り沙汰されています。このことに関して、次の情報を有する行政文書。
① 療法士別実施一覧のうち平成29年7月10日~同25日まで。ただし、■■■■■以外の部分はすべて非開示(黒塗り)とする。また、■■■■■の氏名欄のみ非開示(黒塗り)とする。
② 次の診療報酬(単価及び条件等)の算定方式及び算定結果がわかる情報。・運動器リハビリテーション料 ・廃用症候群リハビリテーション料 ・早期リハビリテーション加算 ・リハビリ総合計画評価料 ・目標設定等支援・管理料(初回)
<開示の実施方法> ① 閲覧   ② 写しの交付(□郵送希望)   3 視聴
(希望する公開の実施方法の番号を○で囲んでください。)
<備考>
<受付及び受理日> 情報公開窓口受付印 所管課受理印 所管課は受理印欄に収受印を押してください。
※太枠の中を記入してください。
**********

■2016年3月31日現在、総務省によれば、碓氷病院は「新公立病院改革プラン」を平成28年度中に策定する予定としています。したがって、現在はこの平成28年度策定の「新公立病院改革プラン」に基づき、プランの実施中であると考えられます。
※新公立病院改革プラン(総務省:平成28年3月31日PDF ⇒ vavvih28..3.31j.pdf

 また、碓氷病院では、平成23~24年度にかけて、8億円余りの巨額の資金を投入して大規模改修・耐震補強事業が実施されました。
※平成23年度主要工事:公立碓氷病院大規模改修事業 ・実施設計 ・設計監理 ・工事
            334,500千円
※平成24年度主要事業:公立碓氷病院大規模改修・耐震補強事業 ・工事監理、補強及び大規模改修工事
            500,986千円

 安中市民の血税を投入しリニューアルされた清潔な建物は、安中市民の財産ですが、投入された巨額資金に見合うだけの裨益効果が得られなければ、血税は無駄に使われたことになってしまいます。

■安中市では、碓氷病院の医師確保のために、平成21年度から群馬大学に設置された地域医療枠を重視しており、群馬大学に対して日頃からコンタクトをとり、人材確保にも腐心してきました。こうしたさまざまな努力を結実させるためには、病院内の規律を正すことは基本中の基本です。

 当会としても、情報開示を通じて、碓氷病院の実態の把握に努めたいと思います。そのことにより、新公立病院改革プランを後押しできれば幸いです。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考資料「平成21~23年度に策定された公立碓氷病院改革プラン」
**********PDF ⇒ gunma090525_09.pdf
(様式4)公立病院改革プランの概要
●団 体 名    群馬県 安中市
●プランの名称  公立碓氷病院改革プラン
●策 定 日    平成21年3月25日
●対象期間    平成21年度~平成23年度
●病院の現状   病 院 名   公立碓氷病院
●所 在 地    群馬県安中市原市1丁目9番10号
●病 床 数    一般病床149床  療養病床50床   合計199床
●診療科目    内科、小児科、外科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、皮膚科、麻酔科、歯科、歯科口腔外科
●公立病院として今後果たすべき役割(概要)
公立碓氷病院が地域住民から期待される病院として、また、地域医療確保のため、必要な見直しを図りつつ、安定的かつ良質な医療を提供していけるよう、経営改革を推進し公立病院を必ず継続できるよう最大限努力する。
(1)地域の中核病院としての役割を果たす
(2)市民の救急医療を担う
(3)へき地診療所の充実
(4)退院患者・在宅市民への支援強化
(5)民間医療機関で担うことの困難な診療科の補完
●一般会計における経費負担の考え方(繰出基準の概要)(注)詳細は別紙添付
地方公営企業は、受益者負担を原則とする独立採算性を建前とし、常に企業努力するとともに、本来の目的である公共福祉の増進に資するよう運営することを基本原則とするが、現在の公立碓氷病院の経営は、現金ベースでの収支の赤字が増加し、病院運営そのものに支障が出かねない状況である。 市民のための公立病院を継続し、経営の健全化に資する繰出金については総務省通知の考え方に基づき、すでに合意されている項目ごとの算定を基本とする。
 新たな繰出金については、経営改善期間中の収支不足について、病院の経営努力を前提に、なお不足する額については、繰出基準内で一定額を繰り入れる。また、最近の医師不足は深刻であり、医師確保そのものが経営に直結するため、その対策費については、繰出基準とは別な配慮をする。
●経営効率化に係る計画
○財務に係る数値目標(主なもの)
               19年度実績/20年度/21年度/22年度/23年度/備考
経常収支比率         95.5/93.9/85/91.1/94.1/
職員給与費比率        60.1/63.2/70.4/63.2/60.0/
一般入院1人1日当たり収入  32,649/34,770/36,500/36,500/34,800/
療養入院1人1日当たり収入  15,476/15,471/17,100/17,100/17,100/
外来1人1日当たり診療収入  8,103/8,186/8,500/8,500/8,300/
 うち透析患者 〃      27,386/26,635/26,635/26,600/26,600/
上記目標数値設定の考え方   (経常黒字化の目標年度:26年度)

●団体名(病院名)   群馬県 安中市 公立碓氷病院
○公立病院としての医療機能に係る数値目標(主なもの)
               19年度実績/20年度/21年度/22年度/23年度/備考
1日平均入院患者数      163/154/126/136/147/単位:人/日
 うち療養病床        45/44/45/45/45/単位:%
1日平均外来患者数      379/356/320/330/350/単位:人/日
●経営効率化に係る計画
○数値目標達成に向けての具体的な取組及び実施時期
⇒民間的経営手法の導入    ・病院の基本理念・基本方針を明確にし、全職員が共有化するとともに、達成に向け一丸となった協力体制を構築する
               ・職員一人一人が経営に対する意識改革を図り、また常にコスト意識をもって業務に当たる
               ・病院事業の経営改革に強い意識を持ち、経営感覚に優れた幹部職員の登用を、外部も含めて検討する
               ・それぞれの職員は1年間の目標を掲げ、目標達成に向け日々検証する
⇒事業規模・形態の見直し   ・経営形態については、公立病院維持を原則とするが、地方公営企業法の全部適用導入と平行して、指定管理者制度導入も検討する
               ・医師確保の状況、医療環境を踏まえて診療機能(診療科目等)を検討する
⇒経費削減・抑制対策     ・給食調理において、民間に業務委託
               ・医事業務の委託を拡大し、事務職員の削減
               ・入院患者の減少が見込まれ、医療技術職員の退職者補充は極力抑える
               ・割高となっている派遣的委託については、パートでの直接雇用を検討する
               ・委託料・賃借料の見直しを図る・医療検査機器等の購入は、患者数・使用頻度等から適正規模の機器購入
⇒収入増加・確保対策     ・市外に通院している市民が、公立碓氷病院を利用できるよう診療内容の充実に努め、積極的な広報活動を実施する
               ・高度医療機器の有効活用を図るため、病診連携の推進
               ・看護基準を見直し、診療報酬の増加を図る
               ・診療報酬の請求漏れ防止対策
               ・未収金対策の強化
⇒その他           ・医師・看護師等の確保は、地域医療はもとより病院事業の経営面においても極めて大きな影響を及ぼすことから最大限努力する
               ・職員の接遇研修を積極的に取り入れ、マナーの向上を図る
               ・研修・研究環境の整備による医療スタッフのレベル向上
・院内環境整備による、患者満足度の向上
               ・院内託児所・保育園等の整備による、女性医師、看護師等の就労支援
○各年度の収支計画
○その他の特記事項
⇒病床利用率の状況      17年度84.07%  18年度83.34%  19年度81.50%
⇒病床利用率の状況を踏まえた病床数等の抜本見直し、施設の増改築計画の状況等  ○平成21年度以降の病床利用率低下が予想され、利用率を見極めながら、平成23年度以降に見直す
◎団体名(病院名)      群馬県 安中市 公立碓氷病院
●再編・ネットワーク化に係る計画
○二次医療圏内の公立病院等配置の現況    独立行政法人 国立病院機構 高崎病院
○都道府県医療計画等における今後の方向性  ・群馬県では平成21年中に方向が示される予定
○再編・ネットワーク化計画の概要及び当該病院における対応計画の概要(注)1詳細は別紙添付 2具体的な計画が未定の場合は、①検討・協議の方向性、②検討・協議体制、③検討・協議のスケジュール、結論を取りまとめる時期を明記すること。
⇒<時 期>        平成22年度
⇒<内 容>        再編・ネットワーク化は、2次医療圏を単位として求められているが、平成21年度に群馬県が医療計画の全面改定を行う予定であり、この作業の中で2次医療圏の枠組みの問題についても明確にする予定である。再編・ネットワーク化については、医療計画の改定に併せて群馬県地域医療連携協議会 公立病院ネットワーク化等検討部会で検討する。
●経営形態見直しに係る計画
○経営形態の現況
○(該当箇所に
○経営形態の見直し(検討)の方向性
○(該当箇所に
○検討中の場合は複数可)
○経営形態見直し計画の概要(注)1 2詳細は別紙添付 具体的な計画が未定の場合は、①検討・協議の方向性、②検討・協議体制、③検討・協議のスケジュール、結論を取りまとめる時期を明記すること。
⇒<時 期>        平成23年度実施
⇒<内 容>        公立碓氷病院が安定した経営の下で、継続して医療が提供できるよう、病院経営アドバイザー等に、経営診断を委託し、持読可能な病院経営を目指す。
●点検・評価・公表等
○点検・評価・公表等の体制(委員会等を設置する場合その概要)
         ・市及び病院内部職員による組織をつくり、評価と進行管理を行う
         ・外部は、病院運営協議会において評価し、毎年度の決算状況と合わせて公表を行う
         ・議会においては、常任委員会、または全員協議会等に報告
○点検・評価の時期(毎年○月頃等)  ・決算議会終了後の広報で公表
                   ・決算を審議する定例会をめどに報告  
●その他特記事項
**********

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