■大同スラグ問題では、群馬県の廃棄物・リサイクル課が外圧に屈し、刑事告発をしておきながら、前橋地検の不起訴処分に対して、検察審査会への申し立てを断念してしまいました。こうして、刑事責任を全く問わない“悪人ファースト”な県政が実行されています。また産業廃棄物に認定された有害スラグの撤去作業もアスファルトで蓋をするばかりで、全く進んでいません。我らの“きれいな群馬ちゃん”が誇る県土は、雨水によりどんどん土壌汚染や地下水汚染が進んでいることが懸念されています。
そうしたなか、スラグ不法投棄特別調査チーム「リットン調査団」から新たな情報がもたらされました。
**********2017年7月30日新聞折込・明るい渋川
PDF ⇒ 2017n0801an.pdf
地下水が汚染されていたらアウト
安心・安全な飲料水の確保を
角田喜和議員は、水道の水源の安全対策について、旧赤城村時代に産業廃棄物である六価クロムが投棄され水源が使用できなくなった実例を示し、渋川市の水道水源の水質検査の実施状況はどのようになっているのか。また、水源の安全が保たれているか。稼働中の産業廃棄物最終処分場の実態について質問しました。
〇水質基準を満たしている
水道部長は、水道水源の水質検査の実施について原水は、水道法第4条に基づき水質基準39項目について、年一回の水質検査を実施している。
また、水道法に基づく以外に管理上留意すべき項目として23項目については同様に年一回実施して安全は確保されている。深井戸、表流水及び湧水でも検査を実施し全てで水質基準を満たしていると答弁。
〇稼働中は3カ所
質問で、産業廃棄物最終処分場は25施設あり、そのうち稼働中の処分場は管理型が一施設。安定型が二施設あることがわかりました。
スカイランドパーク北側に、管理型の民間の産業廃棄物埋め立て最終処分場があります。稼働中の産業廃棄物処分場から出る浸出水を管理することが、義務づけられています。浸出水について渋川市は情報提供受け、調査をしているか。 浸出水と地下水との区別はできないと思うが、把握はできているのか質しました。
〇市に情報はなく把握は無理
市民部長は、浸出水と地下水の関係では、廃棄物処理法並びに群馬県廃棄物処理施設の構造及び維持管理等の基準に沿って、浸出液等の定期的な測定と県への報告が事業者に対して義務づけられています。
群馬県に対する報告なので、渋川市に情報は無く把握していません。と答弁しました。浸出水であるか地下水であるか誰も判断することはできません。
〇環境を守るために現状把握を
日本共産党市議団は、判断できる人がいたら伺いたいと考えています。こういう状況の中で、しっかりと実態をつかみ、調査をしていく必要があると思っています。
渋川市として、産業廃棄物最終処分場の埋め立てが完了したところも含めて、地下水がどのように管理されているのか現状を掌握し、市民に知らせていく必要があると考えています。
**********
この明るい渋川という新聞折込紙は、日本共産党渋川市議団がその市議活動報告をするために、渋川市に広く配布したもので、リットン調査団員の渋川市在住の会員から当会にもたらされました。
当会は当該政治団体とは何の関係もありませんが、角田喜和・渋川市会議員は、大同スラグ問題をこの世に知らしめ、粘り強く撤去に向けた運動を行っている議員として有名な存在です。
この「地下水が汚染されていたらアウト」と題した市議活動報告書は、先日、当会事務局に提供のあった「タンクローリーで水を大同に運び、利根川に垂れ流している」という重大情報と符合しているように感じてなりません。
「タンクローリーで水を大同に運び、利根川に垂れ流し情報」は次のブログを参照ください。
〇2017年5月24日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・渋川スカイランドパーク隣接の産廃処分場排水ピットの水質検査を群馬県知事に要請↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2322.html#readmore
↑実質大同が所有する産業廃棄物処分場から大量の水を運搬しているタンクローリー。最初は1台であったが今では3台に増車されているらしい。↑
↑産業廃棄物処分場に入るタンクローリー。産業廃棄物処分場から染み出た水は、無毒であれば川へ放流することが許されている。毒が入っていなければわざわざタンクローリーで運ばなくても川へ堂々と流せば良いではないか!それとも、川へ流せないほど有毒なので、タンクローリーで運んでいるという大人の事情というやつか!↑
↑問題の処分場の看板です。↑
処理施設設置者:小林製工運送(株)の産業廃棄物最終処分場(管理型)です。
実質的所有者:大同特殊鋼(株)渋川工場です
現在の状況:産業廃棄物処理施設変更工事中です、拡幅工事の様相を呈しています。
あくまで地下水汚染が進んだなどの有毒問題ではなく、平成10年6月に公布された新構造基準にあわせて人工の遮水層による安全性を高めるため廃棄物処分量を増加させるための工事という事です。
平成24年には拡幅工事が終了する予定でしたが、アクシデントがあったのでしょうか?現在も延々と工事が続けられているのです。
■角田市議の新聞折込紙によると、スカイランドパークという遊園地のすぐ北側に、管理型の産業廃棄物埋め立て最終処分場があり、この稼働中の廃棄物最終処分場について、埋設してある廃棄物から染み出た浸出水と、最終処分場の地下を流れる地下水との区別ができていないのではないか?渋川市は実態把握ができているのか?と渋川市議会で質問した様子が報告されています。
出典:環境省総合環境政策局環境影響評価課
http://www.env.go.jp/policy/assess/4-2preservation/02_keyword/g08.html
上図をご覧ください。通常廃棄物最終処分場には遮水シートが設けられ、その上に産業廃棄物が埋設処分されます。遮水シートから上にある水が廃棄物からでた浸出水です、廃棄物処分場が持つ水という意味で保有水とも呼ばれます。また遮水シートから下が地下水となります。
地下水に比べ、浸出水の維持管理基準が10倍値になっている特徴があります。つまり有毒成分が濃くなっても川へ排水することが許されています。
<浸出水の維持管理基準の例>
〇六価クロム 浸出水排水基準 0.5(mg/L)
地下水基準 0.05(mg/L)
〇フッ素 浸出水排処理基準 8(mg/L)
地下水水質汚濁環境基準 0.8(mg/L)
■角田市議の質問「浸出水と地下水の区別」の意味は、次の意味合いであると推察されます。
⇒浸出水排水基準の10倍値を利用して、地域住民を偽り、不当に最終処分場を運用しているのではないか?
⇒例えば最終処分場直下の地下水汚染が進み、六価クロムが0.05(mg/L)以上検出されてしまう状況であるのに、浸出水排水基準を悪用し0.5(mg/L)以内だから問題ないとして、欺いているのではないか?
元々、毒が無い水であれば廃棄物最終処分場に降った雨水は川へ流すことが許されています。毒が無ければだれも騒いだりしないでしょう。なぜタンクローリーで外部へ運び出す必要があるのでしょうか?
■角田市議の渋川市議会での質問により、大同スラグが有害であることが世に知られるようになり、廃棄物に認定されるまでになりました。この最終処分場の地下水汚染疑惑は新たな戦いの始まりを予感させるということができるでしょう。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
そうしたなか、スラグ不法投棄特別調査チーム「リットン調査団」から新たな情報がもたらされました。
**********2017年7月30日新聞折込・明るい渋川
PDF ⇒ 2017n0801an.pdf
地下水が汚染されていたらアウト
安心・安全な飲料水の確保を
角田喜和議員は、水道の水源の安全対策について、旧赤城村時代に産業廃棄物である六価クロムが投棄され水源が使用できなくなった実例を示し、渋川市の水道水源の水質検査の実施状況はどのようになっているのか。また、水源の安全が保たれているか。稼働中の産業廃棄物最終処分場の実態について質問しました。
〇水質基準を満たしている
水道部長は、水道水源の水質検査の実施について原水は、水道法第4条に基づき水質基準39項目について、年一回の水質検査を実施している。
また、水道法に基づく以外に管理上留意すべき項目として23項目については同様に年一回実施して安全は確保されている。深井戸、表流水及び湧水でも検査を実施し全てで水質基準を満たしていると答弁。
〇稼働中は3カ所
質問で、産業廃棄物最終処分場は25施設あり、そのうち稼働中の処分場は管理型が一施設。安定型が二施設あることがわかりました。
スカイランドパーク北側に、管理型の民間の産業廃棄物埋め立て最終処分場があります。稼働中の産業廃棄物処分場から出る浸出水を管理することが、義務づけられています。浸出水について渋川市は情報提供受け、調査をしているか。 浸出水と地下水との区別はできないと思うが、把握はできているのか質しました。
〇市に情報はなく把握は無理
市民部長は、浸出水と地下水の関係では、廃棄物処理法並びに群馬県廃棄物処理施設の構造及び維持管理等の基準に沿って、浸出液等の定期的な測定と県への報告が事業者に対して義務づけられています。
群馬県に対する報告なので、渋川市に情報は無く把握していません。と答弁しました。浸出水であるか地下水であるか誰も判断することはできません。
〇環境を守るために現状把握を
日本共産党市議団は、判断できる人がいたら伺いたいと考えています。こういう状況の中で、しっかりと実態をつかみ、調査をしていく必要があると思っています。
渋川市として、産業廃棄物最終処分場の埋め立てが完了したところも含めて、地下水がどのように管理されているのか現状を掌握し、市民に知らせていく必要があると考えています。
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この明るい渋川という新聞折込紙は、日本共産党渋川市議団がその市議活動報告をするために、渋川市に広く配布したもので、リットン調査団員の渋川市在住の会員から当会にもたらされました。
当会は当該政治団体とは何の関係もありませんが、角田喜和・渋川市会議員は、大同スラグ問題をこの世に知らしめ、粘り強く撤去に向けた運動を行っている議員として有名な存在です。
この「地下水が汚染されていたらアウト」と題した市議活動報告書は、先日、当会事務局に提供のあった「タンクローリーで水を大同に運び、利根川に垂れ流している」という重大情報と符合しているように感じてなりません。
「タンクローリーで水を大同に運び、利根川に垂れ流し情報」は次のブログを参照ください。
〇2017年5月24日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・渋川スカイランドパーク隣接の産廃処分場排水ピットの水質検査を群馬県知事に要請↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2322.html#readmore
↑実質大同が所有する産業廃棄物処分場から大量の水を運搬しているタンクローリー。最初は1台であったが今では3台に増車されているらしい。↑
↑産業廃棄物処分場に入るタンクローリー。産業廃棄物処分場から染み出た水は、無毒であれば川へ放流することが許されている。毒が入っていなければわざわざタンクローリーで運ばなくても川へ堂々と流せば良いではないか!それとも、川へ流せないほど有毒なので、タンクローリーで運んでいるという大人の事情というやつか!↑
↑問題の処分場の看板です。↑
処理施設設置者:小林製工運送(株)の産業廃棄物最終処分場(管理型)です。
実質的所有者:大同特殊鋼(株)渋川工場です
現在の状況:産業廃棄物処理施設変更工事中です、拡幅工事の様相を呈しています。
あくまで地下水汚染が進んだなどの有毒問題ではなく、平成10年6月に公布された新構造基準にあわせて人工の遮水層による安全性を高めるため廃棄物処分量を増加させるための工事という事です。
平成24年には拡幅工事が終了する予定でしたが、アクシデントがあったのでしょうか?現在も延々と工事が続けられているのです。
■角田市議の新聞折込紙によると、スカイランドパークという遊園地のすぐ北側に、管理型の産業廃棄物埋め立て最終処分場があり、この稼働中の廃棄物最終処分場について、埋設してある廃棄物から染み出た浸出水と、最終処分場の地下を流れる地下水との区別ができていないのではないか?渋川市は実態把握ができているのか?と渋川市議会で質問した様子が報告されています。
出典:環境省総合環境政策局環境影響評価課
http://www.env.go.jp/policy/assess/4-2preservation/02_keyword/g08.html
上図をご覧ください。通常廃棄物最終処分場には遮水シートが設けられ、その上に産業廃棄物が埋設処分されます。遮水シートから上にある水が廃棄物からでた浸出水です、廃棄物処分場が持つ水という意味で保有水とも呼ばれます。また遮水シートから下が地下水となります。
地下水に比べ、浸出水の維持管理基準が10倍値になっている特徴があります。つまり有毒成分が濃くなっても川へ排水することが許されています。
<浸出水の維持管理基準の例>
〇六価クロム 浸出水排水基準 0.5(mg/L)
地下水基準 0.05(mg/L)
〇フッ素 浸出水排処理基準 8(mg/L)
地下水水質汚濁環境基準 0.8(mg/L)
■角田市議の質問「浸出水と地下水の区別」の意味は、次の意味合いであると推察されます。
⇒浸出水排水基準の10倍値を利用して、地域住民を偽り、不当に最終処分場を運用しているのではないか?
⇒例えば最終処分場直下の地下水汚染が進み、六価クロムが0.05(mg/L)以上検出されてしまう状況であるのに、浸出水排水基準を悪用し0.5(mg/L)以内だから問題ないとして、欺いているのではないか?
元々、毒が無い水であれば廃棄物最終処分場に降った雨水は川へ流すことが許されています。毒が無ければだれも騒いだりしないでしょう。なぜタンクローリーで外部へ運び出す必要があるのでしょうか?
■角田市議の渋川市議会での質問により、大同スラグが有害であることが世に知られるようになり、廃棄物に認定されるまでになりました。この最終処分場の地下水汚染疑惑は新たな戦いの始まりを予感させるということができるでしょう。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】