韓国で410万人を動員し、「私の頭の中の消しゴム」(256万人)、「私たちの幸せな時間」(313万人)を超えるヒット作となった恋愛映画。建築家スンミンの前に、大学の初恋の相手だった女性ソヨンが15年ぶりに現れ、家を建ててほしいと頼んだことから始まり、過去と現在を行き来しながら、現在の家を建てる過程と初恋の思い出を回想する構成で描かれる。人気K-POPグループ「Miss A」のスジが、大学時代のソヨンに扮する。(映画.comより)
<2017年7月6日 netflix鑑賞>
久々に韓国映画。本国ではスマッシュヒットだったみたいだけど、なんとなくわかる気がします。ごくごく普通~~の恋愛映画なんです、若い頃を回帰するね。誰もが通ったであろう青春の1ページと、今現在とを上手にリンクさせ、理想ではなく現実を生きることに微妙な違和感を覚えながらも、みんなそうとしか生きられないことを描いて、もっと言えば「みんな初恋の人とは結婚していない」からこそ描けた理想のお話。でももし、今は「理想」かなと思っている世界も、きっとそちらを選択していればたちまち「現実」となり、色あせてしまうだろうこともみんなわかっている。そんな複雑な”大人の世界”を描いたからこそ、スマッシュヒットしたのでは。
奇をてらわない作りもヒットの要因かも。突拍子もないことなんて、現実には起きないですから。予想できるようなお話、落ち着くところに落ち着く話でいいんです。何が、ってよくわからないけれど、こころのどこかがホッとするような、どこか懐かしいような、そんな映画です。主演俳優たちのたたずまいもよかったですね。派手ではなく、でも女優さんはやっぱりきれいで。
若いころ、確かに恋していたのに、行き違いと誤解の連続だった二人。不思議ですよね、若い頃って本当に行き違いますよね。で、一度行き違うとどんどん悪化して。誰しも多少経験があるのではないでしょうか。そして、今、再会しても、もうみんな大人なんです。口実だった”家を建てる”ことが終わってしまうと、口実はなくなります。思い出は思い出として、心にしまう。これからどうするかは、大人の判断で。
でも、こんなに美しい思い出がある人は幸せですね。それだけで生きてゆけると思います、個人的には。
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