ダイアン・キートン、リチャード・ギア、スーザン・サランドン、ウィリアム・H・メイシーら豪華キャストが集結し、ニューヨークを舞台に不器用な大人たちの幸せ探しの行方をつづったロマンティックコメディ。
ミシェルは恋人アレンとの結婚を望んでいたが、アレンは煮え切らない態度を続けていた。2人は親たちの経験から結婚生活について学ぶべく、両家顔合わせの食事の席を設けることに。ところが、実はミシェルの父ハワードはアレンの母モニカと、そしてアレンの父サムはミシェルの母グレースと不倫関係にあった。厳しい状況に追い込まれた親たちは、子どもたちに不倫の事実を隠しながらパートナーの愛人と対決を図ろうとするが……。
「パロアルト・ストーリー」のエマ・ロバーツがミシェル、「X-ミッション」のルーク・ブレイシーがアレン、ギアとキートンがミシェルの両親、メイシーとサランドンがアレンの両親をそれぞれ演じた。(映画.comより)
<2024年3月10日 劇場鑑賞>
これは微妙な映画でしたね。「大人の自分探し」とでも言うのでしょうか。円熟の域に達しているはずの大人たちが、他の異性の元で右往左往し、しかも子供(たち)は結婚を控える大事な年齢。どの人も人生に迷っているわけですが、まぁそれはいいとして、そこに男女に特化した関係を持ち込むから不自然なんだと思うのです。どの人もお金持ちで、生活に不自由はない。瀟洒な家に住み、洗練されたおしゃれをしている。立派な息子や娘もいる。それなのに、例えばダイアン・キートンのバージョンだと、夜の映画館で一人で映画を見ています。そこに、同じように一人で見ている男性を発見。おっきなポップコーンを持ち、一人でブツブツ言いながら何かをむしっているかのような動作に”悩んでいる”感を見出し、声をかけるのです。二人とも60は下らない年齢ながら、夜中に開いてるダイナーでお話した後、ホテルへと向かうのです。それはいいのです。大人ですから。その後がいけません。部屋にまで入ってるのに、ダイアン「こんなことは初めてなのよ」。・・・それって、ないと思う。夜中に見知らぬ男性に声をかける女性が、60にして初めて?男の方も真に受けるなよって感じでした(笑)。
その後も、結婚を前提にした若いカップルの親同士がお互いに不倫していた、両親の顔合わせで初めてそれを知り、あわてふためく、という話なのですが、そんな確率って限りなく低いと思う。しかも、楽しく不倫しているのではなくて、理屈ばっかり言ってる。ちょっとウディ・アレンの映画のような。素人目には、まだ真面目に不倫しているほうがマシかも、と思いました。若いほうのカップルは、女性は早く結婚したい、でも男性はまだ受け入れる決心がつかない、というよくある感じでしたが。
いくつになっても”人って迷うもの”って言いたかったのかもしれませんが、なんかウダウダした映画でした。どの人の言ってることも、もっともですし、みんな美男美女なので、絵にはなってるのですが。個人的に一番ウケたのがスーザン・サランドンの若作り。こんなに若返ることができるなんて、ビックリでした。悪い意味ではないです。本当に羨ましいし教えて欲しいです。あと、エマ・ロバーツがきれいだったこと。もうずいぶん前から出ているような気がしてたけど、こんなにきれいな人だったのですね。相手役の男性は、ちょっと若い頃のエドワード・バーンズみたいな。やさ男顔のね。
監督マイケル・ジェイコブス。他の映画って、あんまりないみたいです。
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