「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」を手がけたルパート・ワイアット監督が、エイリアンによって管理・支配された社会で自由のために立ち上がったレジスタンスたちの戦いを描いた近未来SFサスペンス。地球外生命体(エイリアン)に侵略された2027年の地球。「統治者」と呼ばれるエイリアンの管理下に置かれ、支配されたアメリカでは、全市民の身体にGPSが埋め込まれて死ぬまで監視され、ルールを破った者は地球外に追放されるなど、過酷な監視社会が到来していた。貧富の差が拡大して街が荒廃するなか、自由を取り戻すためひそかに結成されたレジスタンスグループが、市内スタジアムで開催される「統治者」の団結集会への爆弾テロを計画するが……。出演は「10 クローバーフィールド・レーン」のジョン・グッドマン、「死霊館」シリーズのベラ・ファーミガ、「ムーンライト」のアシュトン・サンダースら。(映画.comより)
コロナ禍真っ最中で座席が二つ飛ばしだったころ。ちなみに今は一つ飛ばしになってます、同じ劇場で。再開したものの作品がまだあんまり来てなくて、見る作品を探していたころ。そんな時に見つけたマイナー作品(多分)。過疎県和歌山でも1館でしか上映されていませんでした(って元々映画館自体が少ないのですが)。計6名での鑑賞。まぁこんなものでしょう。
お話は「第9地区」みたいでした。あ、でも設定は逆かな。地球は完全にエイリアンに支配されていて、政府の役人もまるで「ハイルヒトラー!」と言わんばかりのイエスマンばかりになっています。もちろん”治安警察”ばりの組織もあって、レジスタンスには目を光らせています。でも、安定しているように見える治世でも、やっぱり存在するのがレジスタンス。今回は最初にエイリアンに両親を殺された少年たちが、中心的な役割を担います。
基本はレジスタンスと秘密警察との攻防。ただ、気の抜けない治世だけに、誰が誰とこっそりつながっているのか、”実はレジスタンスだ”なんて奴がどこまで存在するのか、そんなどんでん返しみたいなものがいくつも用意されていて、わりと話は複雑です。ただ「第9地区」と違って有名俳優を何人も起用していたからか、そこのところを不必要に複雑にし過ぎていたきらいがあると、個人的には思います。映画自体は短いのに、なんとなくB級っぽくなっているというか。わざとかもしれませんが。
もう一つ、いざエイリアンに支配された地球人たちがどんな生活をしていて、どんな反応をしているのか。そこがまったく描写されなかったのがとても残念でした。市井の人々っていうか。
ジョン・グッドマンもエイリアンづいていますね。少し前にも「クローバーフィールド」続編に出ていたような。ヴェラ・ファミーガは相変わらずきれいでした。ケヴィン・ダンはケヴィン・ダンだったかな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます