オススメポイント: プラバース、アヌシュカ・シェッティ、サティヤラージ、スッバラージュ、『バーフバリ』2部作の主要キャスト4名が共演作した2013年の伝説的大ヒット作。過激なバイオレンス・アクションと派手な歌と踊りが満載のテルグ語マサラ・ムービーの特徴を最大限に増幅させて見る者を沸騰させる超スパイシーな傑作。テルグ語エンタメ界で最も権威のあるナンディ賞で最優秀映画賞、主演男優賞など主要6部門を受賞した。監督はこれがデビュー作のコラターラ・シヴァ。IT企業でソフトウェアのプログラマーをしていたが脚本家に転進し、テルグ映画界で数々のヒット作の脚本を手掛けてきた。音楽は『人形の家』、『誰だ!』などの南インドのヒットメイカー、デヴィ・スリ・プラサド。
あらすじ: イタリアのミラノで、不良グループに追われていた同郷のインド人女子留学生のマナサを救ったジャイは、彼女の故郷の村で未だに敵対する家族間の抗争が絶えないことを知らされる。ジャイはハイダラーバードに戻り、大学でマナサのいとこと親しくなり、マナサの村を訪れる。実はジャイの一族とマナサの一族には深い因縁があり、長年抗争を続けていた。ジャイは暴力の連鎖を断ち切るある計画を胸に秘めていた…。(JAIHO 公式ウェブサイトより)
<2023年8月20日 JAIHO鑑賞>
JAIHOの契約が1か月なので、できる限り観賞しようと、ここでしか見れないインド映画を見漁っています。貧乏根性丸出し(笑)。映画愛満載なので、許されるということで(笑)。
さてこの作品は、主演のプラバースを始め共演者が、後に大ヒットを飛ばす「バーフバリ」のメンバーで、”王になる前の男”を見る映画、とも言われているようです。しかし自分は「バーフバリ」見た時に、あんまりその良さがわからず(話についてゆけないというか)、「2」は「もういいわ」と思ってスキップしてしまったくらいでした。同じプラバース主演の「サーホー」を見た時は「度が過ぎるほどの”主演男優をひたすらカッコよく撮るこの目線”って、何?」と戸惑ったものです。いや確かに背が高くてカッコいいのですが。しかし、この映画はそれほどプラバースのカッコよさを前面に押し出した感じにはなってなくて、敵対し、報復に明け暮れる隣村同士の争いの話に終始しています。
冒頭、イタリアで同郷の女性を悪漢から救ったプラバースは、彼女から村が争いばかりしていること、実は帰りたくないことなどを聞きます。すると、次の場面ではなぜか彼が先んじてインドに帰郷しています。そして地元の大学で仲良くなった男性に招かれて、夏休みは彼の家に滞在して休暇を満喫している姿が描かれます。なんの関係があるのか、と思っていると、実は大学の友人はイタリアで救った女性の従兄だったことがわかります。
そんな感じで、話が大変入り組んでいて、「え?だから、誰が誰?誰が誰の親戚?誰が誰の息子?娘?」とか考えているうちに、プラバースの回想シーンまで挟み込まれ、それが案外長かったりするものですから、「え?まだ回想シーン?私、何か大きく勘違いしてる?」とか、非常に頭がこんがらがりました。おじさんたち、みんな同じ感じで見分けつかないし。プラバースの相手役の女性も二人出て来るし、「争いごとをなくして報復の連鎖を止めないと、末代までキリがない」という思想はわかるのですが、でもそのために一人の女性は利用された感じだし、「それ、あかんのちゃう?」とも思いました。力に訴えずに解決しようとしたプラバースのお父さん(プラバースは基本、喧嘩に強い)は、イメージ「ランガスタラム」のラーム・チャランの温厚な兄と同じな感じを受けました。
そんなこんなで、見応えのある映画だったことは確かなのですが、わかりづらかったです。でも、プラバースって、本当に背が高くて足が長い、顔が小さい。どうやったらこんなにバランスのいい人間が生まれるのか(笑)。こんな男性がいまだ独身だなんて!
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