市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

ついに峠の湯が炎上!信越線復活の夢を打ち砕き続ける岡田市長と碓氷峠交流記念財団の利権偏重体質(その3)

2013-08-05 22:56:00 | 困ったちゃん岡田義弘・元市政
■7月31日未明に発生した安中市松井田町坂本にある峠の湯の建物の中心にあるエントランス棟が全焼しましたが、4月に報じられた廃線区間の電線盗難(しかも6年前にも同じ手口で被害!)や昨年7月に発生した電気機関車の脱線事故など、施設を所有する安中市と施設を管理する財団のずさんな体質が浮き彫りになりました。当会では、こうした状況を背景に、このたびの峠の湯の火災事故に関して、その原因解明と責任の明確化、再発防止の観点から次の3つについて、平成25年8月5日付で情報開示請求を提出しました。

<行政文書開示請求書(1)>
平成25年8月2日の朝、市長と財団理事長の連名で新聞折込みされた“「峠の湯」出火のお詫び”と題するチラシに関する次の情報。
①このチラシの発行に関連して、安中市と財団との間で交わされた一切の情報(火災事故報告書、対策会議録、上毛新聞・東京新聞等向けマスコミ記者会見若しくは記者クラプ宛通知、文案・発行要領等に係る事前確認録を含む)
②このチラシの発行費用に関する一切の情報(予算書に照らした支出の款項目節、印刷日時・業者・発注費、折込業者・発注費を含む)

<行政文書開示請求書(2)>
平成25年8月2日の朝、市長と財団理事長の連名で新聞折込みされた“「峠の湯」出火のお詫び”と題するチラシ及び、同8月1日以降の同施設の出火に係るマスコミ報道を踏まえて、同施設に関する次の情報。
①防犯ビデオやセンサー等の防犯装置の種類、それぞれの設置・更新時期及び設置数量に係る一切の情報。(※装置の具体的な型式名や設置場所は開示請求対象に含まない)
②火災警報器、煙感知器、スプリンクラーなど防火・消火設備の種類、それぞれの設置・更新時期及び設置場所、設置数量に係る一切の情報。(※設備の具体的な型式名も含む)
③漏電警報機、漏電ブレーカーなど漏電防止設備の種類、それぞれの設置・更新時期及び設置場所、設置数量に係る一切の情報。(※設備の具体的な型式名も含む)
④上記②と③に係る法令に定められた点検と検査の実施状況がわかる一切の情報。

<行政文書開示請求書(3)>
 平成25年8月1日の上毛新聞は「安中・松井田『峠の湯』温泉施設1棟焼く」と題して「岡田市長は『将来的に軽井沢へのトロッコ列車の運行延伸を検討しており、新しい観光戦略の拠点となる施設として復元に努めたい』と対応を説明した」などと報じている。また、同日の東京新聞も同市長の請として「再建する方針を決めた。焼けなかった棟が使えるか診断して対応を決めたい」などと報じている。これらの報道内容に聞する次の情報。
①安中市がマスコミに発表した全ての内容。
②軽井沢延仲と峠の湯の酉建を検討中のようだが、具体的にどのような経緯で検討を始めて、協議を積み重ねてきたのか、その過程がわかるもの。(今回の火災発生前と火災発生後に分けて時系列的に示したものを含む)

■2週間後に開示を受けた場合には(非開示あるいは不存在通知の場合でも)、さっそく開示若しくは通知内容を報告する予定です。

【ひらく会・信越線復活問題研究取材班】


※参考資料
先日7月11日の東京新聞夕刊に、信越線廃線区間の電線盗難について報じた記事が掲載されていました。
**********2013年7月11日東京新聞夕刊社会面
【社会】鉄道遺産、荒らされる 信越線・碓氷峠
 急勾配の碓氷(うすい)峠越えで鉄道ファンらに知られ、長野新幹線開業に伴い一九九七年に廃線となったJR信越線の横川(群馬県安中市)-軽井沢(長野県軽井沢町)間。安中市が全長一一・二キロの廃線跡を丸ごと買い上げ、保有するが、送電用の架線を何者かに盗まれ、半分以上を失ってしまった。
 架線は銅で、換金が目的とみられる。貴重な“鉄道遺産”を狙った犯行に、地元関係者やファンらは憤りを隠せない。
 廃線跡は、安中市から委託を受けた「碓氷峠交流記念財団」が管理。財団が、横川駅そばのテーマパーク「鉄道文化むら」から、峠の中腹まで観光用トロッコ列車を運行するが、その先は人家のない山中で、トンネルが断続的に続く。
 四月二十三日、財団職員が除草作業中、トンネル内を中心に、架線や信号ケーブルが切断され、持ち去られていることに気付いた。中腹より上は年一回の除草作業以外、人が立ち入らず、ここ数年は機械の故障で除草もできていなかった。
 記者が現地を歩いてみると、太さ二センチはある架線が無残に切り取られ、残った部分が垂れ下がっているのがあちこちで確認できた。
 市によると、被害は重さ約六トン分。銅の価格は十年で三倍に上昇しており、五月時点の試算で約二百三十六万円相当に上る。トンネル内からは、線路幅に合わせ角材を組んで作ったトロッコや脚立も見つかった。群馬県警は、車が乗り入れ可能な側道まで複数で計画的に運び出したとみて調べているが、犯人の摘発には至っていない。
 二〇〇七年にも約二・六トン分の盗難が確認されており、鉄道文化むらの小板橋博館長は「いたずらではなく、組織的な犯行。腹立たしいが、防ぎようがない」と頭を抱える。
 <JR信越線廃線跡> 群馬、長野県境の碓氷峠がある横川-軽井沢間は、線路の中央にもう1本レールを敷き、車両の歯車とかみ合わせて登るアプト式技術を日本で初めて導入し、1893年に開通した。1963年、アプト式は廃止され、平行する線路を新設。97年、両駅間は廃線となったが、地元住民から「いつか復活を」という要望が絶えない。現在、アプト式の線路跡は遊歩道に整備された。周辺には、れんが造りの「めがね橋」や、旧国鉄が全国で初めて建設した「丸山変電所」が残る。

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