田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

オッペンハイマー(Oppenheimer)

2024年04月23日 15時57分27秒 | 日記

Oppenheimer trailer: Christopher Nolan film gives sneak peek into life of  Robert Oppenheimer, Manhattan Project | Hollywood News - The Indian Express

ついにあのアインシュタインも登場するクリストファー・ノーラン監督作品「オッペンハイマー」予告編が公開中 - GIGAZINE

Christopher Nolan says his 'Oppenheimer' film is 'both dream and nightmare'

 「ダークナイト」「TENET テネット」などの大作を送り出してきたクリストファー・ノーラン監督が、原子爆弾の開発に成功したことで「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材に描いた歴史映画。2006年ピュリッツァー賞を受賞した、カイ・バードとマーティン・J・シャーウィンによるノンフィクション「『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」を下敷きに、オッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描く。

第2次世界大戦中、才能にあふれた物理学者のロバート・オッペンハイマーは、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようになるが……。

オッペンハイマー役はノーラン作品常連の俳優キリアン・マーフィ。妻キティをエミリー・ブラント、原子力委員会議長のルイス・ストロースをロバート・ダウニー・Jr.が演じたほか、マット・デイモン、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネット、ラミ・マレック、ケネス・ブラナーら豪華キャストが共演。撮影は「インターステラー」以降のノーラン作品を手がけているホイテ・バン・ホイテマ、音楽は「TENET テネット」のルドウィグ・ゴランソン。

第96回アカデミー賞では同年度最多となる13部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演男優賞(キリアン・マーフィ)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr.)、編集賞、撮影賞、作曲賞の7部門で受賞を果たした。(映画.comより)

 

 

<2024年3月30日 劇場鑑賞>

 今頃「オッペンハイマー」。完全に流行からずれています(笑)。やること遅い。

 さて、映画はみっちり3時間。その才能を見出され、抜擢され、成果を上げ、しかし、やがてその思想を巡り責め立てられることになるオッペンハイマー氏の生涯を描きます。もちろん優秀な人ですから、彼を本当に慕う人もたくさんいます。しかし、そうではない人の妬みを買うこともあるのです。

 映画は、優秀な男たちが寄り集まっていろんな研究結果に一喜一憂するさまや、みんなで固唾を飲んで大きな実験を見守る姿など、描写としてはよくある感じかと思いました。その目的が壮大だっただけで。そして、時の成功者はやがて時代の流れに逆らえなくなるのも同じ。日本人としては複雑な気持ちでした。「原爆は戦争を早く終わらせた功労者」という思想がアメリカには深く根付いていることは周知の事実。そこを責めても仕方がないし、映画ではノーラン監督、一応氏が”原爆の犠牲者”の幻影に悩まされる姿を描き、「努力してるんだな」と感じさせることには成功していると思います。なので、この映画はあくまで「オッペンハイマー氏の生涯を描いたもの」として私情をはさまず鑑賞するのがいいのかと勝手に思っています。

 個人的に一番驚いたのは、あんなに「研究バカ」の天才が、いつどこで手を出したのかと思うほどの女たらしだったこと。不思議な気がしました。ずっと勉強しているように見えるのに。やはり凡人じゃないです。

 ごく最後の方のシーンで、”上院議員JFK”の名前が出ます。名前だけで出て来ないのですが。それで「あ~彼がまだ議員だった時代の話なんだな」と考えれば当たり前のことに感嘆したりしました(笑)。アホな私には、オッペンハイマー氏とアインシュタイン氏が同時に生きていたことも驚きだったし(アホすぎ、すみません)、細かいところでいろいろ勉強になった映画でした。

 いろいろ書きましたが、総じて楽しめた映画でした。キリアン・マーフィは熱演でしたし。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 天才ヴァイオリニストと消え... | トップ | コール・ジェーン 女性たち... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事