ジェラルド・バトラー主演で、ゲリラ組織が支配する島に不時着した飛行機の機長が、犯罪者と手を組みながら窮地を乗り越えていく姿を描いたサバイバルアクション。
悪天候のなか、落雷でコントロールを失った航空機のブレイザー119便は、奇跡的にフィリピンのホロ島に不時着する。機長のトランスや乗客ら17名はからくも一命をとりとめたが、不時着した場所は凶暴な反政府ゲリラが支配する無法地帯だった。ゲリラたちが迫りくる中、トランス機長は生き残りをかけ、乗客の1人だった移送中の犯罪者ガスパールと手を組む。
乗客を守るという機長としての責務を全うしようと奮闘するトランス役をバトラーが務め、トランスと手を組むことになる謎めいた犯罪者のガスパール役にドラマ「ルーク・ケイジ」で知られるマイケル・コルター。元MI6という経歴を持つスパイ小説家チャールズ・カミングが執筆した脚本をもとに、「アサルト13 要塞警察」「ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男」のジャン=フランソワ・リシェ監督がメガホンをとった。(映画.comより)
<2023年11月23日 劇場鑑賞>
最近は”強い男”が続くジェラルド・バトラーの新作。期待に違わず、あくまで乗客を守ることを第一に考える、強い機長を演じてブレません。見ている私たちも、安心して鑑賞できます。
かつて優秀な機長だったジェラルド・バトラーですが、ある便で、暴れてスタッフや乗客に暴力を振るった酔客を止めに入り、自分も顔を殴られた勢いで、その男を殴り返した(そして押さえ込んだ)ため降格となり、今は某LCCで機長をやってます。ジェラルドらしい(笑)。しかし、まぁ客を殴ってはいけないのだろうけれど、絶対にそいつが悪い。しこたま酔った上に女性乗務員を始め、誰かれなく殴るなんて。個人的には「殴ったったらええねん」と思いますが。
で、ある悪天候の日、予定通りのフライトを強要されるのです。「もし強い嵐に遭ったら、○○空港に緊急着陸しても?」と尋ねても「もっと高い高度を飛べばいい。払い戻し請求されたら大変だ」とかなんとか言って。で、案の定です。結果的に未知の島へ不時着してしまいます。映画ですから、なぜか凶悪犯の輸送に使われていて、警官は死んでしまったのに彼がしっかり残っていたり、なんでも正論っぽい理論を振りかざして文句ばかり言う奴(多分社会的には成功してる)がいたりと、だいたい配置は規定通りとなってます。
しかし、その島はある反社会勢力が支配する島で、急に入ってきた奴らを当然警戒しますし、できることなら人質として身代金を請求しようなどと考えるものですから、乱暴極まりない対応です。こいつらが、またとんでもなく強いのです。ここに(政府の役人は遅いし役に立たないから)航空会社が個別で派遣した傭兵の一行がやってきます。もちろん、大金を持参です。被害者はなるべく出さずに交渉するためですね。しかし、この男たちも半端なく強い。気持ちがいいほど。そしてもちろん、実は退役軍人だった凶悪犯の男と我らが機長ジェラルド・バトラーですね。もっとも、機長たちと航空会社の傭兵たちは仲間ですから、2グループと呼べるかもしれません。そんな強~い男たちの戦いが始まるのです。
おもしろかったですね~、本当に。ジェラルド・バトラーもドンピシャの役柄。傭兵たちもカッコよかったです!話としては、LCCなのに(LCCだから?)居丈高な危機管理担当者(トニー・ゴールドウィン!傭兵たちは、ひょっとしたら彼が個別に持ってたのかも)がいて、彼がすごい偉そうに物を言うのですが、やり手なんですね、そんな彼の言うとおりにわりとスイスイ進むので、”うまく行きすぎ感”は多少あるのですが。
でも、いいんです。単純でわかりやすく、男たちはカッコいい。娯楽映画としては最高です。楽しめました。そうそう、韓国系の副機長がちょっと目立ってました。
私も十二分に楽しんだクチです!
私も十二分に楽しんだクチです!